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'''パークナーム鉄道'''(パークナームてつどう)は、かつて[[タイ]][[バンコク]]に存在したバンコク - パークナーム間を結んだ鉄道である。
'''パークナーム鉄道'''(パークナームてつどう)は、かつて[[タイ王国]][[タイ中部|中部]]に存在した[[バンコク]] - [[ムアンサムットプラーカーン郡|パークナーム]]間を結んだ鉄道である。
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== 概要 ==
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パークナーム鉄道は、イギリス人のロフトスと、デンマーク人のリシュリューに対して[[1886年]][[9月13日]]に免許が交付され、[[1893年]][[4月11日]]に開通した<ref>『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』(柿崎一郎著、京都大学学術出版会、2010年)p.39</ref>。これはタイ最初の官営鉄道の開業([[フワランポーン駅|クルンテープ駅]] - [[アユタヤ駅]]間が[[1897年]][[3月26日]]に開業した<ref>『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』(柿崎一郎著、京都大学学術出版会、2010年)p.25</ref>)より4年前でありタイ最初の鉄道であった。
パークナーム鉄道は、イギリス人のロフトスと、デンマーク人のリシュリューに対して[[1886年]][[9月13日]]に免許が交付され、[[1893年]][[4月11日]]に開通した<ref>『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』p.39</ref>。(途中駅は10駅<ref>『タイ鉄道旅行』p.227</ref><ref>[http://2bangkok.com/2bangkok-srt-srt-history.html Historical Thai Railroads/SRT News 2003-2006]</ref>)これはタイ最初の官営鉄道の開業([[フワランポーン駅|クルンテープ駅]] - [[アユタヤ駅]]間が[[1897年]][[3月26日]]に開業した<ref>『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』p.25</ref>)より4年前でありタイ最初の鉄道であった。[[旅客列車]]だけでなく、[[貨物列車]]の運行も行われた。


当初は、1日3往復の運行であったが、1903年より4往復に拡大した。最盛期には60分間隔で運行されていた。
当初は、1日3往復の運行であったが、1903年より4往復に拡大し最盛期には60分間隔で運行されていた。


[[1936年]][[9月13日]]に50年間限定免許の満了日を迎え、会社は免許の更新(延長)を申請したが許可が下りず[[国有化]]され鉄道局による運行が開始された。政府による買収金額は、35万[[バーツ]]であった。
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== 歴史 ==
== 歴史 ==
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* [[1891年]]7月 着工式
* [[1891年]]7月 着工式
* [[1893年]][[1月14日]] 試運転
* [[1893年]][[1月14日]] 試運転
* 1893年[[4月11日]] 開通 (フワランポーン駅 - パークナーム駅)
* 1893年[[4月11日]] 開通 (フワランポーン駅 - パークナーム駅) (21.3km)
* [[1908年]] 内燃動車導入 (ガソリンカー)<ref>『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』(柿崎一郎著、京都大学学術出版会、2010年)p.127</ref>
* [[1908年]] 内燃動車導入 (ガソリンカー)<ref>『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』p.127</ref>


* [[1912年]][[5月1日]] 電化 (フワランポーン駅 - クローントゥーイ駅)
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* [[1917年]] 電化 (クローントゥーイ駅 - バーンナー駅)
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* [[1926年]]1月 電化 (バーンナー駅 - パークナーム駅、全線電化完成) (9.3km)<ref>『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』p.116,128</ref>
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* [[1936年]]9月13日 国有化 鉄道局により運行 (政府が35万バーツで買収<ref>『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』p.117</ref>)
* [[1960年]][[1月1日]] 全線廃止 (フワランポーン駅 - パークナーム駅)
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== 脚注 ==
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<references />


== 参考文献 ==
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* [http://www.jaas.or.jp/pdf/55-4/2.pdf#search='%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%88%E8%BB%8C%E9%81%93' バンコクの民営鉄道、柿崎一郎著]
* [http://www.jaas.or.jp/pdf/55-4/2.pdf#search='%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%88%E8%BB%8C%E9%81%93' 柿崎一郎 バンコクの民営鉄道]
* 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』(柿崎一郎著京都大学学術出版会、2010
* 岡本和之 『タイ鉄道旅行 めこん1993)ISBN 4-8396-0080-5
* 柿崎一郎 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』 (京都大学学術出版会、2010年)ISBN 978-4-87698-848-8

== 関連項目 ==


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[[Category:タイの鉄道]]
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2024年2月7日 (水) 11:53時点における最新版

パークナーム鉄道(パークナームてつどう)は、かつてタイ王国中部に存在したバンコク - パークナーム間を結んだ鉄道である。

パークナーム鉄道
路線総延長21.3 km
軌間1,000 mm
路線図(廃止当時)
exKBHFa
0.0 フワランポーン駅
exBHF
2.3 サラデーン駅
exBHF
5.2 クローントゥーイ駅
exBHF
7.1 バーンクルーイ駅
exBHF
8.9 プラカノーン駅
exBHF
10.5 バーンチャーク駅
exBHF
12.0 バーンナー駅
exBHF
14.8 サムローン駅
exBHF
17.3 チョラケー駅
exBHF
18.8 バーンナンクレング駅
exBHF
20.0 マハウオング駅
exKBHFe
21.3 パークナーム駅

概要

[編集]

パークナーム鉄道は、イギリス人のロフトスと、デンマーク人のリシュリューに対して1886年9月13日に免許が交付され、1893年4月11日に開通した[1]。(途中駅は10駅[2][3])これはタイ最初の官営鉄道の開業(クルンテープ駅 - アユタヤ駅間が1897年3月26日に開業した[4])より4年前でありタイ最初の鉄道であった。旅客列車だけでなく、貨物列車の運行も行われた。

当初は、1日3往復の運行であったが、1903年より4往復に拡大し、最盛期には60分間隔で運行されていた。

1936年9月13日に50年間限定免許の満了日を迎え、会社は免許の更新(延長)を申請したが許可が下りず国有化され鉄道局による運行が開始された。政府による買収金額は、35万バーツであった。

1960年1月1日に、全線廃止となり線路跡地は道路に転用された[5]

2018年12月6日に、バンコク・スカイトレインのスクムウィット線がケーハ駅(パークナーム)まで開通した。これにより、旧パークナーム鉄道の路線が再びバンコクと繋がることとなった。スクムウィット線は、その先のバンプー駅までが計画中である[6]

歴史

[編集]
  • 1912年5月1日 電化 (フワランポーン駅 - クローントゥーイ駅)(5.2km)
  • 1917年 電化 (クローントゥーイ駅 - バーンナー駅) (6.8km)
  • 1926年1月 電化 (バーンナー駅 - パークナーム駅、全線電化完成) (9.3km)[8]
  • 1936年9月13日 国有化 鉄道局により運行 (政府が35万バーツで買収[9]
  • 1960年1月1日 全線廃止 (フワランポーン駅 - パークナーム駅)

脚注

[編集]
  1. ^ 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』p.39
  2. ^ 『タイ鉄道旅行』p.227
  3. ^ Historical Thai Railroads/SRT News 2003-2006
  4. ^ 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』p.25
  5. ^ 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』p.222
  6. ^ “終点ベーリング駅から先のBTS延長部分へ行ってみました”. タイ自由ランド. (2014年7月5日). http://jiyuland.com/kakonoshimenkara/380-naa1.gif 2014年10月14日閲覧。 
  7. ^ 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』p.127
  8. ^ 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』p.116,128
  9. ^ 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』p.117

参考文献

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