「ニューデリー」の版間の差分
→気候: 最高気温の記録 |
|||
(21人の利用者による、間の21版が非表示) | |||
1行目: | 1行目: | ||
{{Infobox settlement |
|||
{{世界の市 |
|||
| |
| name = ニューデリー |
||
| |
| native_name = नई दिल्ली |
||
| other_name = New Delhi<br/>{{flagicon|IND}} |
|||
|愛称 = |
|||
| settlement_type = |
|||
|標語 = |
|||
| image_seal = |
|||
|画像 = NewDelhiMontage.png |
|||
| image_skyline = NewDelhiMontage.png |
|||
|画像サイズ指定 = 300px |
|||
| image_map = {{Infobox mapframe|zoom=11|point=on|frame-latitude=28.61|frame-longitude=77.18}} |
|||
|画像の見出し = |
|||
| |
| map_caption = |
||
| pushpin_map = India Delhi#India |
|||
|市章 = |
|||
| pushpin_label_position = right |
|||
|位置図 = India-map-en.svg |
|||
| pushpin_map_alt = |
|||
|位置図サイズ指定 = |
|||
| pushpin_map_caption = Location in Delhi##Location in India |
|||
|位置図の見出し = ニューデリーの位置 |
|||
| pushpin_mapsize = 300 |
|||
|位置図2 = Delhi districts.svg |
|||
| coordinates = {{Coord|format=dms|region:IN-DL_type:city(250,000)|display=inline,title}} |
|||
|位置図サイズ指定2 = |
|||
| subdivision_type = [[国家|国]] |
|||
|位置図の見出し2 = ニューデリーの位置(デリー首都圏) |
|||
| subdivision_name = {{IND}} |
|||
|位置図B = {{Location map|India Delhi#India|float=center|lat_deg=28.61|lon_deg=77.23}} |
|||
| subdivision_type1 = [[インドの行政区画|連邦直轄領]] |
|||
|位置図2B = {{Maplink2|frame=yes|plain=yes|frame-align=center|frame-width=300|zoom=11|type=line|stroke-width=2|frame-latitude=28.61|frame-longitude=77.18}} |
|||
| subdivision_name1 = [[デリー|デリー首都直轄領]] |
|||
|緯度度 = 28|緯度分 = 36|緯度秒 = 49.7|N(北緯)及びS(南緯) = N |
|||
| established_title = 建設 |
|||
|経度度 = 77|経度分 = 12|経度秒 = 31.8|E(東経)及びW(西経) = E |
|||
| established_date = 1911年([[エドウィン・ラッチェンス]]) |
|||
|成立区分 = 建設 |
|||
| established_title1 = |
|||
|成立日 = 1911年 |
|||
| established_date1 = |
|||
|成立区分1 = |
|||
| |
| named_for = |
||
| government_type = |
|||
|成立区分2 = |
|||
| |
| governing_body = |
||
| leader_title1 = ニューデリー市自治体議会<br/>議長 |
|||
|旧名 = |
|||
| leader_name1 = Amit Yadav |
|||
|創設者 = [[エドウィン・ラッチェンス]] |
|||
| unit_pref = Metric |
|||
|下位区分名 = {{IND}}<!--必須--> |
|||
| total_type = 地区 |
|||
|下位区分種類1 = 直轄地域 |
|||
