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「十和田市」の版間の差分

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文化・芸能: 加筆ほか
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=== 文化・芸能 ===
=== 文化・芸能 ===
* [[阿吾寿朗]]- [[漫才|漫才師]]
*[[阿吾寿朗]]- [[漫才|漫才師]]
* [[岩木登]] - [[写真家]]
*[[岩木登]] - [[写真家]]
*[[岩崎信]] - [[工学者]](育ちは[[盛岡市]])
*[[岩崎信]] - [[工学者]](育ちは[[盛岡市]])
*[[江渡華子]] - [[俳人]]
*[[江渡華子]] - [[俳人]]
*[[江利塚たまみ]] - ローカルタレント
*[[江利塚たまみ]] - [[ローカルタレント]]
*[[逢坂力]] - [[声優]]
*[[逢坂力]] - [[声優]]
*[[大瀬しのぶ]] - [[芸人]]、ローカルタレント
*[[小笠原孤酒]] - [[ジャーナリスト]]([[八甲田雪中行軍遭難事件]]を研究)
*[[小笠原孤酒]] - [[ジャーナリスト]]([[八甲田雪中行軍遭難事件]]を研究)
*[[加賀ひとみ]] - [[メゾソプラノ]]歌手
*[[加賀ひとみ]] - [[メゾソプラノ]]歌手

2024年4月24日 (水) 00:48時点における版

とわだし ウィキデータを編集
十和田市

十和田市旗 十和田市章
十和田市旗 十和田市章
2005年3月14日制定
日本の旗 日本
地方 東北地方
都道府県 青森県
市町村コード 02206-3
法人番号 2000020022063 ウィキデータを編集
面積 725.65km2
総人口 57,483[編集]
推計人口、2024年9月1日)
人口密度 79.2人/km2
隣接自治体 青森市平川市上北郡六戸町七戸町東北町三戸郡五戸町新郷村
秋田県鹿角市鹿角郡小坂町
市の木 もみじ
市の花 さくら
十和田市役所
市長 小山田久
所在地 034-8615
青森県十和田市西十二番町6番1号
北緯40度36分46秒 東経141度12分21秒 / 北緯40.61269度 東経141.20586度 / 40.61269; 141.20586座標: 北緯40度36分46秒 東経141度12分21秒 / 北緯40.61269度 東経141.20586度 / 40.61269; 141.20586
十和田市役所 本庁舎(2007年7月撮影)
外部リンク 公式ウェブサイト
十和田市位置図
ウィキプロジェクト
奥入瀬渓流
十和田市の中心部・官庁街通り。写真奥が十和田湖方面(2019年4月に市役所展望台から撮影)

十和田市(とわだし)は、青森県南部地方、内陸部に位置するである。旧上北郡。十和田八幡平国立公園があり、十和田湖奥入瀬渓流といった景勝地で知られる。県内では第4位の人口を有しており[1]、上北地域の中心都市でもある[2]

概要

現在の十和田市は、2005年1月1日に隣り合っていた(旧)十和田市と十和田湖町が新設合併して誕生した。

青森県内の40市町村のうち、青森市八戸市弘前市に次いで第4位の人口を有し、面積はむつ市、青森市に次いで第3位の広さである[2][3]

市西部に八甲田山十和田八幡平国立公園があり、特に十和田湖や奥入瀬渓流が有名。産業面では農業が盛んで、ニンニクの市町村別の生産量では日本一を誇る[4]

上北地域を主に管轄する国や県、企業の出先機関が置かれており、十和田都市圏を形成する。2012年10月からは、周辺の9市町村と「上十三・十和田湖広域定住自立圏形成協定」を締結し、三沢空港自衛隊基地などを有する三沢市とともに共同中心市となっている。

近年は「アートの街」を掲げ、十和田市現代美術館を核に一体的なまちづくりを進める[2]。中心市街地は碁盤の目状に整然と区画された方格設計である。特に戦後に整備された「官庁街通り」は道に沿ってソメイヨシノなどが植樹されており、市民の憩いのスポットとなっている[5]

