コンテンツにスキップ

「約束された場所で」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
Idea (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
Kazenouta (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
24行目: 24行目:


[[Category:ノンフィクション|あんたあくらうんと]]
[[Category:ノンフィクション|あんたあくらうんと]]
[[Category:村上春樹|あんたあくらうんと]]
{{lit-stub}}
{{lit-stub}}

2006年5月29日 (月) 12:22時点における版

約束された場所で―underground 2」は、村上春樹のノンフィクション文学作品。

概要

1998年11月、文藝春秋刊。2001年文春文庫刊。

1995年3月20日に起きた地下鉄サリン事件を起こしたオウム真理教信者8人にに村上春樹自身がインタビューをし、それを中心にまとめた。インタビューは「文藝春秋」1998年4月号から11月号に掲載された。

アンダーグラウンド』とは、対になる作品である。

インタビュー

アンダーグラウンド』を書き終えた所で、オウム真理教の存在を抜きに、この事件を考えることは出来ないと言う結論に至る。そのために、在家信者・元信者などにインタビューをする。

『アンダーグラウンド』と同様に、1人ずつ面接方式でインタビューが行なわれている。まず、簡単な育ち、家族関係、入信前の育ち様、入信後のオウムでの役割。事件後の職業と生活状況、最後に村上春樹の感じた風貌まとめられている。

そして「インタビュー」、それぞれの出身、育ち、学歴など。そしてオウムとの出会い、入信の過程、その後の活動、オウム事件の前後の活動、その後のオウムをどのように思っているかなどをまとめている。

ただし、オウムの教義などの話し等になったりするために、村上春樹もただ聞き手ではなく、質問を積極的に行なったり、発言をしたりしている。

河合隼雄

これらのインタビューを終えても、オウム信者の人間としての苦悩や精神構造は、似た物として理解できたが、より深くオウムや現在の日本人を理解するために、河合隼雄氏との対話をすることになる。

河合隼雄氏とは、アメリカ在住時代からの面識があり、『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』の共著がある。