| area_footnotes = <ref name='Delhi Info'>{{cite web|title=About Delhi|url=https://www.ndmc.gov.in/ndmc/act.aspx|access-date=26 November 2020}}</ref><ref>{{cite web|url=https://www.thoughtco.com/geography-of-new-delhi-1435049|title=Geographic Facts About New Delhi, India|author=Amanda Briney|work=ThoughtCo.com Education|access-date=28 April 2021}}</ref> |
|||
|下位区分名1 = [[デリー|デリー連邦直轄地]] |
|||
| area_total_km2 = 42.7 |
|||
|下位区分種類2 = |
|||
| area_rank = |
|||
|下位区分名2 = |
|||
| elevation_footnotes = |
|||
|下位区分種類3 = |
|||
| elevation_m = 216 |
|||
|下位区分名3 = |
|||
| population_total = 249,998<!--DO NOT CHANGE IT WITH DATA ABOUT WHOLE DELHI METROPOLIS--> |
|||
|下位区分種類4 = |
|||
| population_as_of = 2011 |
|||
|下位区分名4 = |
|||
| population_footnotes = <ref name=2011city>{{cite web|url=http://www.censusindia.gov.in/2011-prov-results/paper2/data_files/India2/Table_2_PR_Cities_1Lakh_and_Above.pdf |title=Provisional Population Totals. Cities having population 1 lakh and above|publisher=Census of India 2011|access-date=12 December 2021}}</ref> |
|||
|規模 = 行政区<!--必須--> |
|||
| population_density_km2 = auto |
|||
|最高行政執行者称号 = |
|||
| population_blank1_title = 都市圏 |
|||
|最高行政執行者名 = |
|||
| population_blank1 = 28,514,000 |
|||
|最高行政執行者所属党派 = |
|||
| population_blank1_footnotes = <ref name="UNcities2018">{{cite web|title=The World's Cities in 2018|url=https://www.un.org/en/development/desa/population/publications/pdf/urbanization/the_worlds_cities_in_2018_data_booklet.pdf|publisher=[[United Nations]]}}</ref> |
|||
|総面積(平方キロ) = 42.7 |
|||
| population_rank = |
|||
|総面積(平方マイル) = 16.0 |
|||
| population_demonym = |
|||
|陸上面積(平方キロ) = |
|||
| population_note = |
|||
|陸上面積(平方マイル) = |
|||
| timezone1 = [[インド標準時|IST]] |
|||
|水面面積(平方キロ) = |
|||
| utc_offset1 = +05:30 |
|||
|水面面積(平方マイル) = |
|||
| postal_code_type = PIN |
|||
|水面面積比率 = |
|||
| postal_code = 1100xx, 121003, 1220xx, 201313(ニューデリー)<ref>{{cite web|url=https://indiapincodes.net/Delhi/New-delhi/|title=New Delhi|website=indiapincodes.net}}</ref> |
|||
|市街地面積(平方キロ) = |
|||
| area_code = [[Telephone numbers in India|+91-11]] |
|||
|市街地面積(平方マイル) = |
|||
| registration_plate = DL-2X |
|||
|都市圏面積(平方キロ) = |
|||
| blank1_name_sec1 = |
|||
|都市圏面積(平方マイル) = |
|||
| blank1_info_sec1 = |
|||
|標高(メートル) = 216 |
