「キヌバネドリ科」の版間の差分
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ほとんどない。キヌバネドリ目の4本のあしゆびの内、1番目と2番目が前向き、残りは後ろ向きという |
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特殊な形状をしている。これは変対趾足(へんたいしそく)よばれ、キヌバネドリ目特有の構造である。 |
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==ケツァール== |
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キヌバネドリ科の'''ケツァール''' ''Pharomachrus mocinno''は比類なき美しさを誇る鳥として知られている。[[メキシコ]]南部から[[パナマ]]にかけての森林に生息している。全長は35cm程度だがオスは長い飾り羽をもち、これを含めると全長は90~120cmにもなる。頭から背にかけて金属光沢のある濃緑色をしており、腹部が鮮やかな赤色である。古代[[アステカ]]ではケツァールは[[へビ]]の神である[[ケツァルコアトル]]神の使いであり、ケツァールの羽毛を身につけることは、最高位の聖職者と王だけに許された特権であった。また、ケツァールは[[グアテマラ]]の国鳥でもある。 |
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キヌバネドリ科の'''ケツァール''' ''Pharomachrus mocinno''は比類なき美しさを誇る鳥として |
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知られている。[[メキシコ]]南部から[[パナマ]]にかけての森林に生息している。全長は35cm程度だが |
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オスは長い飾り羽をもち、これを含めると全長は90~120cmにもなる。頭から背にかけて金属光沢のある |
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また、[[手塚治虫]]の[[漫画]]、[[火の鳥 (漫画)|火の鳥]]のモデルになったといわれる。 |
また、[[手塚治虫]]の[[漫画]]、[[火の鳥 (漫画)|火の鳥]]のモデルになったといわれる。 |
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2006年1月7日 (土) 08:49時点における版
キヌバネドリ目 | ||||||||||
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分類 | ||||||||||
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科 | ||||||||||
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キヌバネドリ目 Trogoniformes は鳥類の分類の一つである。 キヌバネドリ科の1科のみからなり、アフリカ、アジア、中南米の熱帯 の森林に生息している。柔らかく密生した羽毛をもち、オスは緑、紫、赤など金属光沢をした鮮やかな 色をしている。一方、メスは灰色がかった地味な色をしている。樹上で生活し、地上に降りることは ほとんどない。キヌバネドリ目の4本のあしゆびの内、1番目と2番目が前向き、残りは後ろ向きという 特殊な形状をしている。これは変対趾足(へんたいしそく)よばれ、キヌバネドリ目特有の構造である。 このため、キヌバネドリ目は小グループの独立目として扱われている。
ケツァール
キヌバネドリ科のケツァール Pharomachrus mocinnoは比類なき美しさを誇る鳥として知られている。メキシコ南部からパナマにかけての森林に生息している。全長は35cm程度だがオスは長い飾り羽をもち、これを含めると全長は90~120cmにもなる。頭から背にかけて金属光沢のある濃緑色をしており、腹部が鮮やかな赤色である。古代アステカではケツァールはへビの神であるケツァルコアトル神の使いであり、ケツァールの羽毛を身につけることは、最高位の聖職者と王だけに許された特権であった。また、ケツァールはグアテマラの国鳥でもある。 また、手塚治虫の漫画、火の鳥のモデルになったといわれる。