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'''チョレイマイタケ'''(猪苓舞茸、学名:''Polyporus umbellatus'')とは[[担子菌門]][[サルノコシカケ科]]の[[キノコ|きのこ]]の一種。


== 特徴 ==
ブナ林、ミズナラ林或いはこれらの伐採跡地の地下10cm程の所に宿主の根に沿って固い[[菌核]]を形成し、ここから、あるいは宿主から直接マイタケ型の子実体を生じる。この菌核は'''猪苓'''と呼ばれ日本薬局方に収録されている生薬である。猪苓は、消炎、解熱、止褐、利尿薬として用い、最近は抗[[腫瘍]]効果があるとする研究も公表されている。また、猪苓湯(ちょれいとう)、五苓散(ごれいさん)、紫苓湯(さいれいとう)などの漢方方剤に配合される。
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== 猪苓 ==
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猪苓は、消炎、解熱、止褐、利尿薬、抗がん剤として用い、有効成分は明らかになっていないが、最近は抗[[腫瘍]]効果があるとする研究も公表されている。また、[[猪苓湯]](ちょれいとう)、[[五苓散]](ごれいさん)、[[柴苓湯]](さいれいとう)などの漢方方剤に配合される。

== 出典 ==
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== 外部リンク ==
* [http://www.com.rd.pref.gifu.jp/~forest/rd/rinsan/72mj6.html チョレイマイタケの菌核形成を目指して]岐阜県 森林科学研究所
* [http://www.ffpri-kys.affrc.go.jp/situ/TOK/neda/hanashi/hanasi35.htm 猪苓について]独立行政法人 森林総合研究所九州支所 特用林産研究室

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[[Category:サルノコシカケ科]]
[[Category:生薬]]

2022年5月31日 (火) 07:40時点における最新版

チョレイマイタケ
Polyporus umbellatus
チョレイマイタケ
分類
: 菌界 Opisthokonta
: 担子菌門 Basidiomycota
: 真正担子菌綱 Hymenomycetes
: チョレイマイタケ目 Polyporales
: サルノコシカケ科 Polyporaceae
: チョレイマイタケ属 Polyporaceae
: チョレイマイタケ Polyporus umbellatus
学名
Polyporus umbellatus Fries
和名
チョレイマイタケ

チョレイマイタケ(猪苓舞茸、学名:Polyporus umbellatus)とは担子菌門サルノコシカケ科きのこの一種。

特徴

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株の高さは10〜20cm、径は10〜30cm[1]。表面の色は栗褐色〜淡茶褐色[1]。根元から枝分かれした先端に1〜4cmの径の傘をつける[1]。白色腐朽菌[1]

分布

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ヨーロッパや北アメリカ、中国などに分布[1]。日本では本州中部以北にみられる[1]

猪苓

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ブナ林、ミズナラ林或いはこれらの伐採跡地の地下10cm程の所に宿主の根に沿って固い菌核を形成し、ここから、あるいは宿主から直接マイタケ型の子実体を生じる。この菌核は猪苓(ちょれい)と呼ばれ日本薬局方に収録されている生薬である。

猪苓は、消炎、解熱、止褐、利尿薬、抗がん剤として用い、有効成分は明らかになっていないが、最近は抗腫瘍効果があるとする研究も公表されている。また、猪苓湯(ちょれいとう)、五苓散(ごれいさん)、柴苓湯(さいれいとう)などの漢方方剤に配合される。

出典

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  1. ^ a b c d e f (4)菌類 青森県 2020年10月8日閲覧。

外部リンク

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