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「魔法少女アニメ」の版間の差分

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2009年4月30日 (木) 13:00時点における版

魔法少女アニメ(まほうしょうじょあにめ)は魔法少女を主人公としたアニメの総称。魔女っ子アニメともいう。

概要

基本的には、

  • 主人公が成人前の女性であること。
  • 主人公が超常現象を引き起こす能力を特権的に持っていること。
  • その能力、もしくは引き起こされた現象を、作品本編中において「魔法」と呼称していること。

が主たる条件とされる。

ただし、「成人前の女性」というのは、外見上の(見かけの)年齢についてで、設定上、計算上、あるいは当事者の主観的な年齢は、人間の成人年齢を大きく上回ることもある(例 : 『魔法のプリンセスミンキーモモ』、『花の魔法使いマリーベル』)。

これは、往々魔法の世界での1日・1年は人間世界の時間では非常に長期に渡ると設定されるためで、このモチーフは『浦島太郎』の乙姫にさかのぼることができる。より広く、天使・妖精・妖怪などの存在が、不死・永遠で、外見上年を取らないか、取るにしても非常にゆっくりであるとする考え方は、神話の世界では一般的に見られる。

広義には、「忍術」、「超能力」といった能力も「魔法」と同義に扱い、魔法少女アニメとされる(例 : 『さるとびエッちゃん』、『ミラクル少女リミットちゃん』)。

これは、事実上「不思議な力を持った魔法少女のキャラクター類型を踏襲する少女」が活躍する作品を最初期の魔女っ子アニメとその周辺の少女漫画ファンタジー漫画)が魔法少女作品として認識していた事実による部分が大きく、現在でもそういった条件を満たす作品を魔法少女作品としてあつかう見方が製作サイドおよび視聴者たる女児の側にある(この部分が後に美少女戦士物を生み出す切っかけになっている)。ただし、人魚というモチーフを「魔法のマコちゃん」から「ぴちぴちピッチ」が継承した(漫画作品に限れば、他にも存在する)事実を除けば、他の忍術やサイボーグ能力といった番外的な要素を継承した広義の魔法少女作品は現在では製作されていない。ただし、魔法少女的な超能力作品は度々製作されている。

初期の作品では、主人公が持つ「魔法」能力は先天的なもの(主人公は生まれついての「魔女」)であり、魔法を使う際、特に道具を要しないことが多かった。しかし「ひみつのアッコちゃん」以来の後天的に魔法能力を得た少女が主人公の作品が1980年代以降に主流になり、恐らくは玩具メーカーの要請で、魔法を使う際に道具(ステッキなど)を用いる作品が増えた。ただし、最初期の『魔法使いサリー』OPでステッキを使っており、また直後の実写ドラマ『コメットさん』ではアイテムとしてバトンを常備していた。「魔法と言えば魔法のステッキ」という概念はアメリカ映画『ファンタジア』の『魔法使いの弟子』のミッキーマウスなど、ディズニー映画に登場する魔法使いの影響が大きいとみられる。

ジャンル

基本的には女児や少女を対象にした子供向けアニメであり少女漫画を原作にするか、コミカライズ作品が少女漫画誌に掲載されることが多い、視聴対象の少女のために恋愛及びファッションの要素がある程度付加される。ティーン層や男性からの支持を受けた作品も多い。OVAで発売された作品の中にはアダルトアニメも存在する。

米国テレビドラマ奥さまは魔女』の影響の下、日本最初の少女向けテレビアニメでもあった『魔法使いサリー』を嚆矢とし、1980年代一杯までは、同一の放送局・時間帯・制作会社・スポンサーで、統一シリーズとしてテレビで放送されることが多かった。

しかし1990年代初頭より、様々な制作会社や放送局が参入、内容も一気にバラエティ豊かなものとなった。

代表的なアニメ作品

注:狭義の魔法少女に該当しないものを試験的に理由と共にイタリック表記(ノート参照)

東映系列作品

スタジオぴえろ作品

これらの作品を元にしたいくつかの映画やOVAが存在する。また没企画からセイカノートの塗り絵シリーズが生まれた。

葦プロダクション系列作品

ぎゃろっぷ作品

AIC作品

その他の作品

関連項目