地理

居住

人口約6万人の半数以上は、東部の市街地(三本木地区)に住む。市街地は、三本木地区に東西に約4km、南北約4kmの大きさで展開しており、市街地の南北を旧国道4号が、東西を国道102号が貫いている。その他の人口は、奥入瀬川の川沿いや点在する集落に住む。

地形

市の北西部は八甲田山の山麓である。青森市との境には、乗鞍岳などの南八甲田連峰がそびえ、青森市側の田代平から続く牧場が広がっている。谷地・猿倉・蔦・焼山といった温泉が点在する。市の南西部も山地であり、主なものはカルデラ湖である十和田湖、その外輪山である御鼻部山十和田山である。

なお、十和田湖面上の県境は1871年の廃藩置県以来、長らく未確定だった。2008年8月29日に青森市で開かれた北海道・北東北知事サミットで、湖面を青森県6:秋田県4の割合で画定することが決まり、同年12月25日の官報告示により137年目にして県境が定まった[6][7]。(詳細は「十和田湖」を参照)

十和田湖の水が唯一流れ出る奥入瀬川は、十和田湖東岸の子ノ口(ねのくち)から北東に流れる。約20km北に位置する八甲田山麓などからの水も奥入瀬川に流れ込む。

奥入瀬川において、子ノ口から焼山(十和田市法量(大字)焼山(字))までの約14kmを奥入瀬渓流と呼ぶ。

市の中部から東部、さらに隣の六戸町へと平坦な三本木原が広がる。三本木原は、奥入瀬川が流した土砂や八甲田山からの火山灰が積もって作られた洪積平野である。奥入瀬川は三本木原の南縁をさらに削って東へ流れており、三本木原へ上水するために新渡戸傳が開いたのが、人工河川である稲生川である。市の北東部には、砂土路川が北東に流れている。市の南東部は東西へ伸びる丘陵地であり、丘と丘との谷間を後藤川などが流れる。

気候

 十和田市は、最も暑い8月の平均気温が22℃をわずかに上回ることから、ケッペンの気候区分では温暖湿潤気候(Cfa)と西岸海洋性気候(Cfb)の境目にあたる。北海道ほど寒くはないが、稲作が容易でない気温でもある。降雨は、夏に多く冬に少ない。

一方十和田湖の湖畔にある休屋は、最も寒い1月の平均気温が-3℃を下回ることから、ケッペンの気候区分では亜寒帯湿潤気候(Dfb)に分けられる。

十和田湖町以外では八甲田山の東に位置するため、太平洋側気候で雪はやや少ない。それでも2月には50cm程度の積雪になり、豪雪地帯である。一方、旧十和田湖町では雪が多くなり、特別豪雪地帯で日本海側気候である。八甲田山から吹きつける寒冷な北西風は、八甲田おろしと呼ばれる。5月・6月には晴天が続くが、土ぼこり混じりの強風が西から吹くことがある。新渡戸傳が開拓にあたり防風林を設けたのも、西からの強風を防ぐためという。また、数年から十数年に一度は、7月・8月に偏東風(やませ)がゆるゆると流れる年がある。そのような年は、蒸し暑く感じる日もカラッと晴れる日も稀で、薄暗い曇り空の日々が続き、しとしとと雨の降る日が偶にあり、米の収穫量はめっきり減る。11月にはが降り、12月には雪が降る。

