「オーツタイヤ」の版間の差分
Juiceapple (会話 | 投稿記録) 全体的に修正 |
Juiceapple (会話 | 投稿記録) m →沿革: ミス訂正 |
||
69行目: | 69行目: | ||
* [[1981年]](昭和56年)5月11日 - 住友ゴム工業と全面提携を発表。住友ゴム工業が筆頭株主になる<ref name="ohtsu50th-76" />。 |
* [[1981年]](昭和56年)5月11日 - 住友ゴム工業と全面提携を発表。住友ゴム工業が筆頭株主になる<ref name="ohtsu50th-76" />。 |
||
* [[1982年]](昭和57年)5月 - ATV(バギー車)用タイヤの知名度を上げる目的で、レース分野に進出する<ref>[[#オーツタイヤ五〇年史|オーツタイヤ五〇年史]]、118頁</ref>。 |
* [[1982年]](昭和57年)5月 - ATV(バギー車)用タイヤの知名度を上げる目的で、レース分野に進出する<ref>[[#オーツタイヤ五〇年史|オーツタイヤ五〇年史]]、118頁</ref>。 |
||
* [[1983年]] (昭和58年) 1月 - '''FALKEN'''('''ファルケン''')ブランドを立上げ(第1号タイヤは「FALKEN |
* [[1983年]] (昭和58年) 1月 - '''FALKEN'''('''ファルケン''')ブランドを立上げ(第1号タイヤは「FALKEN FX06C」)。ブランドコンセプトは、「'''アウトバーンの鷹'''」<ref>[[#オーツタイヤ五〇年史|オーツタイヤ五〇年史]]、100-101頁</ref><ref>[[#住友ゴム100年史|住友ゴム100年史]]、225頁</ref>。 |
||
* [[1994年]]([[平成]]{{0}}6年)[[4月24日]] - [[旭川市]]に旭川タイヤテストコースを開設<ref name="doshin199425">{{Cite news |
* [[1994年]]([[平成]]{{0}}6年)[[4月24日]] - [[旭川市]]に旭川タイヤテストコースを開設<ref name="doshin199425">{{Cite news |
||
| last = |
| last = |
||
84行目: | 84行目: | ||
| accessdate = }}</ref>。 |
| accessdate = }}</ref>。 |
||
* [[2003年]](平成15年)7月 - 住友ゴムグループの再編により、'''[[住友ゴム工業]]'''と合併する<ref name="sumitomo100th-452" />。 |
* [[2003年]](平成15年)7月 - 住友ゴムグループの再編により、'''[[住友ゴム工業]]'''と合併する<ref name="sumitomo100th-452" />。 |
||
==タイヤブランド== |
==タイヤブランド== |
||
===現行販売品=== |
===現行販売品=== |
2018年5月13日 (日) 11:12時点における版
本社所在地 | 兵庫県神戸市 |
---|---|
設立 |
1944年 (オーツタイヤ設立) 1983年 (FALKENブランド立上) |
業種 | 自動車用タイヤ |
所有者 | 住友ゴム工業 |
外部リンク | http://www.falken.tires/ |
オーツタイヤ株式会社(英称:THE OHTSU TIRE & RUBBER CO.,LTD.)は、かつて存在した日本のゴム製品メーカー。FALKEN(ファルケン)ブランドで知られる。2003年(平成15年)7月、住友ゴム工業に吸収合併され法人としては消滅した。 FALKEN(ファルケン)は、住友ゴム工業のグローバルブランドとして現在も販売されている。ブランドステートメントは、「ON THE PULSE」。
概要
1944年(昭和19年)に大日本紡績(現・ユニチカ)と内外ゴムの提携により設立[1][2]。一時期を除き大阪府泉大津市に本社を置いていた。「オーツタイヤ」の社名は前身の大津ゴム工業時代にブランド名として使用しており、これを社名に結び付けることによって企業イメージの向上を図る目的にあった[3][4]。
スポーツタイヤに冠した「ファルケン(FALKEN、ドイツ語で「鷹」の意)[5]」のブランドネームで知られ、現在も住友ゴム工業のタイヤブランドのひとつとして受け継がれている。
