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2013年2月2日 (土) 10:08時点における版
ハジロ属 | ||||||||||||||||||||||||
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スズガモのオス Aythya marila
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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種 | ||||||||||||||||||||||||
ハジロ属(ハジロぞく、Aythya)は、動物界脊索動物門鳥綱カモ目カモ科に属する属。別名スズガモ属[2]。
分布
アフリカ大陸、北アメリカ大陸、ユーラシア大陸、インドネシア、オーストラリア、日本、ニュージーランド、マダガスカル中北部[3][4][5]
形態
最大種はオオホシハジロ[5]。体系は太短い[5]。翼はやや短い[5]。初列風切や次列風切に白い斑紋が入り、飛翔時に白い帯模様に見えることがハジロの由来になっている[2]。和名のホシハジロは星羽白と表記される[6]。
嘴は幅広い[5]。後肢は短く胴体後方に位置し、直立して陸上をうまく歩行することができない[5]。後肢や趾は扁平で、趾の間には水かきが発達する[5]。
性的二型が大きく繁殖期の雌雄は羽色が異なるが、オスは非繁殖期に羽毛が生え換わる(エクリプス)[5]。
分類
ハジロ属の種を以下に示す[1]。同科にはアカハシハジロ属 Nettaがある。
- Aythya affinis コスズガモ Lesser scaup
- Aythya americana アメリカホシハジロ Redhead
- Aythya australis オーストラリアメジロガモ Australasian white-eye
- Aythya australis extima
- Aythya baeri アカハジロ Baer's pochard
- Aythya collaris クビワキンクロ Ring-necked duck
- Aythya ferina ホシハジロ Pochard
- Aythya fuligula キンクロハジロ Tufted duck
- Aythya innotataa マダガスカルメジロガモ Madagascar pochard
- Aythya marila スズガモ Scaup
- Aythya marila mariloides
- Aythya marila nearctica
- Aythya novaeseelandiae ニュージーランドスズガモ New Zealand scaup
- Aythya nyroca メジロガモ Ferruginous duck
- Aythya valisineria オオホシハジロ Canvasback
生態
河川、湖沼、池、湾などの主に淡水域に生息する[3][5]。属名のAythyaは、ギリシャ語で「海鳥」を指すaithuiaに由来する[2][7]。水面を蹴って助走してから、素早く羽ばたき飛翔する[5]。
食性は植物食傾向の強い雑食で、水生植物などを食べる[3][5]。スズガモなどは貝類も食べる[2][5]。潜水して採食を行う[5]。
繁殖形態は卵生。多くの種は水辺や水面に浮かぶ水生植物の上に巣を作るが、一部の種はカモメ科の集団繁殖地(コロニー)内に巣を作る種もいる[5]。数種は同種他種の巣に卵を産んで、育雛させる(托卵)[5]。
日本で見られる種
種の保全状況評価
開発や干拓による生息地の破壊、狩猟などにより生息数が減少している種もいる[3][4]。
国際自然保護連合(IUCN)により、ハジロ属の多数の種が軽度懸念(LC)の指定を受けている[10]。日本の一部の都道府県で、アカハジロ、オオホシハジロ、スズガモがレッドリストの指定を受けている[11]。
ハジロ属の種の画像
-
コスズガモ
A. affinis -
アメリカホシハジロ
A. americana -
オーストラリアホシハジロ
A. australis -
アカハジロ
A. baeri -
クビワキンクロ
A. collaris -
ホシハジロ
A. ferina -
キンクロハジロ
A. fuligula -
マダガスカルメジロガモ
A. innotataa -
スズガモ
A. marila -
ニュージーランドスズガモ
A. novaeseelandiae -
メジロガモ
A. nyroca -
オオホシハジロ
A. valisineria
参考文献・出典
- ^ a b “Aythya F. Boie, 1822” (英語). ITIS. 2012年3月23日閲覧。
- ^ a b c d 安部直哉 『山溪名前図鑑 野鳥の名前』、山と溪谷社、2008年、132、294頁。
- ^ a b c d 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』、講談社、2000年、75、77、183-184頁。
- ^ a b 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ8 太平洋、インド洋』、講談社、2001年、82、185頁。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 黒田長久、森岡弘之監修 『世界の動物 分類と飼育 (ガンカモ目)』、財団法人東京動物園協会、1980年、69、71-74頁。
- ^ 高木清和『フィールドのための野鳥図鑑-水辺の鳥』山と溪谷社、2002年2月1日、42頁。ISBN 4635063321。
- ^ 本山賢司、上田恵介『鳥類図鑑』東京書籍、2006年7月、12頁。ISBN 978-4487801281{{ISBN2}}のパラメータエラー: 無効なISBNです。。
- ^ a b 中川雄三(監修) 編『ひと目でわかる野鳥』成美堂出版、2010年1月、46-48頁。ISBN 978-4415305325。
- ^ a b 小宮輝之(監修) 編『里山の野鳥ハンドブック』NHK出版、2011年5月6日、186-188頁。ISBN 978-4140113004。
- ^ “IUCN 2011. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2011.2. (search by Aythya)” (英語). IUCN. 2012年3月23日閲覧。
- ^ “日本のレッドデータ検索システム(Aythya)”. エンビジョン環境保全事務局. 2012年3月23日閲覧。