十和田観測所(十和田市東十六番町)(1991-2020年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 14.2
(57.6)
16.5
(61.7)
22.8
(73)
28.0
(82.4)
33.2
(91.8)
33.8
(92.8)
35.8
(96.4)
35.6
(96.1)
35.1
(95.2)
27.8
(82)
24.3
(75.7)
19.3
(66.7)
35.8
(96.4)
平均最高気温 °C°F 1.9
(35.4)
2.7
(36.9)
6.9
(44.4)
13.7
(56.7)
19.0
(66.2)
21.7
(71.1)
25.1
(77.2)
26.7
(80.1)
23.6
(74.5)
18.0
(64.4)
11.3
(52.3)
4.6
(40.3)
14.6
(58.3)
日平均気温 °C°F −1.7
(28.9)
−1.3
(29.7)
2.2
(36)
8.0
(46.4)
13.4
(56.1)
16.8
(62.2)
20.6
(69.1)
22.1
(71.8)
18.5
(65.3)
12.3
(54.1)
6.3
(43.3)
0.6
(33.1)
9.8
(49.6)
平均最低気温 °C°F −6.2
(20.8)
−6.2
(20.8)
−2.6
(27.3)
2.1
(35.8)
7.9
(46.2)
12.5
(54.5)
17.1
(62.8)
18.3
(64.9)
13.9
(57)
6.8
(44.2)
1.2
(34.2)
−3.5
(25.7)
5.1
(41.2)
最低気温記録 °C°F −20.1
(−4.2)
−19.7
(−3.5)
−16.7
(1.9)
−9.8
(14.4)
−2.5
(27.5)
1.2
(34.2)
6.9
(44.4)
8.8
(47.8)
3.6
(38.5)
−1.5
(29.3)
−8.7
(16.3)
−15.3
(4.5)
−20.1
(−4.2)
降水量 mm (inch) 37.8
(1.488)
35.2
(1.386)
50.5
(1.988)
59.7
(2.35)
80.5
(3.169)
94.3
(3.713)
146.0
(5.748)
159.8
(6.291)
159.9
(6.295)
108.8
(4.283)
58.6
(2.307)
51.2
(2.016)
1,031.1
(40.594)
降雪量 cm (inch) 125
(49.2)
116
(45.7)
73
(28.7)
3
(1.2)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
10
(3.9)
72
(28.3)
395
(155.5)
平均月間日照時間 115.4 121.4 168.7 186.7 197.8 158.3 132.8 149.3 140.6 150.6 128.8 109.9 1,755.1
出典:気象庁
休屋観測所(十和田市奥瀬)(1991-2020年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 9.1
(48.4)
14.7
(58.5)
16.8
(62.2)
27.3
(81.1)
30.0
(86)
30.6
(87.1)
32.5
(90.5)
33.7
(92.7)
31.4
(88.5)
25.4
(77.7)
21.0
(69.8)
14.5
(58.1)
33.7
(92.7)
平均最高気温 °C°F −1.2
(29.8)
−0.4
(31.3)
3.2
(37.8)
10.0
(50)
16.6
(61.9)
20.3
(68.5)
23.6
(74.5)
25.1
(77.2)
21.3
(70.3)
15.1
(59.2)
8.2
(46.8)
1.5
(34.7)
12.0
(53.6)
日平均気温 °C°F −3.7
(25.3)
−3.3
(26.1)
−0.3
(31.5)
5.2
(41.4)
11.2
(52.2)
15.5
(59.9)
19.7
(67.5)
20.9
(69.6)
17.0
(62.6)
10.7
(51.3)
4.5
(40.1)
−1.2
(29.8)
8.0
(46.4)
平均最低気温 °C°F −6.7
(19.9)
−6.6
(20.1)
−3.9
(25)
0.9
(33.6)
6.4
(43.5)
11.4
(52.5)
16.5
(61.7)
17.6
(63.7)
13.1
(55.6)
6.5
(43.7)
0.9
(33.6)
−4.2
(24.4)
4.3
(39.7)
最低気温記録 °C°F −16.4
(2.5)
−14.9
(5.2)
−14.8
(5.4)
−10.1
(13.8)
−1.6
(29.1)
0.4
(32.7)
7.3
(45.1)
7.9
(46.2)
3.2
(37.8)
−1.1
(30)
−8.5
(16.7)
−13.4
(7.9)
−16.4
(2.5)
降水量 mm (inch) 66.1
(2.602)
68.8
(2.709)
92.7
(3.65)
108.1
(4.256)
118.1
(4.65)
121.5
(4.783)
211.7
(8.335)
220.2
(8.669)
177.7
(6.996)
152.5
(6.004)
127.5
(5.02)
94.8
(3.732)
1,559.5
(61.398)
平均月間日照時間 49.2 67.5 115.7 163.0 190.3 159.2 125.6 146.3 134.3 131.8 88.9 51.4 1,423
出典:気象庁