|||
| website = {{official URL}} |
|||
|標高(フィート) = 709 |
|||
| footnotes = |
|||
|人口の時点 = 2011年 |
|||
| leader_title2 = |
|||
|人口に関する備考 = |
|||
| leader_name2 = |
|||
|総人口 = 249,998<ref name=2011city>{{cite web|title=Cities having population 1 lakh and above|url=http://www.censusindia.gov.in/2011-prov-results/paper2/data_files/India2/Table_2_PR_Cities_1Lakh_and_Above.pdf|work=censusindia|publisher=The Registrar General & Census Commissioner, India|accessdate=3 February 2017}}</ref> |
|||
| blank2_info_sec2 = |
|||
|人口密度(平方キロ当たり) = 5,855 |
|||
| blank2_info_sec1 = |
|||
|人口密度(平方マイル当たり) = <br>15,160 |
|||
| blank2_name_sec1 = |
|||
|市街地人口 = |
|||
| leader_title = |
|||
|市街地人口密度(平方キロ) = |
|||
| leader_name = |
|||
|市街地人口密度(平方マイル) = |
|||
|都市圏人口 = 21,753,486 |
|||
|都市圏人口密度(平方キロ) = |
|||
|都市圏人口密度(平方マイル) = |
|||
|等時帯 = [[インド標準時]] |
|||
|協定世界時との時差 = +5:30 |
|||
|夏時間の等時帯 = |
|||
|夏時間の協定世界時との時差 = |
|||
|郵便番号の区分 = |
|||
|郵便番号 = |
|||
|市外局番 = +011 |
|||
|ナンバープレート = |
|||
|ISOコード = |
|||
|公式ウェブサイト = |
|||
|備考 = |
|||
}} |
}} |
||
'''ニューデリー'''({{Lang-en|'''New Delhi'''}}、{{lang-hi|नई दिल्ली}} Naī Dillī、{{lang-pa|ਨਵੀਂ ਦਿੱਲੀ}})は、[[インド]]の[[デリー|デリー連邦直轄地]]内にある行政区で、事実上ここに[[首都]]機能が置かれる。インドを代表する[[世界都市]]の一つ。 |
|||
'''ニューデリー'''({{lang-hi|नई दिल्ली}} Naī Dillī、{{Lang-en|''New Delhi''}}、{{lang-pa|ਨਵੀਂ ਦਿੱਲੀ}})は、[[インド]]の[[首都]]。[[デリー|デリー首都直轄領]]内に位置する地区。インドを代表する[[世界都市]]の一つ。 |
|||
== 概要 == |
== 概要 == |
||
[[アジア]]有数の大都市である。[[2014年]]にアメリカの[[シンクタンク]]が公表した[[ビジネス]]・[[人材]]・[[文化]]・[[政治]]などを対象とした総合的な[[世界都市# |
[[アジア]]有数の[[大都市]]である。[[2014年]]にアメリカの[[シンクタンク]]が公表した[[ビジネス]]・[[人材]]・[[文化]]・[[政治]]などを対象とした総合的な[[世界都市#研究調査|世界都市ランキング]]において、世界第57位の都市と評価されており、インドでは[[ムンバイ]]に次ぐ第2位であった<ref>[http://www.atkearney.com/documents/10192/4461492/Global+Cities+Present+and+Future-GCI+2014.pdf/3628fd7d-70be-41bf-99d6-4c8eaf984cd5 2014 Global Cities Index and Emerging Cities Outlook] (2014年4月公表)</ref>。 |
||
[[イギリス領インド帝国|イギリス領]]時代の[[1911年]]、[[コルカタ]]から[[デリー]]にインドの行政府所在地が移された。その際に、デリー市街(現オールドデリー)の南方約5km程の場所に行政都市として建設されることとなった。これがニューデリーの始まりである。都市計画はイギリス人[[エドウィン・ラッチェンス]]によって行われた。道路は整然と配置され、沿道は大きく育った街路樹と庭園の緑に包まれている。また、建物もイギリス植民地様式が多くなっている。街の東西の軸がラージパト(Rajpath, 「王の道」の意)と呼ばれる大通りである。これはインド門(India Gate, 第一次世界大戦出征記念碑)から大統領官邸(Rashtrapati Bhavan)まで続いている。両者を焦点として放射状に街路が延びている。[[コンノートプレイス]]は放射状街路が作り出すもう一つの焦点であり、商業業務の中心となっている。 |
