代数学における群 G の核心または中心(ちゅうしん、center)Z(G) は G の全ての元と可換となるような元全体の成す集合 である。G の中心は G の部分群であり、定義からアーベル群(可換群)である。部分群としては、常に正規であり、特性的であるが必ずしも (fully characteristic) ではない。剰余群 G/Z(G) は G の内部自己同型群に同型である。 群 G がアーベル群となることと Z(G) = G となることとは同値である。これと正反対に、Z(G) が自明(つまり単位元のみからなる)ならば群 G は中心を持たない (centerless) という。 中心に属する元はしばしば中心的 (central) であるといわれる。