隣接している自治体

歴史

もともと十和田市のあたりは三本木原と呼ばれる荒蕪の台地で、台地周辺に寒村が点在していた。荒漠たる原野の様子は、1785年(天明5年)にこの地を訪れた橘南谿の『東遊記』に記されており、吉田松陰が『東北遊日記』のなかで荒野であると評している[8]

開拓が始められたのは、1855年安政2年)のときで、南部藩勘定奉行の職を辞して、「無益の荒野」に開拓構想とロマンを追い続けた、新渡戸稲造の祖父の新渡戸傳(にとべつとう)を中心に始められた[8]奥入瀬川から水を引く計画に着手し、延長1万1362 mのトンネル、陸堰を貫通して、安政6年(1859年)5月4日に人工河川稲生川(いなおいがわ)を完成させて引水に成功し、開拓の基礎ができた[8]。さらに、傅の長男である新渡戸十次郎によって、市街地の開発が進められた。碁盤目状の都市計画は京都を模範としたもので、上杉流兵法に基づく設計と努力によって、現在のような市街地の形が作られていった[8]

明治期には稲吉地区に、渋沢栄一の三本木渋沢農場が開拓され、現在の福島県伊達市等からの入植者が自治を形成し、農業林業と牧畜業の経営を進めた。

1885年明治18年)に陸軍が軍馬局出張所を設置(1896年(明治29年)に軍馬補充部三本木支部と改称)したことから、馬産が栄えた。同市の農事試験場(農林水産省黒石農事改良実験所藤坂試験地。後の青森県産業技術センター農林総合研究所藤坂稲作部。2019年4月に廃止)で開発され、1949年昭和24年)から普及段階に移された稲の品種「藤坂5号[9]」は非常に冷害に強く、やませが吹くために夏が冷涼なこの地域で急速に広まり、現在のような穀倉地帯になった。現在「藤坂5号」そのものはほとんど栽培されていないが、その遺伝子は多くの稲の品種に組み込まれている。2021年現在で栽培されている品種では、「ひとめぼれ[10]」は「藤坂5号」の玄孫であり(父親の「初星[11]」は「藤坂5号」の曾孫)、「あきたこまち[12]」は来孫(父親の「奥羽292号[13]」は「藤坂5号」の玄孫)である。

沿革

とわだし
十和田市
十和田市旗 十和田市章
十和田市旗 十和田市章
1958年4月22日制定
廃止日 2005年1月1日
廃止理由 新設合併
十和田市(旧)、上北郡十和田湖町 → 十和田市(新)
現在の自治体 十和田市(新)
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 東北地方
都道府県 青森県
隣接自治体 青森市上北郡六戸町七戸町上北町天間林村、十和田湖町、三戸郡五戸町新郷村
市の木 あかまつ
市の花 つつじ
十和田市役所
所在地 034-8615
青森県十和田市西十二番町6番1号
外部リンク 十和田市(2004年12月2日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
ウィキプロジェクト
三本木市時代の市旗
三本木市時代の市章

日本三大開拓地

中心市街地がある三本木地区の開拓は、旧農林省によって、福島県西白河郡矢吹町宮崎県児湯郡川南町とともに国営開拓事業の成功例として「日本三大開拓地」と称された。2002年からは3市町の間で交流事業が始まり、現在まで小学生の相互派遣などが行われている[20]

  • 青森県十和田市の三本木原開拓地
  • 宮崎県川南町を中心とする川南原開拓地
  • 福島県矢吹町の矢吹ヶ原開拓地

行政

庁舎

  • 十和田市役所庁舎

市長

  • 小山田久(2009年1月30日就任、4期目)
    • 略歴:1946年(昭和21年)10月8日生、元青森県畜産協会専務理事

旧・十和田市

  1. 水野陳好1955年3月 - 1956年10月、(三本木市長))
  2. 小山田七次郎(1956年10月 - 1968年10月、3期(以後、十和田市長))
  3. 中村亨三(1968年10月 - 1976年10月、3期)
  4. 洞内徳蔵(1976年10月 - 1980年10月、1期)
  5. 中村亨三(1980年10月 - 1992年10月、3期)
  6. 水野好路(1992年10月 - 1998年6月、2期目途中で死去)
  7. 中野渡春雄(1998年7月 - 2004年12月、2期目途中で合併)