[[イギリス領インド帝国|イギリス領]]時代の[[1911年]]、[[コルカタ]]から[[デリー]]にインドの行政府所在地が移された。その際に、デリー市街(現オールドデリー)の南方約5km程の場所に行政都市として建設されることとなった。これがニューデリーの始まりである。都市計画はイギリス人[[エドウィン・ラッチェンス]]によって行われた。道路は整然と配置され、沿道は大きく育った街路樹と庭園の緑に包まれている。また、建物もイギリス植民地様式が多くなっている。街の東西の軸がラージパト(Rajpath, 「王の道」の意)と呼ばれる大通りである。これはインド門(India Gate, 第一次世界大戦出征記念碑)から大統領官邸(Rashtrapati Bhavan)まで続いている。両者を焦点として放射状に街路が延びている。[[コンノートプレイス]]は放射状街路が作り出すもう一つの焦点であり、商業業務の中心となっている。 |
||
90行目: | 77行目: | ||
ラージパト大通りが[[インド門]]から伸び、それに平行した通りにハーバード・ベイカーの設計により国会議事堂など行政機関が配された。 |
ラージパト大通りが[[インド門]]から伸び、それに平行した通りにハーバード・ベイカーの設計により国会議事堂など行政機関が配された。 |
||
[[2021年]][[4月20日]]、[[新型コロナウイルス感染症 (2019年)|新型コロナウイルス]]感染拡大に伴い[[ロックダウン (政策)|ロックダウン]]を開始<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.afpbb.com/articles/-/3342917 |title=コロナ猛威のインド、首都を封鎖 米では成人半数がワクチン接種 |publisher=AFP |date=2021-04-20|accessdate=2021-05-02}}</ref>。当初は同年5月3日までの予定であったが、5月1日時点の新規感染者数が2万7000人、死者は375人と終息の気配が見えなかったため延長された<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.afpbb.com/articles/-/3344957?cx_part=top_topstory&cx_position=1 |title=インド首都、封鎖を1週間延長 コロナ感染者急増 |publisher=AFP |date=2020-05-02 |accessdate=2021-05-02}}</ref>。 |
|||
== 地理 == |
== 地理 == |
||
現在では[[デリー |
現在では[[デリー首都圏]]は大きく拡大し、行政機構改革によってオールドデリーもニューデリーもその中心部を構成する一地区となっている(首都機能が移転したわけではない)。そのため、[[日本]]で[[2002年]]に発行された『[[世界の国一覧表]]』(編集発行・世界の動き社、編集協力・[[外務省]])では、インドの首都が「ニューデリー」から「[[デリー]]」に修正され、この変更が[[文部科学省]]の[[学習指導要領]]にも反映されているため、教育現場ではインドの首都は「デリー」と指導されるようになった<ref>[http://www.ninomiyashoten.co.jp/chiri_q_and_a/q013.html インドの首都は「ニューデリー」か「デリー」か?]([[二宮書店]]), 2016-07-03閲覧。</ref><ref>[http://www.hcpc.co.jp/faq/faq004.html インドの首都はニューデリー? デリー?]([[平凡社地図出版]]), 2016-07-03閲覧。</ref>。ただし日本の外務省のサイト<ref>[https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/india/data.html インド(India) 基礎データ](外務省), 2016-06-12閲覧。</ref>、インド政府の公式サイト<ref>[http://www.archive.india.gov.in/overseas/travel_advisories.php Travel Advisory](india.gov.in)2012-08-24, 2016-07-03閲覧。</ref>、[[国際連合|国連]]の地名標準記法一覧表においては<ref>[http://www.un.org/Depts/Cartographic/english/geoinfo/geoname.pdf Geographic Names](国際連合), 2016-07-03閲覧</ref>、首都は「ニューデリー」と表記されている。ニューデリーと同様に従来の首都が拡大した都市圏の一部に包摂された事例としては、[[南アフリカ共和国]]の行政首都とされる[[プレトリア]]と[[ツワネ|ツワネ都市圏]]の関係がある。 |