1980年代頃からブリヂストン、ダンロップ、横浜ゴムの三大メーカーに押されてシェアが減少に転じた。そこで1981年(昭和56年)に住友ゴム工業と全面提携し再建を図った[6]。その後、住友ゴムグループの再編で2003年(平成15年)7月1日に住友ゴム工業と合併することになった[7]。タイヤの他には医療用ゴム製品、液晶テレビのバックライトなども手掛けていた[8]。なお、現在もタイヤ生産は泉大津市を代表する産業のひとつであり、同市をはじめ泉州地域には泉大津工場やファルケンブランド製品をオーツタイヤと呼ぶ人が少なくない。
現在、FALKENは住友ゴム工業のグローバルブランドとして、欧米を中心に販売されている。スポーツマーケティングを積極的に行っており、2015年からはメジャーリーグベースボール[9]、欧州サッカー、レッドブル・エアレース・ワールドシリーズなどの協賛を行っている。
沿革
- 1944年(昭和19年)5月26日 - 大日本航空機タイヤとして設立[1][2]。
- 1944年(昭和19年)10月15日 - 泉大津工場が完成[12][2]。
- 1944年(昭和19年)12月 - 第1号タイヤ「戦闘機800×280」が誕生[13][2]。
- 1945年(昭和20年)6月 - 大阪市の本社が戦災に遭い、泉大津市に本社を移転する[14]。
- 1945年(昭和20年)8月31日 - 大津ゴム工業に社名を変更し、自動車・自転車用タイヤ生産に転換[15][2]。
- 1952年(昭和27年)1月 - 自動車用タイヤの生産に特化するため、自転車用タイヤ生産を打ち切る[16]。
- 1958年(昭和33年)3月 - 本社を大阪市南区(現・中央区)の南海会館に移転する[17]。
- 1961年(昭和36年)10月 - 大阪証券取引所第二部に上場[3][4]。
- 1962年(昭和37年)7月 - オーツタイヤに社名を変更[3][4]。
- 1964年(昭和39年)3月 - 本社を泉大津市に移転する[18]。
- 1976年(昭和51年)11月12日 - 宮崎県都城市に宮崎工場を開設[19]。
- 1981年(昭和56年)5月11日 - 住友ゴム工業と全面提携を発表。住友ゴム工業が筆頭株主になる[6]。
- 1982年(昭和57年)5月 - ATV(バギー車)用タイヤの知名度を上げる目的で、レース分野に進出する[20]。
- 1983年 (昭和58年) 1月 - FALKEN(ファルケン)ブランドを立上げ(第1号タイヤは「FALKEN FX06C」)。ブランドコンセプトは、「アウトバーンの鷹」[21][22]。
- 1994年(平成 6年)4月24日 - 旭川市に旭川タイヤテストコースを開設[23]。
- 2003年(平成15年)7月 - 住友ゴムグループの再編により、住友ゴム工業と合併する[7]。
タイヤブランド
現行販売品
2017年現在、オーツタイヤ時代から展開していたブランドが、住友ゴム工業より製造・販売されており、 近年はADAC誌、Auto Bild誌などの欧州雑誌テストでも高評価を獲得している。
基本的には住友ゴム工業の保有ブランドであるダンロップと同じ技術が採用されており、同社の得意とする低燃費性能や運動性能に優れている。
- SINCERA(シンセラ)
- スタンダードタイヤ。名前の由来は、英語の「Sincerely(誠実)」から。
- ZIEX(ジークス)
- スポーティー&コンフォートタイヤ。1990年代以降長年主力ブランドとして発売されている。
- 名前の由来は、ドイツ語の「Ziel(目標・志)」から。
- AZENIS(アゼニス)
- フラッグシップスポーツタイヤ及びSタイヤ。
- 名前の由来は、英語の「Age(時代)」「Zenith(頂点)」から、時代の頂点を意味する。
- LINAM(ライナム)
- 商用車用タイヤ。
- ESPIA(エスピア)
- スタッドレスタイヤ。名前の由来は、ドイツ語の「Eis(氷)」「Utopia(理想郷)」から。
- WILDPEAK(ワイルドピーク)
- SUV、4×4用タイヤ。名前の由来は、英語の「Wild(野生の)」「Peak(峰)」から。
かつて販売されたブランド
- GR(ジーアール)、GRβ(ジーアールベータ)シリーズ
- スポーツタイヤ。ファルケンブランドを最初に称したファルケンGの後継であり、1999年のAZENIS及びDIGNEOブランド登場以前はフラッグシップだった。
- 1980年代末~1990年代にかけてGR、GRβ、GRβ RStune、GRβ RStuneII、GRβ RS-410S、GRβ FK451など多くの製品が発売され好評を博すが、2001年以降はAZENISブランドへ統合された。