現・十和田市

  1. 中野渡春雄(2005年1月 - 2009年1月29日)

議会

市議会

  • 定数:22人
  • 任期:2023年1月1日 - 2026年12月31日
  • 議長:石橋義雄

県議会

  • 定数:2人
  • 選挙区:十和田市選挙区
  • 任期:2023年4月30日 - 2027年4月29日
議員名 会派名 備考
田中順造 自由民主党
丸井裕 自由民主党

衆議院

当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 重複
神田潤一 51 自由民主党 126,137票
高畑紀子 58 立憲民主党 65,909票
田端深雪 64 日本共産党 12,966票

国・県の機関

県の機関

  • 上北地域県民局
    • 地域連携部
    • 県税部
    • 地域健康福祉部
      • 保健総室(上十三保健所)
    • 地域農林水産部
      • 十和田家畜保健衛生所
    • 地域整備部
  • 青森県産業技術センター内水面研究所

国の機関

十和田奥入瀬合同庁舎

司法機関

姉妹都市・提携都市

国内

海外

教育

大学

高等学校

県立

閉校した学校

中学校

県立
市立

小学校

市立

学校教育以外の施設

職業訓練施設
  • 十和田職業能力開発校(認定職業訓練施設)
  • ヘアーメイク・アーティスタースクール(認定職業訓練施設)

経済・産業

平成31(2019)年度 十和田市データブック によると、15歳以上の就業者数は31,098人で第1次産業12.2%、第2次産業21.9%、第3次産業61.9%(2015年10月1日時点)。十和田市を中心市とする都市雇用圏を形成している。

主な企業・事業所

商業

十和田市は人口約6万人ながら青森県でも有数のスーパーマーケットの激戦区であり[23]、流通大手のイオン系や地元資本の店など10数店が競う。

市中心部の商店街は多くの地方都市と同様に空洞化が顕著である一方、幹線道路沿いにドラッグストアや家電量販店、衣料品店など大型店が多く出店している。

2002年7月には相坂地区に十和田南ショッピングセンター、2005年9月には十和田バイパス沿いにイオン十和田ショッピングセンター、2006年3月には十和田観光電鉄本社跡地に十和田元町ショッピングセンターが開業した。

東五番町にはアクロスプラザ十和田南が立地。2016年11月には、前述の十和田元町SCの近隣である旧十和田市駅(とうてつ駅ビル店)跡地にユニバース十和田東ショッピングセンターが新設され、7店舗が集積している(十和田観光電鉄#スーパーマーケット事業も参照)。

かつては商店街に2つのデパート(十和田松木屋、ジョイフルシティ十和田亀屋)が立ち並んでいたが、近郊の市町村に大型店が開店したことや、不況の煽りから客足が次第に減っていった。1999年8月に松木屋が、2000年3月に亀屋がそれぞれ閉店。松木屋跡は、1階部分がセリアなどが入居する「まちの駅」になったが、再開発に伴い2010年に閉鎖、建物は取り壊された。亀屋跡については、商工会議所の要望で2000年5月に1階部分に100円均一のスーパーマーケット「タートルズプラザ十和田亀屋」が開店したが、経営していた亀屋みなみチェーンが2001年に経営破綻し、同年11月に閉店した。その後2006年8月に建物が解体され、2022年4月にバスターミナル「十和田市まちなか交通広場」が設置され供用開始した。

農業

2015年の農林水産省市町村別統計データによると、十和田市では米や野菜、畜産物がバランスよく生産されており、県内有数の生産量を誇る作物が多いことが特徴。特にニンニクの市町村別の生産量は、日本一を誇る。

