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「倒置」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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*青いとりかごの中の鳥(←青いのはとりかご)⇔とりかごの中の青い鳥(←青いのは鳥)
*青いとりかごの中の鳥(←青いのはとりかご)⇔とりかごの中の青い鳥(←青いのは鳥)
*きれいな眼鏡をかけた女性(←きれいなのは眼鏡)⇔眼鏡をかけたきれいな女性(←きれいなのは女性)
*きれいな眼鏡をかけた女性(←きれいなのは眼鏡)⇔眼鏡をかけたきれいな女性(←きれいなのは女性)

なので、このような文は倒置法とはいわない。


===例外===
===例外===
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例:
例:
*赤いにおいがする花(←赤いにおいは存在しないので、赤いのは花)⇔においがする赤い花
*赤いにおいがする花(←赤いにおいは存在しないので、赤いのは花)⇔においがする赤い花

なので、このような場合では倒置法といえる。


==英語における例==
==英語における例==

2005年11月22日 (火) 09:14時点における版

倒置(とうち)とは、言語において通常の語順を変更させることである。表現上の効果を狙ってなされる修辞技法の1つ。

日本語における例

日本語では動詞が最後に来る以外は語順が比較的自由なので、動詞を最後以外に持ってくることを倒置ということが多い。

例:

  • 困ったもんだね、君にも。
  • すごいですね、なかなか。

倒置すると意味が異なる例

形容詞形容動詞の単語を倒置すると、意味が異なる場合がある。

例:

  • 青いとりかごの中の鳥(←青いのはとりかご)⇔とりかごの中の青い鳥(←青いのは鳥)
  • きれいな眼鏡をかけた女性(←きれいなのは眼鏡)⇔眼鏡をかけたきれいな女性(←きれいなのは女性)

なので、このような文は倒置法とはいわない。

例外

ただし、この場合は例外である。

例:

  • 赤いにおいがする花(←赤いにおいは存在しないので、赤いのは花)⇔においがする赤い花

なので、このような場合では倒置法といえる。

英語における例

英語では主語が文頭にあり、副詞は動詞の後(または直前)にあるのが普通の語順であるが、副詞が文頭に来た場合には、副詞-動詞-主語 の語順に変化する。特に次のような文例では倒置語順を用いるのが普通である。

  • There is a pen in this box.
  • Hardly had he seen me when he ran away.