「隠岐諸島」の版間の差分
隠岐での車の運転には国際免許は必要ない |
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[[File:Ferry Shirashima at Sakaiminato, -March 2009 a.jpg|thumb|隠岐諸島へのフェリー]] |
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島へのアクセスはフェリー、高速船、飛行機の三通りがある。通年運行のフェリーはおよそ2時間30分で本土と隠岐を結ぶ。高速船での所要時間はおよそ1時間だが、冬期は運行していない。航空便については、島後に隠岐空港があり、出雲空港と大阪国際空港にそれぞれ1日1往復の便が運行されている。大阪国際空港発着の便は、夏期に機材が大型化(ボーイング737-800)される。 |
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島は飛行機とフェリーで群島につながっている。 ただし、波が5メートルを超える高さを超えると、これらはキャンセルされる。 隠岐汽船からフェリーで2時間30分、JR松江と米子からバスで40分、七里港と境港から高速フェリーでそれぞれ1時間かかる。 |
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隠岐空港は、群島の主要都市である西郷の近くにある。 大阪国際空港(伊丹)と出雲空港を提供している。 |
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== 諸島一覧 == |
== 諸島一覧 == |
2020年4月10日 (金) 14:39時点における版
島後(前)、島前(奥) | |
地理 | |
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場所 | 日本海 |
座標 | 北緯36度12分00秒 東経133度10分00秒 / 北緯36.20000度 東経133.16667度座標: 北緯36度12分00秒 東経133度10分00秒 / 北緯36.20000度 東経133.16667度 |
島数 | 184以上 |
主要な島 | 知夫里島、中ノ島、西ノ島、島後 |
面積 | 345.92 km2 (133.56 sq mi) |
最高標高 | 608 m (1995 ft) |
最高峰 | 大満寺山 |
行政 | |
都道府県 | 島根県 |
郡 | 隠岐郡 |
町村 |
海士町 西ノ島町 知夫村 隠岐の島町 |
最大都市 | 隠岐の島町 |
人口統計 | |
人口 | 20126(2017年10月1日年時点) |
人口密度 | 58.2 /km2 (150.7 /sq mi) |
言語 | 日本語(隠岐方言) |
追加情報 | |
時間帯 |
隠岐諸島(おきしょとう)は、島根半島の北方約50kmにある諸島。隠岐群島(おきぐんとう)、隠岐島(おきのしま)とも呼ばれる[注 1]。現在は島根県隠岐郡に所属。山陰地方では今[1]でも隠岐諸島を指して隠岐国(おきのくに)と呼ぶ場合がある。
当諸島は、島前(どうぜん)と島後(どうご)に分かれている。
概要
隠岐諸島は島根半島の北、本土から隠岐海峡を隔てた北緯36度付近に位置する。隠岐諸島は島後水道を境に島前(どうぜん)と島後(どうご)に分けられる。
島前は「島前三島」と呼ばれる知夫里島(知夫村)、中ノ島(海士町)、西ノ島(西ノ島町)から構成される群島であるのに対し、島後は島前三島から島後水道を隔てた島後(隠岐の島町)の一島から構成される。主な島はこの4島であるが、付属の小島は約180を数える。島後は約242km2で、日本では徳之島に次いで大きく、15番目の面積を持つ[2]。
隠岐諸島の最高峰は島後の中央やや東側に所在する大満寺山で、標高608mである。かつては摩尼山と呼称された。
島根県は隠岐諸島を管轄する隠岐支庁を置いており、支庁所在地は隠岐の島町(旧西郷町)である。人口18,054人、面積345.93km²、人口密度52.2人/km²。(2024年10月1日、推計人口)
1963年(昭和38年)にほぼ全域が大山隠岐国立公園に指定され、とくに島前の西ノ島町に所在する名勝の国賀海岸には高さ100mから257mにおよぶ日本一の海食崖がつらなる景勝地として知られる。
地史・地質
隠岐諸島はユーラシア大陸の縁辺であった時代、島根半島の先端であった時代がある[3][4]。同諸島と島根半島の間の水深は70mほどで、[3]、2万年前の氷期には現在より海面が130mほど低下し半島と陸続きとなっていた[3]。その後の海面の上昇によって約1万年前に現在のような離島となった[3]。
また同諸島は、約500万年前に活動した火山でもある。侵食作用によって火山地形が失われているため、火山としてではなく第三紀の火山岩類として扱われる[注 2]。島前火山はカルデラを形成しており、焼火山(たくひやま)はその中央火口丘である[5]。
黒曜石の産地として有名であり、島後より産出される「隠岐片麻岩」は日本最古の石として知られる。
歴史・文化
この四島には縄文早期や前期に、既に人々が住みつき、本土と活発な交流があった跡が石器や土器に現れている。
『古事記』では「隠伎之三子島(おきのみつごのしま)」と記される[6]。