十和田市の経営耕地面積は、10,000ha(2005年農林業センサス)と総面積の14.5%を占め、人工河川「稲生川」の導水による三本木原開拓以来、主に稲作を中心に発展してきた。一戸当たりの経営面積は3.3ha(2005年農林業センサス)と比較的大規模で、水稲、野菜、畜産などを組み合わせた複合経営の多い。

水稲については、旧十和田市地区では「まっしぐら」、旧十和田湖地区では「つがるロマン」を中心に米作りが行なわれている。一方、1970年(昭和45年)以降の生産調整(減反)により、現在では市内の水田の約半分が転作となり、牧草などの飼料作物や小麦、大豆、ソバ、野菜類などが作付けされている。また、十和田市を含む青森県南地域では、梅雨のころに太平洋側から吹く冷涼な偏東風(やませ)が、しばしば農作物に悪影響を及ぼし、特に、1993年(平成5年)には皆無作という大冷害となった。

野菜は生産量日本一のニンニク(2009年、東北農政局[24])、長ネギ、ナガイモ、ゴボウなどが県内有数の産地となっている。また、土壌診断を行って土作りにこだわり、出荷時には糖度や硝酸値の厳しい基準をクリアした安全な「ミネラル野菜」の生産に取り組んでいる。果樹では、近年新たな特産物としてブルーベリーの栽培が増加しており、観光摘み取り園も開設されている。

十和田市では農家がそれぞれの経営条件を活かして多様な作物を作付けしており、今後は農産物のPRや販路の拡大、新たな農産物加工品の開発などにより、産地力の強化を目指している[25]

地域

人口

青森県内40市町村のうち第4位に多い人口を有する。平成27年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、4.06%減の63,429人であり、増減率は県下40市町村中7位。

十和田市と全国の年齢別人口分布(2005年) 十和田市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 十和田市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
十和田市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 59,719人
1975年(昭和50年) 63,066人
1980年(昭和55年) 67,050人
1985年(昭和60年) 69,106人
1990年(平成2年) 68,097人
1995年(平成7年) 69,146人
2000年(平成12年) 69,630人
2005年(平成17年) 68,359人
2010年(平成22年) 66,110人
2015年(平成27年) 63,429人
2020年(令和2年) 60,378人
総務省統計局 国勢調査より

警察

  • 青森県警察十和田警察署
    • 中央交番、東交番、相坂駐在所、洞内駐在所、米田駐在所、奥瀬駐在所、焼山駐在所、十和田湖駐在所

消防

公共施設

十和田市立中央病院

スポーツ施設

市内では主に馬術、相撲、サッカーが盛んで、1977年(昭和52年)のあすなろ国体では、これらの競技会場に選ばれた[14]。たびたび全日本大学選抜相撲全国高等学校相撲選手権大会の会場となっているほか[27]サッカーJ3ヴァンラーレ八戸」が、2013年の東北社会人リーグ時代からホームタウンのひとつに登録している[28]

マスメディア

市内に店舗を持つ金融機関

郵便

直営郵便局

  • 焼山郵便局(84194)
  • 陸奥沢田郵便局(84206)
  • 切田郵便局(84230)
  • 十和田穂並町郵便局(84239)
  • 十和田西二十二番郵便局(84264)
  • 十和田大学前郵便局(84273)
  • 十和田元町郵便局(84280)
  • 滝沢簡易郵便局(84731)
  • 八郷簡易郵便局(84761)

交通

十和田市は約6万人と少なくない人口で、また東京都区部(627.57 km2)より広い面積を持つが、県内10市では唯一、鉄道駅がない。高速道路上北自動車道が市域もわずかに通るのみで市内にインターチェンジが設置されていない。十和田観光電鉄廃止以降、JTB時刻表における市の中心駅は、十和田市中央(バス停)である。

市中心部は下田百石IC百石道路第二みちのく有料道路)から車で約30分、東北新幹線JR東日本)の七戸十和田駅および八戸駅からは車やバスで約20~40分、三沢空港からはタクシーで約40分の距離である。市内の観光ホテルや旅館によっては、近隣駅からの送迎サービスを行う施設がある。