||
ニューデリーが単独で市制施行しているわけではないが、行政組織としては[[デリー|デリー連邦直轄地]]の大部分を管轄するデリー市行政自治体(MCD)とは別個にインド政府の直轄組織として置かれているニューデリー市行政委員会(NDMC)が[[インドの県の一覧#デリー首都圏_(DL)|ニューデリー]]を管轄しているため、地理的にはデリー連邦直轄地に包摂される下位行政区画でありながらも行政面では独立した存在となっている。 |
ニューデリーが単独で市制施行しているわけではないが、行政組織としては[[デリー|デリー連邦直轄地]]の大部分を管轄するデリー市行政自治体(MCD)とは別個にインド政府の直轄組織として置かれているニューデリー市行政委員会(NDMC)が[[インドの県の一覧#デリー首都圏_(DL)|ニューデリー]]を管轄しているため、地理的にはデリー連邦直轄地に包摂される下位行政区画でありながらも行政面では独立した存在となっている。 |
||
100行目: | 89行目: | ||
== 政治 == |
== 政治 == |
||
{{節スタブ}} |
{{節スタブ}} |
||
インドの首都ニューデリーは、インド中央政府とデリー地方政府の両方によって共同管理されており、デリー首都圏 (NCT) の首都である。 |
|||
ニューデリーは、ニューデリー市議会(NDMC)として知られる市政府を通じて行政を担当している。デリー大都市のその他の都市部は、デリー市公社およびデリーカントンメントによって管理している。2015年現在、ニューデリー市議会の政府構成には、議長、ニューデリー立法議会の議員3名、デリーNCT首相によって指名された議員2名、中央政府によって指名された議員5名が含まれる。 |
|||
NCT の地区は 2012 年に再描画され、自治体とは境界線は異なるものの、ニューデリーと呼ばれる地区が含まれる。ニューデリー地区には、同名の自治体の区域だけでなく、デリーカントンメントおよびデリー市公社区域の一部も含まれる。 |
|||
== 産業 == |
== 産業 == |
||
109行目: | 103行目: | ||
[[地下鉄]]([[デリー・メトロ]])は[[2002年]]に開通、現在3路線がある。 |
[[地下鉄]]([[デリー・メトロ]])は[[2002年]]に開通、現在3路線がある。 |
||
[[インディラ・ガンディー国際空港]]があり、[[南アジア]]最大級の利用者を数えている。2010年8月1日 |
[[インディラ・ガンディー国際空港]]があり、[[南アジア]]最大級の利用者を数えている。2010年8月1日に国際線をメインとする新ターミナルがオープン。 |
||
== 気候 == |
== 気候 == |
||
[[温帯夏雨気候]](Cwa)。夏は4月に始まり5月にピークを迎える。 [[セルシウス度|摂氏]]45度に達する日もある |
[[温帯夏雨気候]](Cwa)。夏は4月に始まり5月にピークを迎える。 [[セルシウス度|摂氏]]45度に達する日もある。 |
||
[[2024年]][[5月28日]]には49.9度を記録。最高気温の記録を更新した<ref>{{Cite web |url=https://www.cnn.co.jp/world/35219492.html |title=印ニューデリーで49.9度 最高気温の記録更新 |publisher=CNN |date=2024-05-30 |accessdate=2024-05-30}}</ref>。 |
|||
6月から9月は雨季。11月から1月が冬季である。冬は濃霧になることが多い。 |
|||
{{climate chart |
{{climate chart |
||
|ニューデリー |
|ニューデリー |
||
132行目: | 128行目: | ||
}} |
}} |
||
{{clear left}} |
{{clear left}} |
||
== 観光 == |
== 観光 == |
||
ニューデリー駅のすぐ西側の[[パハールガンジ]]には、格安ホテルや[[ゲストハウス]]などが多くあり、世界中から[[バックパッカー]]や旅行者が多く集まる。 |
ニューデリー駅のすぐ西側の[[パハールガンジ]]には、格安ホテルや[[ゲストハウス]]などが多くあり、世界中から[[バックパッカー]]や旅行者が多く集まる。 |
||
139行目: | 136行目: | ||
== スポーツ == |
== スポーツ == |
||
