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ジョジョの奇妙な冒険 無限の王

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ジョジョの奇妙な冒険
無限の王
著者 真藤順丈
発行日 2024年4月18日
発行元 集英社
ジャンル 小説
日本の旗 日本
言語 日本語
ページ数 368
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ジョジョの奇妙な冒険 無限の王』(ジョジョのきみょうなぼうけん むげんのおう)は、2024年4月18日集英社から発売された真藤順丈の小説[1]荒木飛呂彦による漫画『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズのスピンオフ作品である。

概要・制作背景

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本作は、原作Part2に登場したリサリサを主人公に、原作Part3以降に登場する超能力・スタンドの起源をめぐる物語を描く[1]。『JOJO magazine 2022 SPRING』から『JOJO magazine 2023 WINTER』まで3回にわたり掲載された。掲載時のタイトルは『無限の王 rey infinito(レイ・インフィニト)』。

真藤が執筆のオファーを受け取ったのは、本作が初掲載された『JOJO magazine 2022 SPRING』発行のおよそ2年前である。真藤は当時連載が立て込んでいたが、「断る理由がない」と即座に思い、その場でオファーを承諾したという[2]

本作は『ジョジョの奇妙な冒険』の時代や舞台を横断するサーガ的な面白さを再構築するべく、歴史小説のアプローチで描かれている。真藤は原作本編で描かれたものとは別の「弓と矢」にまつわる話を最初に構想し、舞台としては自身がラテンアメリカ文学が好きな事や、本編との親和性の高さからグアテマラやペルーをはじめとした中南米を選んだ[2]

本作では「スタンド」が大きなテーマとなっており、真藤は「ジョジョを書くなら〈スタンド〉は避けては通れない」と、その本質の一端に触れたいと考えていたという。作中にはオリジナルのスタンドが多数登場するが、真藤は編集部に「スタンドはどのぐらい出していいんですか?」と聞いたところ、「いくらでもどうぞ」という答えが返ってきたと明かしている[2][3]

リサリサを主人公に据えた理由は、Part3以前の「スタンド」という言葉がない時代に「スタンド」の話を描くにあたって、激動の時代にも揺るぎない存在感があり、かつ変革や革命といったものにも対応出来るのではないかと考えによる[2]。なお、当初は物語の前面に出てくるのではなく、映画「007」シリーズのMのような後列の指揮官という立ち位置を想定していたとのこと[3]

あらすじ

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第1章 アンティグアの怪物と嵐の孤児[注 1]
第2章 サン・ファン・デ・ルリガンチョの悪霊[注 2]
第3章 最後の旅[注 3]
エピローグ

登場人物

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原作からの登場人物

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リサリサ
ザ・ハウス・オブ・アース

本作オリジナルの登場人物

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主要人物

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J・D・エルナンデス
オクタビオ・ルナ・カン
ホアキン・ルイス=ホルーダ
エル・アレフ(無限の王)

アルホーンとその関係者

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フェルナンド・アルホーン
エル・コラソン・デ・ラス・テイニエブラス(闇の奥、ハート・オブ・ダークネス)
ドス・サントス
ラ・カサ・ヴエルデ(緑の家)
エクエ・ヤンバ・O

スピードワゴン財団の関係者

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サーシャ・ロギンズ
エル・オブ・セノ・バハロ・デ・ラ・ノーチェ(夜のみだらな鳥)
ウェルメル・ドミンゴ
アキ・マルセラ・デ・ラ・ベーガ
グスターヴ・シャウロ・メッシーナ

その他のスタンド使い

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ファビオ・ウーブフ
エル・シニョル・デ・ラス・モスカス(蝿の王)
イザベラ・メナ=メナ
ホップ・スコッチ(石蹴り遊び)
ピスコ
ヤワル・フィエスタ(血の祭り)

用語

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驚異の力(ラ・マラビジャス)

書誌情報

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外部リンク

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脚注

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注釈

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  1. ^ 『JOJO magazine 2022 SPRING』掲載時のタイトルは「グアテマラ編」であった
  2. ^ 『JOJO magazine 2022 WINTER』掲載時のタイトルは「ペルー編」であった
  3. ^ 『JOJO magazine 2023 WINTER』掲載時のタイトルは「完結編」であった

出典

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