市内の公共交通は路線バスが中心だが、周辺市町村への幹線道路(一般国道・県道)や市街地の道路が比較的密に整備されており、自家用車があれば生活に特に不便はない[30]

東北自動車道十和田ICやJR花輪線十和田南駅は、十和田湖を挟んで対極の秋田県鹿角市にあるため、青森県外から訪れる場合は注意を要する。

空港 

最寄の空港

鉄道路線

  • 市内に鉄道駅はないが、東北新幹線が八戸駅 - 七戸十和田駅間で4キロメートル弱ほど市域を通過している。
最寄の鉄道駅

かつて存在した鉄道路線・駅

バス路線

2022年4月1日亀屋跡地にバスの拠点として「十和田市まちなか交通広場」がオープンしている[31]

西地区シャトルバス

  • 十和田市中央 - 市役所 - カケモ西金崎店 - 三日市 - 新屋敷 - 沢田悠学館 - 奥入瀬ろまんパーク構内 - 法量
    • 1日3往復。
    • 運行委託 : 東京太陽(株)青森タクシー十和田営業所[34]
    • 車両: 十和田市が保有するジャンボタクシー車両(日産・キャラバン)を使用[35][36]

道路

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

蔦温泉

出身有名人

文化・芸能

スポーツ

政治・行政

ゆかりのある人物

脚注

出典

  1. ^ 青森県の人口と面積|青森県庁ウェブサイト Aomori Prefectural Government”. www.pref.aomori.lg.jp. 2019年3月23日閲覧。
  2. ^ a b c 十和田市中心市街地活性化基本計画の認定について | 十和田市”. www.city.towada.lg.jp. 2019年3月23日閲覧。
  3. ^ 合併による市町村の面積の変化|青森県庁ウェブサイト Aomori Prefectural Government”. www.pref.aomori.lg.jp. 2019年3月25日閲覧。
  4. ^ 十和田にんにくートップー”. www.pj-towada.jp. 2019年3月23日閲覧。
  5. ^ 十和田市について|日々コレ十和田ナリ「TOWADA“HIBI”COLLECTION」”. towada-iju.com. 2019年3月23日閲覧。
  6. ^ 【広報とわだ(2009年2月号)】十和田湖の市町境界(県境) が確定しました”. 十和田市. 2019年9月17日閲覧。
  7. ^ a b 平成30年全国都道府県市区町村別面積調”. 国土地理院. 2019年9月17日閲覧。
  8. ^ a b c d 「日本の道100選」研究会 2002, p. 26.
  9. ^ イネ品種 データベース 検索システム  「 ふ系20号( 藤坂5号 ) 」 品種情報 ”. ineweb.narcc.affrc.go.jp. 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 次世代作物開発研究センター. 2021年3月25日閲覧。
  10. ^ イネ品種 データベース 検索システム  「 東北143号( ひとめぼれ ) 」 品種情報 ”. ineweb.narcc.affrc.go.jp. 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 次世代作物開発研究センター. 2021年3月25日閲覧。
  11. ^ イネ品種 データベース 検索システム  「 愛知26号( 初星 ) 」 品種情報 ”. ineweb.narcc.affrc.go.jp. 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 次世代作物開発研究センター. 2021年3月25日閲覧。
  12. ^ イネ品種 データベース 検索システム  「 秋田31号( あきたこまち ) 」 品種情報 ”. ineweb.narcc.affrc.go.jp. 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 次世代作物開発研究センター. 2021年3月25日閲覧。
  13. ^ イネ品種 データベース 検索システム  「 奥羽292号 」 品種情報 ”. ineweb.narcc.affrc.go.jp. 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 次世代作物開発研究センター. 2021年3月25日閲覧。
  14. ^ a b 旧「十和田市」のあゆみ | 十和田市”. www.city.towada.lg.jp. 2020年3月28日閲覧。