[[File:Arun Jaitley Stadium during India vs Australia 2019 ODI.jpg|thumb|200px|{{仮リンク|アルン・ジェートリー・スタジアム|en|Arun Jaitley Stadium}}]] |
|||
[[クリケット]]が圧倒的に一番人気のスポーツである<ref>[https://www.hakuhodo.co.jp/uploads/2016/09/global_habit.pdf アジア15都市生活者の好きなスポーツ、スポーツイベント] 博報堂 2019年7月6日閲覧。</ref>。世界最高峰のプロクリケットリーグである[[インディアン・プレミアリーグ]](IPL)の[[デリー・キャピタルズ]]が所在する。 |
|||
[[クリケット]]が圧倒的に一番人気のスポーツである<ref>[https://www.hakuhodo.co.jp/uploads/2016/09/global_habit.pdf アジア15都市生活者の好きなスポーツ、スポーツイベント] 博報堂 2019年7月6日閲覧。</ref>。最も象徴的な現代エンターテイメントとも言われ、[[ボリウッド]]映画より人気が高いと評される<ref>[https://www.ft.com/content/bb671712-c8e8-45cd-86dc-a5d4e675004b What India needs is more cricket and less Bollywood] Financial Times 2023年9月28日閲覧。</ref>。[[トゥエンティ20]]形式のプロリーグである[[インディアン・プレミアリーグ]] (IPL)所属の[[デリー・キャピタルズ]]がニューデリーに所在している。2020年シーズンには準優勝をした。ホームスタジアムは{{仮リンク|アルン・ジェートリー・スタジアム|en|Arun Jaitley Stadium}}であり、過去には[[クリケット・ワールドカップ]]の会場にもなっている。2023年には女子プロクリケットリーグの[[女子プレミアリーグ]](WPL)が開幕し、{{仮リンク|デリー・キャピタルズ(WPL)|en|Delhi Capitals (WPL)}}が所在している。 |
|||
==対外関係== |
==対外関係== |
||
150行目: | 148行目: | ||
== 脚注 == |
== 脚注 == |
||
{{脚注ヘルプ}} |
{{脚注ヘルプ}} |
||
<!--=== 注釈 === |
|||
{{Notelist}}--> |
|||
=== 出典 === |
|||
{{Reflist}} |
{{Reflist}} |
||
160行目: | 161行目: | ||
* {{Osmrelation|2763541}} |
* {{Osmrelation|2763541}} |
||
{{India-stub}} |
|||
{{アジアの首都}} |
{{アジアの首都}} |
||
{{首都特別地域}} |
{{首都特別地域}} |
||
{{Normdaten}} |
{{Normdaten}} |
||
{{India-stub}} |
|||
{{Coord|28|36|49.7|N|77|12|31.8|E|region:IN-DL_scale:300000_type:city|display=title|name=ニューデリー}} |
|||
{{デフォルトソート:にゆうてりい}} |
{{デフォルトソート:にゆうてりい}} |
2024年5月30日 (木) 11:42時点における最新版
ニューデリー नई दिल्ली | |
---|---|
座標:北緯28度36分50秒 東経77度12分32秒 / 北緯28.6139度 東経77.2089度座標: 北緯28度36分50秒 東経77度12分32秒 / 北緯28.6139度 東経77.2089度 | |
国 | インド |
連邦直轄領 | デリー首都直轄領 |
建設 | 1911年(エドウィン・ラッチェンス) |
政府 | |
• ニューデリー市自治体議会 議長 | Amit Yadav |
面積 | |
• 地区 | 42.7 km2 |
標高 | 216 m |
人口 (2011)[3] | |
• 地区 | 249,998人 |
• 密度 | 5,900人/km2 |
• 都市圏 | 28,514,000人 |
等時帯 | UTC+05:30 (IST) |
PIN |
1100xx, 121003, 1220xx, 201313(ニューデリー)[5] |
市外局番 | +91-11 |
ナンバープレート | DL-2X |
ウェブサイト |
www |
ニューデリー(ヒンディー語: नई दिल्ली Naī Dillī、英語: New Delhi、パンジャーブ語: ਨਵੀਂ ਦਿੱਲੀ)は、インドの首都。デリー首都直轄領内に位置する地区。インドを代表する世界都市の一つ。
概要
