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ひゅうが (列車)

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ひゅうが
「ひゅうが」で運用される787系
「ひゅうが」で運用される787系
概要
日本の旗 日本
種類 特別急行列車
現況 運行中
地域 宮崎県
運行開始 2000年3月11日
運営者 九州旅客鉄道(JR九州)
路線
起点 延岡駅
終点 宮崎駅南宮崎駅宮崎空港駅
営業距離89.7 km (55.7 mi) (延岡 - 宮崎空港間)
使用路線 JR九州:日豊本線日南線宮崎空港線
車内サービス
クラス グリーン車普通車
座席 使用車両・編成を参照
技術
車両 787系電車大分車両センター南福岡車両区
軌間 1,067 mm
電化 交流20,000 V・60 Hz
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ひゅうがは、九州旅客鉄道(JR九州)が延岡駅 - 宮崎駅南宮崎駅宮崎空港駅間を、日豊本線日南線宮崎空港線経由で運行する特別急行列車である。

なお本項では、宮崎県内連絡列車についても記述する。

概要

特急「ひゅうが」は、2000年3月11日に当時博多駅 - 南宮崎駅・宮崎空港駅間を運行していた特急「にちりん」が利用低迷により本数削減されたのに伴い、延岡市宮崎市の都市間輸送や宮崎空港への利用で、乗車実績が比較的良かった延岡駅 - 南宮崎駅・宮崎空港駅間に関して一部存続という形で運行を開始した。当初は4往復の運行であり、最大で6往復まで増発されたが、2003年3月15日・2004年3月13日に一部の列車が別府駅発着に延長され「にちりん」に再編入されたため2往復の運転になり、2010年3月13日の改正時点には3往復が運行されていた。しかし2011年3月12日のダイヤ改正で廃止された「ドリームにちりん」の延岡駅 - 南宮崎駅・宮崎空港駅間および「さわやかライナー」「ホームライナー」を「ひゅうが」に編入したため、再び6往復の運転になった。その後、2021年3月13日のダイヤ改正では再度日中の「にちりん」の一部を延岡駅以南の運転に短縮し「ひゅうが」に編入している。

列車名は、宮崎県の令制国名である「日向国」(ひゅうがのくに・ひむかのくに)が由来となっている。

運行概況

下り8本・上り9本(1 - 16・18号)が設定されており、下り2本(3・5号)が延岡駅→宮崎駅間、上り2本(16・18号)が南宮崎駅→延岡駅間、そのほかの列車は延岡駅 - 宮崎空港駅間の運転である。運転は主に下り(延岡駅発)が朝、上り(延岡駅行き)が夕方以降で、延岡駅以南での「にちりん」の補完列車や高速化工事に出資した旭化成社員輸送列車としての役割も担っている。2021年3月13日から再び日中にも運転されるようになったが、このうち2往復(2・6・11・15号)は繁忙期には大分駅まで延長の上で「にちりん」として運転される。なお「にちりん」はこの臨時2往復も含めた通しで号数を振っており、7・10・13・16号が欠番となっている(延岡駅以南のダイヤはそれぞれ「ひゅうが」11・2・15・6号に合致)。列車番号は号数+5070Mである。

2017年3月4日より787系4両編成を充当する列車の大半でワンマン運転が開始され、2018年3月17日からは787系4両編成の全列車に拡大している。

停車駅

延岡駅 - 南延岡駅 - (門川駅) - 日向市駅 - (都農駅) - 高鍋駅 - 佐土原駅 - (宮崎神宮駅) - 宮崎駅 - 南宮崎駅 - 宮崎空港駅

  • ()内は一部列車のみ停車。
    • 門川駅は2・4・6・11・13号を除き全て停車。
    • 都農駅は2・4・6・11・13・15号を除き全て停車。
    • 宮崎神宮駅は15号のみ停車。
    • 2021年3月12日までは2往復が日向住吉駅に停車していた。

なお宮崎駅 - 宮崎空港駅間は、乗車券のみで普通車自由席に乗車可能の特例が設けられている。またこの区間のグリーン席は自由席扱いとなり、グリーン券は車内で車掌から購入する形となる。

使用車両・編成

2021年3月13日時点の編成図
ひゅうが
← 宮崎空港・宮崎
延岡 →
下記以外
  1   2 3 4
G  自  (自)  自 
1・5・12・16号
1 2 3 4 5 6
DX,G G個4  自  自・b  自   自   自 
座席種別凡例
G=グリーン車座席指定席
DX=DXグリーン(座席指定席)
G個4=4人用グリーン個室(座席指定席)
自・(自)=普通車自由席((自)は車椅子対応座席を連結しており、この座席のみ指定席)
b=普通車4人用ボックスシート(自由席)

