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メッシニアン

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地質時代新生代[* 1][* 2]
累代 基底年代
Mya[* 3]
顕生代 新生代 第四紀 完新世 メガラヤン 0.0042
ノースグリッピアン 0.0082
グリーンランディアン 0.0117
更新世 後期更新世 0.129
チバニアン 0.774
カラブリアン 1.8
ジェラシアン 2.58
新第三紀 鮮新世 ピアセンジアン 3.6
ザンクリアン 5.333
中新世 メッシニアン 7.246
トートニアン 11.63
サーラバリアン 13.82
ランギアン 15.97
バーディガリアン 20.44
アキタニアン 23.03
古第三紀 漸新世 チャッティアン 27.82
ルペリアン 33.9
始新世 プリアボニアン 37.8
バートニアン 41.2
ルテシアン 47.8
ヤプレシアン 56
暁新世 サネティアン 59.2
セランディアン 61.6
ダニアン 66
中生代 251.902
古生代 541
原生代 2500
太古代[* 4] 4000
冥王代 4600
  1. ^ 基底年代の数値では、この表と本文中の記述では、異なる出典によるため違う場合もある。
  2. ^ 基底年代の更新履歴
  3. ^ 百万年前
  4. ^ 「始生代」の新名称、日本地質学会が2018年7月に改訂

メッシニアン(英:Messinian、メッシーナ期)は、724.6万年前 - 533.3万年前[1]にあたる、中新世後期の地質時代の一つ。

メッシニアン塩分危機

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地球科学上の未解決問題
  • メッシニアン塩分危機として知られている地中海の巨大な塩漬けの原因は何か?
  • 地中海は本当に乾燥していたか?気候や生物学にどのような影響を与え、このような極端な塩の巨人から何を学ぶことができるのか?
  • 通常の海洋条件はどのように再確立されたか?[2][3][4][5]

地中海が一部あるいは完全に干上がった596万年前の地質学上の事象である。19世紀チューリッヒチャールズ・マイヤーアイマー1826年1907年)が石膏層の間の化石を調べ中新世末期のものと同定、その時期をシシリー島メッシーナからメッシニアンと命名した。地中海諸国で認められる岩塩と石膏を含む地層がすべて同時期のものとされた。

1970年には、大西洋深海掘削計画で活躍したグローマー・チャレンジャーが地中海一帯の海底を調査。その結果、海水の蒸発によって形成された苦灰岩や石膏が広域にわたって堆積していることを確認。海洋地質学の視点からも、大西洋から地中海への海水流入が止まり、一時的に干上がったり塩湖を形成していたことが裏付けられた。

脚注

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  1. ^ INTERNATIONAL CHRONOSTRATIGRAPHIC CHART (国際年代層序表)” (PDF). 日本地質学会. 2015年5月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月19日閲覧。
  2. ^ Garcia-Castellanos, D.; Villaseñor, A. (14 December 2011). “Messinian salinity crisis regulated by competing tectonics and erosion at the Gibraltar arc”. Nature 480 (7377): 359–363. Bibcode2011Natur.480..359G. doi:10.1038/nature10651. PMID 22170684. https://docs.google.com/uc?id=0B_xuyENh5ksFN2MwYWE5YjUtNzNkOS00OGZlLWFkMDYtOWMxYTViYjRiZjc0&export=download&hl=en 3 March 2015閲覧。.  Author Publications Link
  3. ^ Hsü, Kenneth J. (1987). The Mediterranean was a desert : a voyage of the Glomar Challenger (First Princeton paperback printing ed.). Princeton, N.J.: Princeton University Press. ISBN 978-0691024066 
  4. ^ Clauzon, Georges; Suc, Jean-Pierre; Gautier, François; Berger, André; Loutre, Marie-France (1996). “Alternate interpretation of the Messinian salinity crisis: Controversy resolved?”. Geology 24 (4): 363. Bibcode1996Geo....24..363C. doi:10.1130/0091-7613(1996)024<0363:AIOTMS>2.3.CO;2. 
  5. ^ Krijgsman, W.; Hilgen, F. J.; Raffi, I.; Sierro, F. J.; Wilson, D. S. (12 August 1999). “Chronology, causes and progression of the Messinian salinity crisis”. Nature 400 (6745): 652–655. Bibcode1999Natur.400..652K. doi:10.1038/23231. hdl:1874/1500. https://doi.org/10.1038/23231. 

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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