ザ・キングオブドラゴンズ
ジャンル | ベルトスクロールアクション |
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対応機種 |
アーケード(AC) 対応機種一覧
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開発元 | カプコン |
発売元 | カプコン |
音楽 | 下村陽子 |
人数 | 1 - 3人(同時プレイ) |
メディア |
業務用基板 (5.31メガバイト) |
稼働時期 |
1991年8月5日 1991年9月10日 |
デバイス |
8方向レバー 2ボタン |
システム基板 | CPS-1 |
CPU | MC68000(@10MHz) |
サウンド |
Z80(@3.58MHz) YM2151(@3.58MHz) OKI6295(@1.000MHz) |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 横モニター 384×224ピクセル 60.00Hz パレット4096色 |
『ザ・キングオブドラゴンズ』(THE KING OF DRAGONS)は、1991年8月5日に日本のカプコンから稼働されたアーケード用ベルトスクロールアクションゲーム。
デレク、アルド、レジェ、ラベル、バルガスの5名からキャラクターを選択し、レッドドラゴン「ギルディス」を倒して財宝を手に入れる事を目的としている。最大3人まで同時プレイが可能である事を特徴としている。
開発はカプコンが行い、音楽は同社の『ファイナルファイト』(1989年)や『ストリートファイターII』(1991年)を手掛けた下村陽子が担当している。
1994年にスーパーファミコンに移植された他、アーケード版はPlayStation Portable用ソフト『カプコン クラシックス コレクション』(2006年)に収録され、また欧米のみでPlayStation 2およびXbox用ソフト『Capcom Classics Collection Vol.2』(2006年)に収録された。その他、Nintendo SwitchおよびPlayStation 4、Windows、Xbox One用ソフト『カプコン ベルトアクション コレクション』(2018年)に収録された。
アーケード版はゲーム誌『ゲーメスト』の企画「第5回ゲーメスト大賞」(1991年度)にて、ベストアクション賞2位、ベスト演出賞9位、ベストグラフィック賞8位を獲得した。
概要
剣と魔法のファンタジー世界を舞台にしたゲーム。ストーリーは世界を狂わせたレッドドラゴン・ギルディスを倒して財宝を手に入れるため5人の勇者が立ち上がるというもの。
5人のプレイヤーキャラクターから任意のキャラクターを選んでゲーム開始となり、全16ステージを攻略する。
操作は8方向レバーと2ボタンで行う。ボタンはAで攻撃、Bでジャンプ。同時に押せば魔法が使える。
魔法は、体力を少し消費するが、少しの間無敵になる。
ステージ構成
- STAGE1:特に記述なし(家庭用では Orc Village) BOSS:ORK KING
- STAGE2:Treasure in an old castle BOSS:MINOTAUR
- STAGE3:Battle on a mountain peak BOSS:WYVERN
- STAGE4:Cave of hydra BOSS:HYDRA
- STAGE5:To the norde isle BOSS:なし
- STAGE6:The giant in the shrine BOSS:CYCROPS
- STAGE7:Trent woods BOSS:GIANT SPIDER
- STAGE8:To the castle BOSS:DRAGON RIDER
- STAGE9:In the castle BOSS:BLACK KNIGHT
- STAGE10:Underpass BOSS:WRAITH
- STAGE11:Battle in the fort BOSS:GREAT DRAGONIAN
- STAGE12:Castle Garenos BOSS:ROYAL KNIGHTS(BLACK KNIGHTと同性能。2人同時に出てくる)
- STAGE13:Dark Wizard BOSS:DARK WIZARD
- STAGE14:A cave in the woods BOSS:WYVERN(3面ボスとほぼ同じだが、冷凍弾を吐き、またリザードマンが常に追加される)
- STAGE15:Underground lavyrinth BOSS:CYCROPS(ただし2匹登場)
- STAGE16:Golden limestone cave BOSS:RED DRAGON GILDISS
キャラクター
得点が経験値の役割を兼ねており、得点を稼いでレベルが上がると、HPが8回復し、防御力が1上がる(受けるダメージが1減る。ダメージは1未満にはならない)また、HPの上限値が8上がることもある。最大の24レベル時にはかならず96になる。
ファイター、クレリック、ドワーフは、進行方向と逆向きのレバーを入力することで盾でガードが可能。ただし、レバー入力が早すぎるとガードできない。ウィザード、エルフはガード不可。
- ファイター 名前:デレク
- 近接戦闘タイプ。守備力は5人中4位と低い。マジッククリスタルの威力が最も低い。レベルアップはクレリックに次いで速い。
- クレリック 名前:アルド
- 近接戦闘タイプ。守備力が5人の中で最も高い。攻撃力はファイターとほぼ同じ(やや低め)。一番足が遅くジャンプの滞空時間も短い。レベルアップが早いのも特徴。
- ウィザード 名前:レジェ
- 通常攻撃の魔法は、武器レベルにより性能が違う。レベル1〜4は敵との距離が近いほど威力が高く、近接時での攻撃力は5人の中で最高。レベル5〜7は多段ヒットの攻撃。レベル8は敵との距離に関係なくリーチ、攻撃力ともに最高。序盤の武器はリーチが短めの上、HPは最低。守備力は5人中3位。マジッククリスタルの威力が最も高い。
- エルフ 名前:ラベル
- リーチは5人の中で最高だが、攻撃力と守備力が最も低い。レベルアップが最も遅く、最強の24レベルに達するには391万5000点の経験値が必要[1]。
- ドワーフ 名前:バルガス
- 近接戦闘タイプ。背が低いため、他のキャラクターではジャンプしてこないと攻撃できないスライムを普通に攻撃できる。また、矢と投槍に当たらない。武器の威力はファイターとほぼ同じ(やや高め)だが、リーチが短い上に振りが遅いため、ソロプレイでは不利を強いられることが多い。守備力は5人中2位。レベルアップはやや遅い。
キャラクターは1面から14面までのステージクリア後に出現する武器・防具を取ることで、攻撃力・守備力が上がる。
それぞれにLvが存在し初期装備はLv1で最高Lv8まで存在する。