[編集]アジア有数の大都市である。2014年にアメリカのシンクタンクが公表したビジネス・人材・文化・政治などを対象とした総合的な世界都市ランキングにおいて、世界第57位の都市と評価されており、インドではムンバイに次ぐ第2位であった[6]。 イギリス領時代の1911年、コルカタからデリーにインドの行政府所在地が移された。その際に、デリー市街(現オールドデリー)の南方約5km程の場所に行政都市として建設されることとなった。これがニューデリーの始まりである。都市計画はイギリス人エドウィン・ラッチェンスによって行われた。道路は整然と配置され、沿道は大きく育った街路樹と庭園の緑に包まれている。また、建物もイギリス植民地様式が多くなっている。街の東西の軸がラージパト(Rajpath, 「王の道」の意)と呼ばれる大通りである。これはインド門(India Gate, 第一次世界大戦出征記念碑)から大統領官邸(Rashtrapati Bhavan)まで続いている。両者を焦点として放射状に街路が延びている。コンノートプレイスは放射状街路が作り出すもう一つの焦点であり、商業業務の中心となっている。
ニューデリーはインド独立後はインドの首都となり、国会議事堂や中央官庁、大使館街もニューデリーに集中している。
歴史
[編集]イギリス領インド帝国で1911年まではコルカタに首都がおかれた。デリーはそれまでムガル帝国をはじめ各王朝で都となったり経済的・政治的な中心都市の1つであった。
1900年代はじめ、イギリス領インド帝国の首都をデリーに移転すべきだ、という提案がなされた。コルカタは帝国の東に偏りすぎていた。1911年12月12日、インド皇帝であった大英帝国のジョージ5世は首都をデリーに移転すると宣言、副王の宮殿でその礎石を置いた。ニューデリーはオールドデリーの南に位置し、シャー・ジャハーンが建設した町であったが、多くの時代に数々の歴史的建造物を残してきた。エドウィン・ラッチェンスがハーバード・ベイカーとともに新都の都市計画を担当する契約を結び、1912年にニューデリーにやってきた。新都市の建設は第一次世界大戦後に開始され、町は「ラッチェンスデリー」などと呼ばれた。イギリス帝国様式でまず町の中心に行政機関が作られた。
ラージパト大通りがインド門から伸び、それに平行した通りにハーバード・ベイカーの設計により国会議事堂など行政機関が配された。
2021年4月20日、新型コロナウイルス感染拡大に伴いロックダウンを開始[7]。当初は同年5月3日までの予定であったが、5月1日時点の新規感染者数が2万7000人、死者は375人と終息の気配が見えなかったため延長された[8]。
地理
[編集]現在ではデリー首都圏は大きく拡大し、行政機構改革によってオールドデリーもニューデリーもその中心部を構成する一地区となっている(首都機能が移転したわけではない)。そのため、日本で2002年に発行された『世界の国一覧表』(編集発行・世界の動き社、編集協力・外務省)では、インドの首都が「ニューデリー」から「デリー」に修正され、この変更が文部科学省の学習指導要領にも反映されているため、教育現場ではインドの首都は「デリー」と指導されるようになった[9][10]。ただし日本の外務省のサイト[11]、インド政府の公式サイト[12]、国連の地名標準記法一覧表においては[13]、首都は「ニューデリー」と表記されている。ニューデリーと同様に従来の首都が拡大した都市圏の一部に包摂された事例としては、南アフリカ共和国の行政首都とされるプレトリアとツワネ都市圏の関係がある。
ニューデリーが単独で市制施行しているわけではないが、行政組織としてはデリー連邦直轄地の大部分を管轄するデリー市行政自治体(MCD)とは別個にインド政府の直轄組織として置かれているニューデリー市行政委員会(NDMC)がニューデリーを管轄しているため、地理的にはデリー連邦直轄地に包摂される下位行政区画でありながらも行政面では独立した存在となっている。
この節の加筆が望まれています。 |
政治
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
インドの首都ニューデリーは、インド中央政府とデリー地方政府の両方によって共同管理されており、デリー首都圏 (NCT) の首都である。
ニューデリーは、ニューデリー市議会(NDMC)として知られる市政府を通じて行政を担当している。デリー大都市のその他の都市部は、デリー市公社およびデリーカントンメントによって管理している。2015年現在、ニューデリー市議会の政府構成には、議長、ニューデリー立法議会の議員3名、デリーNCT首相によって指名された議員2名、中央政府によって指名された議員5名が含まれる。
NCT の地区は 2012 年に再描画され、自治体とは境界線は異なるものの、ニューデリーと呼ばれる地区が含まれる。ニューデリー地区には、同名の自治体の区域だけでなく、デリーカントンメントおよびデリー市公社区域の一部も含まれる。
産業
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
交通