日本神話「因幡の白兎」に登場し、古代には隠岐諸島をもって隠岐国が置かれていた。古くから遠流の島として知られ(例として、『続日本紀』天平宝字8年9月18日条など)、小野篁、伴健岑、藤原千晴、平致頼、源義親、板垣兼信、佐々木広綱、後鳥羽上皇、後醍醐天皇、飛鳥井雅賢などが流された。
中世には国府尾城(甲尾城)の隠岐氏が隠岐守護代として隠岐を支配した。隠岐守護は出雲の京極氏や尼子氏が兼ねたが、本人が渡海することはなかった。
近世は初め出雲の堀尾氏や京極氏の分国であったが、のちに江戸幕府の直轄領(天領)となった。天領の統治は出雲の松平氏が任された。江戸時代に入ると、隠岐は西廻り航路に組み入れられ、北前船の風待ち港として繁栄し、全国各地の文化が流入した。とりわけ隠岐民謡は、バリエーション豊かである。明治元年(1868年)には松江藩と隠岐在住の住民間で隠岐騒動(雲藩騒動)と呼ばれる一連の騒動が生じている。
特異な民俗行事としては、「牛突き」が知られる。配流された後鳥羽上皇が喜んだという口承が伝わる日本最古の闘牛である。また隠岐には古典相撲が伝わり、神社の遷宮やトンネル完工、校舎の新築など公共の慶祝事業にともなって神社や仏教寺院の境内、学校の校庭などいたるところに土俵が設置される。なお、隠岐方言は雲伯方言に属している。
隠岐ジオパーク
「隠岐ジオパーク」として、2009年10月に日本ジオパークネットワークに、2013年9月には世界ジオパークネットワークに認定され[7][8]、日本国内では6地域目の認定となった。島後に所在する隠岐空港にも「隠岐世界ジオパーク空港」の名が付されている。
観光
隠岐の主要な場所を訪れるために、観光客は一日中Dgo島、朝の中之島、そして午後(料金)に西之島を旅行する「ジオバス」観光バスに乗ることができる。 車または自転車を借りることができる。 各島には独自のボートツアーがある。
2013年9月以来、ユネスコ世界ジオパークの一部[9]、隠岐諸島では、地質学的な場所と例外的な環境を見ることができる。
運輸
島へのアクセスはフェリー、高速船、飛行機の三通りがある。通年運行のフェリーはおよそ2時間30分で本土と隠岐を結ぶ。高速船での所要時間はおよそ1時間だが、冬期は運行していない。航空便については、島後に隠岐空港があり、出雲空港と大阪国際空港にそれぞれ1日1往復の便が運行されている。大阪国際空港発着の便は、夏期に機材が大型化(ボーイング737-800)される。
諸島一覧
出身人物、ゆかりのある人物
- 隠岐の海歩 - 大相撲力士(八角部屋所属)
- 隠岐の富士和也 - 大相撲力士(八角部屋所属)
- 田中美佐子 - 女優(隠岐郡隠岐の島町、海士町出身)
- ながいのりあき - 漫画家
- 中川秀恭 - 哲学者
- 濱根隆 - 吉本興業所属のお笑いタレント、漫才師(濱根・杉本)、エアコンクリーニング店(エンジョイライフHAMINI)の経営者
- 平野甲斐 - サッカー選手(ブリーラム・ユナイテッドFC所属)
- 枡田史子 - 元山陰中央テレビアナウンサー、退社後はフリーアナウンサー(隠岐の島町、旧布施村出身)
- 仁支川峰子(西川峰子) - 女優
- 横地治男 - 柔道家、講道学舎を創設
- 池田裕子 - アイドル
脚注
注釈
出典
- ^ 隠岐國商工会ウェブサイト 2012年7月28日0:35閲覧
- ^ 国立天文台編『理科年表 平成19年』丸善、2007年、565頁頁。ISBN 4621077635 。
- ^ a b c d 隠岐ジオパーク、2017年5月閲覧
- ^ 日本海側の代表的な島嶼・隠岐諸島における生物多様性の調査研究 - 林蘇娟・初見真知子ら、2017年5月閲覧
- ^ B1-25 隠岐島前火山,焼火山火砕丘の噴火機構(ラハール・水蒸気爆発・熱水系,口頭発表) 『日本火山学会講演予稿集』 2014巻 セッションID:B1-25, doi:10.18940/vsj.2014.0_69
- ^ 伊東ひとみ『地名の謎を解く』新潮社、2017年、10頁
- ^ “隠岐ジオパークが世界ジオパークに認定されました(速報)”. 隠岐の島町 (2013年9月9日). 2013年10月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月4日閲覧。
- ^ “世界ジオパーク:島根・隠岐諸島が認定 国内6地域目 -”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2013年9月9日). オリジナルの2015年1月28日時点におけるアーカイブ。 2019年3月4日閲覧。
- ^ http://www.env.go.jp/en/focus/jeq/issue/vol03/national.html
参考文献
- 高須佳奈「隠岐ジオパークを遊びつくす」『RikaTan(理科の探検)』第4巻第7号、文一総合出版、2010年7月、9-13頁。
関連項目
- 隠岐の歴史
- 隠岐国
- 国賀海岸
- ローソク島
- オオミズナギドリ - 繁殖地として星神島、沖ノ島、大波加島、大森島などが知られている。
- 因幡の白兎
- 雲伯方言
- 水木しげるロード - 本土の境港市の取り組みだが、隠岐の島まで延伸されている。
外部リンク
- 隠岐ジオパーク
- 隠岐広域観光情報提供サイト E-OKI.NET - 隠岐観光協会