2面ごとに組になっており、偶数面では直前の奇数面で出なかった方が出る。
移植版
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 | Ref. |
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1 | ザ・キングオブドラゴンズ | 1994年3月4日 1994年4月 1994年8月 |
スーパーファミコン | プリズム企画 | カプコン | ロムカセット | SHVC-EI SNS-EI-USA SNSP-EI-NOE |
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2 | カプコン クラシックス コレクション | 2006年9月7日 2006年10月24日 2006年11月10日 |
PlayStation Portable | カプコン | UMD | ULJM-05104 ULUS-10134 ULES-00377 |
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3 | Capcom Classics Collection Vol.2 | 2006年11月24日 2007年4月13日 |
PlayStation 2 Xbox |
DVD-ROM | PS2: SLUS-21473 SLES-54561 |
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4 | カプコン ベルトアクション コレクション | INT 2018年9月18日 2018年9月20日 |
Nintendo Switch PlayStation 4 Windows Xbox One |
ダウンロード | - | [2][3][4] |
スタッフ
- CHIN
- TOMOSHI(貞本友思)
- TOLAYA
- GYO
- SHIMOPI(下村陽子)
- HK(木佐貫久司)
- YAMA
- MIKIMAN(城戸美樹)
- MIYAO(みやおまさこ)
- IWAI(岩井千佳)
- SSS
- MIZUHO(陰山みずほ)
- HAYASHI(はやしたかし)
- MANBOU(新谷さゆり)
- GUYCH
- DANY
- BLBON
- OGACHY
- HIRABE
- WAKIO(山脇和男)
評価
評価 | ||||||||||||||||||||
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- アーケード版
- ゲーム誌『ゲーメスト』の企画「第5回ゲーメスト大賞」(1991年度)において、ベストアクション賞2位、ベスト演出賞9位、ベストグラフィック賞8位、年間ヒットゲーム19位を獲得した[9]。
- スーパーファミコン版
- ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、7・6・7・5の合計25点(満40点)[6]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、21.6点(満30点)となっている[8]。また、1998年に刊行されたゲーム誌『超絶 大技林 '98年春版』(徳間書店)では、3人同時プレイから2人同時プレイになった事を指摘した上で「雰囲気は業務用を忠実に再現している」と肯定的に評価した[8]。
項目 キャラクタ 音楽 お買得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合 得点 3.9 3.6 3.4 3.7 3.7 3.3 21.6
備考
本作はTSR社のテーブルトークRPG『Dungeons&Dragons』の業務用アクションゲームとして作られていたが、版権に関する許可が出なかったため、現在の商品名でリリースした。
その後、カプコンはTSR社から正式な許諾を得て、『Dungeons&Dragons Tower of Doom』およびその続編『Dungeons&Dragons Shadow Over Mystara』を製作しており、本作から引き継がれている要素が多い。以下は主な例。
- プレイヤーキャラクターの構成(『Shadow Over Mystara』にのみいるシーフを除く。また『D&D』2作では、エルフは女性である)。
- レッドドラゴンの設定(顔と手のみが出てくる。財宝が敷き詰められた洞窟が舞台)。
なお、11面ボス「Great Dragonian」は持っている武器こそ違うが、同社が1987年8月にリリースした業務用アクションゲーム『ブラックドラゴン』に全く同じ姿の敵「ドラゴンナイト」が登場する。
脚注
- ^ 普通にクリアすると200万点にもならない。
- ^ “『カプコン ベルトアクション コレクション』9月20日配信決定、初移植の『パワードギア』、『バトルサーキット』のほか『天地を喰らうII』など収録” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA (2018年9月14日). 2020年5月30日閲覧。
- ^ “ベルトスクロールアクション7作品が収録された『カプコン ベルトアクション コレクション』が発売決定”. 電撃オンライン. KADOKAWA (2018年9月14日). 2020年5月30日閲覧。
- ^ maru (2018年9月20日). “「カプコン ベルトアクション コレクション」のDL版が配信開始。コレクターズ・ボックスやイーカプコン限定版の詳細情報が公開”. 4Gamer.net. Aetas. 2020年5月30日閲覧。
- ^ a b c d e “The King of Dragons for SNES(1994)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2020年5月30日閲覧。
- ^ a b “ザ・キング・オブ・ドラゴンズ まとめ [スーパーファミコン]”. ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2017年10月29日閲覧。
- ^ “The King of Dragons for Arcade(1991)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2020年5月30日閲覧。
- ^ a b c 「超絶 大技林 '98年春版」『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、215頁、ASIN B00J16900U。
- ^ a b c d e 「ゲーメスト大賞11年史」『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、16 - 17頁、ISBN 9784881994290。