- なお、国内展開終了後も(主にダンロップブランドが使えない国での)海外向けでは近年[いつ?]までGRβブランドは継続して展開されていたが、現在はAZENIS FKとして統合された。
- LANDAIR(ランドエアー)
- SUV/ミニバン用タイヤ。2009年に行われたブランド展開縮小によりAZENIS,SINCERA WGと共に消滅となった。
- SINCERA/LANDAIR WG
- ミニバン専用タイヤ。当初はLANDAIRブランドで展開されていたがモデルチェンジを機にSINCERAブランドへ変更。
- DIGNEO(ディグネオ)
- プレミアムコンフォートタイヤ。1代限りで消滅。
モータースポーツ
ブランド誕生時よりモータースポーツへの参戦やスポンサードを積極的に取り組んでおり、近年では自動車以外の分野にも範囲を広げている。また東京オートサロンへの出展も継続している。
チームカラーはライムグリーンとブルーで『ファルケンカラー』と呼ばれる。
自動車
ブランド誕生時より参戦している。
- ニュルブルクリンク24時間レース 国内自動車メーカーに先駆け、1999年より「FALKEN MOTORSPORTS」としてワークス参戦を続けており、大会スポンサーも務める。2015年には日本勢史上初の快挙となる、総合3位を獲得した。2017年には同一チーム内でPorsche911 GT3RとBMW M6 GT3と言う2種類の車両を出走させた (#44 Porsche911はリタイア、#33 BMW M6は8位完走)。また、2016年からはスバル WRX STIチームにもFALKENタイヤを供給している。
- ユナイテッド・スポーツカー選手権 2008-15年にかけて、ポルシェ・911で参戦。6度の優勝を飾った。
スカイスポーツ
レッドブル・エアレース・ワールドシリーズに参戦する室屋義秀とサポート契約を結び『Team FALKEN』として参戦(2015年千葉大会から)している。主翼とパイロットスーツの前面に『FALKEN』のロゴを掲示している。チームカラーは2016年まで以前からのシルバーだったが、2017年第2戦からはファルケンカラーとなった[24]。
住友ゴム工業はレッドブル・エアレースが日本で開催される際のナショナルパートナーでもある。
所在地
※ 括弧内は現在の名称
- 本社 (住友ゴム工業株式会社)
- 兵庫県神戸市中央区脇浜町3-6-9
- 泉大津工場(住友ゴム工業 泉大津工場)
- 大阪府泉大津市河原町9-1
- 宮崎工場(住友ゴム工業 宮崎工場)
- 宮崎県都城市都北町3
参考文献
- 社史編集委員会 編『オーツタイヤ五〇年史』オーツタイヤ、1994年。
- 100年史編纂チーム 編纂『住友ゴム100年史』住友ゴム工業、2009年。
脚注
- ^ a b オーツタイヤ五〇年史、2頁
- ^ a b c d e 住友ゴム100年史、219頁
- ^ a b c オーツタイヤ五〇年史、29頁
- ^ a b c 住友ゴム100年史、220頁
- ^ オーツタイヤ五〇年史、100頁
- ^ a b オーツタイヤ五〇年史、76頁
- ^ a b 住友ゴム100年史、452頁
- ^ 住友ゴム100年史、450頁
- ^ "FALKENがメジャーリーグベースボール(MLB)とスポンサー契約を締結" (Press release). 住友ゴム工業. 29 September 2015. 2018年5月13日閲覧。
- ^ a b オーツタイヤ五〇年史、4頁
- ^ オーツタイヤ五〇年史、3頁
- ^ オーツタイヤ五〇年史、5頁
- ^ オーツタイヤ五〇年史、6頁
- ^ オーツタイヤ五〇年史、200頁
- ^ オーツタイヤ五〇年史、10-11頁
- ^ オーツタイヤ五〇年史、11,201頁
- ^ オーツタイヤ五〇年史、27頁
- ^ オーツタイヤ五〇年史、33頁
- ^ オーツタイヤ五〇年史、65頁
- ^ オーツタイヤ五〇年史、118頁
- ^ オーツタイヤ五〇年史、100-101頁
- ^ 住友ゴム100年史、225頁
- ^ “スタッドレスをテスト 旭川にコース完成 オーツタイヤ”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1994年2月5日)
- ^ 【レッドブル・エアレース】室屋選手、愛機をFALKENカラーに一新 - 【自動車業界ニュース】 - carview! - 自動車
外部リンク
- FALKEN Global Site - FALKENグローバルサイト
- FALKEN Japan - オーツタイヤ時代は同社のホームページとして使われていた。
- 住友ゴム工業株式会社