  15. ^ 八甲田雪中行軍、「七勇士」に光 遭難事件から115年:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2020年3月28日閲覧。
  16. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1922年9月7日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  17. ^ a b 旧「十和田市」のあゆみ”. 十和田市. 2022年5月19日閲覧。
  18. ^ 平成18年度事後評価の概要” (PDF). 国土交通省道路局. 2022年5月18日閲覧。
  19. ^ 青森の十和田観光電鉄、鉄道を来年3月廃止”. 日本経済新聞 電子版. 2019年9月16日閲覧。
  20. ^ 日本三大開拓地交流 | 矢吹町公式ホームページ”. www.town.yabuki.fukushima.jp. 2019年3月23日閲覧。
  21. ^ 3校を統合した三本木農業恵拓高校が開校式|教育|青森ニュース|Web東奥”. Web東奥. 東奥日報社 (2021年4月8日). 2021年10月4日閲覧。
  22. ^ 加賀電子が再び上値を指向、EMS事業の国際展開などに注目集まる | 財経新聞”. www.zaikei.co.jp (2019年10月1日). 2020年3月21日閲覧。
  23. ^ BlueChip | 小売業の最前線レポート”. www.bluechip.co.jp. 2019年3月23日閲覧。
  24. ^ 調査管理事務所管内の紹介:東北農政局”. www.maff.go.jp. 2019年3月23日閲覧。
  25. ^ 引用:「ゆるりら、十和田検定」p28
  26. ^ 屋内グラウンド「こまかいどーむ」9月1日オープン/十和田”. デーリー東北新聞社. 2020年9月1日閲覧。
  27. ^ 公益財団法人 日本相撲連盟”. www.nihonsumo-renmei.jp. 2020年12月19日閲覧。
  28. ^ ホームタウン拡大承認について | ヴァンラーレ八戸FCオフィシャルサイト” (2015年8月20日). 2020年12月19日閲覧。
  29. ^ 青い森信用金庫ホームページ [Aoi Mori Shinkin Bank]”. www.aoimorishinkin.co.jp. 2019年9月16日閲覧。
  30. ^ 立地適正化計画について | 十和田市”. www.city.towada.lg.jp. 2019年9月16日閲覧。
  31. ^ スマートバス停、十和田市内に本日オープンする新たな交通ターミナルに導入”. YE DIGITAL. 2022年8月21日閲覧。
  32. ^ 八戸・十和田・七戸〔シリウス号〕/八戸・三沢・野辺地・むつ〔しもきた号〕”. 国際興業バス. 2019年9月16日閲覧。
  33. ^ 【高速バス】パンダ号 八戸線の運行について - 弘南バス・2022年8月7日更新
  34. ^ 市街地循環バス時刻表・乗継情報十和田市 2023年11月2日閲覧
  35. ^ 西地区シャトルバス運行経路・時刻表十和田市 2023年11月2日閲覧
  36. ^ 西地区シャトルバス等の無車検運行について十和田市 2023年11月2日閲覧
  37. ^ a b c 「日本の道100選」研究会 2002, p. 27.
  38. ^ 「日本の道100選」研究会 2002, p. 8.
  39. ^ 浅井建爾『道と路がわかる辞典』(初版)日本実業出版社、2001年11月10日、127頁。ISBN 4-534-03315-X 
  40. ^ 青森県観光情報サイト アプティネット”. 青森県観光情報サイト アプティネット. 2019年11月11日閲覧。
  41. ^ 十和田市の文化財 | 十和田市”. www.city.towada.lg.jp. 2019年11月11日閲覧。
  42. ^ 2019年7月10日 09:59. “今月のスポットライト 上明戸華恵さん”. BUNKA新聞. 2019年8月10日閲覧。
  43. ^ 「キングダム」プロデューサー松橋さん 思い語る|エンタメ|青森ニュース|Web東奥”. Web東奥. 2019年4月19日閲覧。

参考文献

  • 「日本の道100選」研究会 著、国土交通省道路局(監修) 編『日本の道100選〈新版〉』ぎょうせい、2002年6月20日、26-27頁。ISBN 4-324-06810-0 

外部リンク