名鉄岡崎市内線
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岡崎市内線 | |
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運転最終日のモ50形62号 | |
概要 | |
現況 | 廃止 |
起終点 |
起点:大樹寺駅 終点:福岡町駅 |
駅数 | 23駅 |
路線 |
挙母線:大樹寺 - 岡崎井田 岡崎市内線:岡崎井田 - 岡崎駅前 福岡線:岡崎駅前 - 福岡町 |
運営 | |
開業 | 1898年12月28日 |
市内線全通 | 1924年12月27日 |
福岡線開業 | 1951年12月1日 |
廃止 | 1962年6月17日 |
所有者 |
岡崎馬車鉄道→岡崎電気軌道 →三河鉄道→名古屋鉄道 |
路線諸元 | |
路線総延長 | 8.8 km (5.5 mi) |
軌間 | 1,067 mm (3 ft 6 in) |
電化 |
直流600 V, 架空電車線方式 |
停車場・施設・接続路線 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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岡崎市内線(おかざきしないせん)とは、愛知県岡崎市内の岡崎駅前と岡崎井田を結んでいた名古屋鉄道(名鉄)の路面電車。便宜的には福岡線(ふくおかせん)の福岡町 - 岡崎駅前間および挙母線(ころもせん)の岡崎井田 - 大樹寺間を含む、福岡町 - 大樹寺間を指す。
国鉄岡崎駅と岡崎の市街地が離れていたのを結ぶため、当初は馬車鉄道として、1899年に岡崎停車場(現在の岡崎駅) - 明大寺間が開業。順次延伸し、1924年には路面電車として岡崎駅前 - 大樹寺間が全通した。1951年には福岡町 - 岡崎駅前間を延伸したが、モータリゼーションの流れに押され、1962年に全線が廃止された。新設軌道であった福岡町 - 岡崎駅前間の廃線跡は名鉄バスのバス専用道路に転用されたが、これも2016年3月末に廃止された[1]。
路線データ
路線廃止時点のもの。
- 路線距離:8.8km
- 軌間:1067mm
- 複線区間:岡崎駅前 - 康生町間(岡崎市内線)
- 電化区間:全線(直流600V)
歴史
- 1898年(明治31年)
- 1899年(明治32年)1月1日 - 岡崎停車場(後、岡崎駅前) - 明大寺間開業[5][6][注釈 1]。軌間762mmの単線軌道。
- 1907年(明治40年)6月22日 - 康生町まで延伸[3]。
- 1911年(明治44年)10月2日 - 電気鉄道への脱皮を計画し、社名を「岡崎電気軌道」と改称[7]。
- 1912年(大正元年)8月31日 - 電気鉄道の運転開始。同時に1067mm軌間へ改軌[3]。
- 1921年(大正10年)8月10日 - 軌道特許状下付(岡崎市康生町-同市井田町間)[8]
- 1922年(大正11年) - 岡崎停車場 - 殿橋(後、岡崎殿橋)間複線化。
- 1923年(大正12年)9月8日 - 康生町 - 岡崎井田間延伸[9]。
- 1927年(昭和2年)
- 1934年(昭和9年) - 岡崎線(後の挙母線)上挙母から岡崎駅前まで直通ガソリンカーの運転開始(瓦斯倫併用認可昭和9年7月30日)[12]。
- 1941年(昭和16年)6月1日 - 三河鉄道、名古屋鉄道に合併。同じ頃、ガソリン統制から直通ガソリンカーの運転を休止。
- 1945年(昭和20年)7月20日 - 岡崎空襲により、全電車11両の内6両を焼失。
- 1951年(昭和26年)12月1日 - 戦時中に不要不急路線として休止になっていた旧西尾線岡崎新 - 西尾間のうち、岡崎駅前 - 福岡町間を岡崎市内線と直通運転する福岡線として復活
- 1954年(昭和29年) - 殿橋 - 康生町間複線化。
- 1962年(昭和37年)6月17日 - バスに転換する形で福岡町 - 大樹寺間廃止。岡崎駅前 - 福岡町間の用地はレール撤去後、バス専用道路となる。
- 2016年(平成28年)3月31日 - 都市基盤整備事業のため、そのバス専用道路が廃止となる[1]。
駅・電停一覧
地図外部リンク | |
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名鉄岡崎市内線 | |
廃止鉄道ノート 地形図にカーソルをかざすと廃線跡を表示 | |