[編集]インドで2番目に利用者が多いニューデリー駅よりインド国内各地に多くの列車が発着する。またコンノートプレイスなどから、デリー市内各地へのバスが発着する。
地下鉄(デリー・メトロ)は2002年に開通、現在3路線がある。
インディラ・ガンディー国際空港があり、南アジア最大級の利用者を数えている。2010年8月1日に国際線をメインとする新ターミナルがオープン。
気候
[編集]温帯夏雨気候(Cwa)。夏は4月に始まり5月にピークを迎える。 摂氏45度に達する日もある。 2024年5月28日には49.9度を記録。最高気温の記録を更新した[14]。 6月から9月は雨季。11月から1月が冬季である。冬は濃霧になることが多い。
ニューデリー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
雨温図(説明) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
観光
[編集]ニューデリー駅のすぐ西側のパハールガンジには、格安ホテルやゲストハウスなどが多くあり、世界中からバックパッカーや旅行者が多く集まる。
教育
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
スポーツ
[編集]クリケットが圧倒的に一番人気のスポーツである[15]。最も象徴的な現代エンターテイメントとも言われ、ボリウッド映画より人気が高いと評される[16]。トゥエンティ20形式のプロリーグであるインディアン・プレミアリーグ (IPL)所属のデリー・キャピタルズがニューデリーに所在している。2020年シーズンには準優勝をした。ホームスタジアムはアルン・ジェートリー・スタジアムであり、過去にはクリケット・ワールドカップの会場にもなっている。2023年には女子プロクリケットリーグの女子プレミアリーグ(WPL)が開幕し、デリー・キャピタルズ(WPL)が所在している。
対外関係
[編集]姉妹都市・提携都市
[編集]脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “About Delhi”. 26 November 2020閲覧。
- ^ Amanda Briney. “Geographic Facts About New Delhi, India”. ThoughtCo.com Education. 28 April 2021閲覧。
- ^ “Provisional Population Totals. Cities having population 1 lakh and above”. Census of India 2011. 12 December 2021閲覧。
- ^ “The World's Cities in 2018”. United Nations. Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
- ^ “New Delhi”. indiapincodes.net. Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
- ^ 2014 Global Cities Index and Emerging Cities Outlook (2014年4月公表)
- ^ “コロナ猛威のインド、首都を封鎖 米では成人半数がワクチン接種”. AFP (2021年4月20日). 2021年5月2日閲覧。
- ^ “インド首都、封鎖を1週間延長 コロナ感染者急増”. AFP (2020年5月2日). 2021年5月2日閲覧。
- ^ インドの首都は「ニューデリー」か「デリー」か?(二宮書店), 2016-07-03閲覧。
- ^ インドの首都はニューデリー? デリー?(平凡社地図出版), 2016-07-03閲覧。
- ^ インド(India) 基礎データ(外務省), 2016-06-12閲覧。
- ^ Travel Advisory(india.gov.in)2012-08-24, 2016-07-03閲覧。
- ^ Geographic Names(国際連合), 2016-07-03閲覧
- ^ “印ニューデリーで49.9度 最高気温の記録更新”. CNN (2024年5月30日). 2024年5月30日閲覧。
- ^ アジア15都市生活者の好きなスポーツ、スポーツイベント 博報堂 2019年7月6日閲覧。
- ^ What India needs is more cricket and less Bollywood Financial Times 2023年9月28日閲覧。
- ^ デリー姉妹都市
関連項目
[編集]- 日本航空ニューデリー墜落事故
- 国立博物館 (ニューデリー)
- 国際かんがい排水委員会
- ウィキトラベルには、ニューデリーに関する旅行ガイドがあります。
- ニューデリーに関連する地理データ - オープンストリートマップ