「約束された場所で」の版間の差分
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2006年5月29日 (月) 12:22時点における版
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「約束された場所で―underground 2」は、村上春樹のノンフィクション文学作品。
概要
1998年11月、文藝春秋刊。2001年文春文庫刊。
1995年3月20日に起きた地下鉄サリン事件を起こしたオウム真理教信者8人にに村上春樹自身がインタビューをし、それを中心にまとめた。インタビューは「文藝春秋」1998年4月号から11月号に掲載された。
『アンダーグラウンド』とは、対になる作品である。
インタビュー
『アンダーグラウンド』を書き終えた所で、オウム真理教の存在を抜きに、この事件を考えることは出来ないと言う結論に至る。そのために、在家信者・元信者などにインタビューをする。
『アンダーグラウンド』と同様に、1人ずつ面接方式でインタビューが行なわれている。まず、簡単な育ち、家族関係、入信前の育ち様、入信後のオウムでの役割。事件後の職業と生活状況、最後に村上春樹の感じた風貌まとめられている。
そして「インタビュー」、それぞれの出身、育ち、学歴など。そしてオウムとの出会い、入信の過程、その後の活動、オウム事件の前後の活動、その後のオウムをどのように思っているかなどをまとめている。
ただし、オウムの教義などの話し等になったりするために、村上春樹もただ聞き手ではなく、質問を積極的に行なったり、発言をしたりしている。
河合隼雄
これらのインタビューを終えても、オウム信者の人間としての苦悩や精神構造は、似た物として理解できたが、より深くオウムや現在の日本人を理解するために、河合隼雄氏との対話をすることになる。
河合隼雄氏とは、アメリカ在住時代からの面識があり、『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』の共著がある。