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- 凡例
- 線路 … ∥:複線区間 |:単線区間 ◇:単線区間の交換可能駅 ∧:これより上は単線 ∨:これより下は単線
路線名 | 停留場名 | 駅間キロ | 営業キロ | 接続路線 | 線路 | |
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路線毎 | 総延長 | |||||
挙母線 | 大樹寺駅 | - | 0.0 | 0.0 | 名古屋鉄道:挙母線 | | |
岡崎井田駅 | 0.5 | 0.5 | 0.5 | ◇ | ||
岡崎市内線 | 0.0 | |||||
伊賀町電停 | 0.6 | 0.6 | 1.1 | | | ||
八幡社電停 | 0.3 | 0.9 | 1.4 | ◇ | ||
神明社電停 | 0.3 | 1.2 | 1.7 | | | ||
能見町電停 | 0.3 | 1.5 | 2.0 | ◇ | ||
本町電停 | 0.3 | 1.8 | 2.3 | | | ||
康生町電停 | 0.3 | 2.1 | 2.6 | ∧ | ||
岡崎殿橋電停 | 0.3 | 2.4 | 2.9 | ∥ | ||
東岡崎駅前電停 | 0.4 | 2.8 | 3.3 | 名古屋鉄道:名古屋本線(東岡崎駅) | ∥ | |
大学下電停 | 0.4 | 3.2 | 3.7 | ∥ | ||
芦池橋電停 | 0.3 | 3.5 | 4.0 | ∥ | ||
車庫前電停 | 0.6 | 4.1 | 4.6 | ∥ | ||
戸崎町電停 | 0.5 | 4.6 | 5.1 | ∥ | ||
戸崎口電停 | 0.3 | 4.9 | 5.4 | ∥ | ||
北羽根電停 | 0.6 | 5.5 | 6.0 | ∥ | ||
岡崎駅前電停 | 0.3 | 5.8 | 6.3 | 日本国有鉄道:東海道本線(岡崎駅) | ∨ | |
福岡線 | 0.0 | |||||
(鉄軌分界点) | 0.6 | 0.1 | 6.4 | | | ||
柱町駅 | 0.6 | 6.9 | | | |||
東若松駅 | 0.4 | 1.0 | 7.3 | | | ||
西若松駅 | 0.6 | 1.6 | 7.9 | | | ||
福岡町駅 | 0.9 | 2.5 | 8.8 | | |
接続路線
かつて岡崎市内線が敷設されていた道路
- 愛知県道39号岡崎足助線(一部) : 「井田」交差点北方 - 「康生通南」交差点
- 愛知県道483号岡崎幸田線(一部) : 「康生通南」交差点 - 「羽根」交差点
- 愛知県道478号岡崎停車場線(全線) : 「羽根」交差点 - 岡崎駅前
脚注
注釈
- ^ 『帝国鉄道要鑑. 第3版』では1898年12月27日開業としている。
出典
- ^ a b 清水武、田中義人 『名古屋鉄道 1世紀の記録』 アルファベータブックス、2016年、101頁。
- ^ 名古屋鉄道 編『名古屋鉄道社史』1961年、689頁。ASIN B000JAMKU4。
- ^ a b c d 『神谷傳兵衛』(中日新聞社、2018年)250 - 260頁、新實守『三河鉄道(現・名鉄三河線)の救世主』
- ^ 『扶桑新聞』1898年12月29日
- ^ 『地方鉄道及軌道一覧 : 附・専用鉄道. 昭和10年4月1日現在』
- ^ 『鉄道院年報. 明治42年度 軌道之部』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 『官報』1911年10月14日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「軌道特許状下付」『官報』1921年8月12日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 『鉄道省鉄道統計資料. 大正12年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ a b 『鉄道統計資料. 昭和2年』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 朝日新聞朝刊、1928年2月25日
- ^ 『地方鉄道及軌道一覧 : 附・専用鉄道. 昭和10年4月1日現在』(国立国会図書館デジタルコレクション)
参考文献
- 今尾恵介(監修)『日本鉄道旅行地図帳』 7 東海、新潮社、2008年。ISBN 978-4-10-790025-8。
- 藤井建『名鉄岡崎市内線』ネコパブリッシング、2003年