インドにおいて大麻は、少なくとも紀元前2000年から宗教的意義から、あるいは大麻の持つ薬効を期待して、嗜好品として様々な形で消費されてきた。インドにおける大麻文化ではこれらインドの伝統に根付く大麻の文化について概説する。なおここでは繊維としての麻は扱わない。 インド社会で大麻製品と言えば一般的に(いわゆる大麻樹脂)、ガンジャ(いわゆる乾燥大麻)、バングーの3種を指す。中でもバングーをタンダイ(乳製品)に混ぜ込んだバング・ラッシーは現代インドにおいて最もポピュラーな大麻製品である。