大分鉄道事業部大分車両センターおよび南福岡車両区に所属する787系電車が充当されている。2往復は南福岡車両区所属の6両編成(グリーン個室・DXグリーン席連結)で、そのほかの列車は大分車両センター所属の4両編成で運行されている。九州新幹線鹿児島ルートの全線開業以前は「リレーつばめ」「有明」などで運用されていた車両で、鹿児島ルート全線開業に伴い余剰となったため、日豊本線系統に残されていた485系電車を置き換える目的で2011年3月12日に投入された。

787系の投入当初は783系電車も併用されていたが、2021年3月13日のダイヤ改正で全列車787系での運転となった。

車両は「にちりん」・「きりしま」と共通運用である。運行開始当初から延岡駅 - 宮崎駅間のホームライナー的役割を兼ねていたこともあり、普通車は基本的に全車自由席となっている。

運転開始当初の2000年3月11日から485系電車が使用されていたが、2011年3月12日のダイヤ改正で787系が投入されたことにより運用を終了した。ただし、車両の転入・入替作業の都合上、数日間はきりしまとともに一部列車で引き続き485系が使用されていた。

485系「ひゅうが」(2009年)

宮崎県内連絡列車沿革

  • 1989年平成元年)3月11日:快速列車「ひむか」を延岡駅 - 南宮崎駅間で運転開始。457系・475系電車が用いられた。
  • 1996年(平成8年)7月18日:宮崎空港線開業にともない、「ひむか」が宮崎空港駅に乗り入れ。
  • 2000年(平成12年)3月11日:「にちりん」が大分駅 - 南宮崎駅間で本数削減されたことにともない、延岡駅 - 南宮崎駅・宮崎空港駅間の利便性を維持するために特急「ひゅうが」を設定。当初は全列車485系電車で4往復の運行であった。これに伴い「ひむか」は廃止。
  • 2001年(平成13年)3月3日:5往復に増発。一部列車で783系電車を充当開始。
  • 2002年(平成14年)3月23日:6往復に増発。
  • 2003年(平成15年)3月15日:「にちりん」への再編入に伴い4往復の運行となる。783系は一時撤退。
  • 2004年(平成16年)3月13日:「にちりん」への再編入に伴い2往復の運行となり、日中の運行がなくなる。一部列車に再び783系を充当。
  • 2009年(平成21年)3月14日:3往復に増発。全車禁煙となる。また、この改正で下り列車はいったん宮崎空港駅に乗り入れなくなる。
  • 2011年(平成23年)3月12日:ダイヤ改正により以下のように変更[1][信頼性要検証]
    1. 「ドリームにちりん」の延岡駅 - 南宮崎駅・宮崎空港駅間および「さわやかライナー」・「ホームライナー」を編入し6往復に増発。一部が日向住吉駅に停車するようになる。下り列車の宮崎空港駅乗り入れが復活。
    2. 使用車両を、787系3往復(4両編成2往復・6両編成1往復)、783系3往復とし、485系での運行は終了。
  • 2017年(平成29年)3月4日:ダイヤ改正に伴い以下のように変更[2]
    1. 783系充当列車のうち1往復を787系4両編成に変更。
    2. 787系4両編成で運行する列車は、下り1本を除きワンマン運転となる。
  • 2018年(平成30年)3月17日:ダイヤ改正により以下のように変更[3]
    1. 「にちりん」の上り最終列車を延岡駅までの運転に変更し「ひゅうが」に編入。これにより「ひゅうが」は下り6本・上り7本の運転となる。
    2. 787系4両編成で運行する列車はすべてワンマン運転となる。
  • 2020年令和2年)3月20日 - 5月10日(予定):新型コロナウイルス感染症による利用客減少に伴い、減便等を実施[4][5][6]
    • 3月20日 - 4月5日:5・8号の運行区間を延岡駅 - 宮崎駅間に短縮し、合計34本の運行区間変更を実施。
    • 4月6日 - 5月10日:7・8・11・14号の運転を取りやめ、合計140本を運休。
    • 5月2日 - 5月6日:新型コロナウイルス感染症対策として、JR九州管内の特急列車全便運休の方針により、全便運休[7][8]
    • 11月1日 - 当面の間:新型コロナウイルス感染症による利用客減少に伴い、「にちりんシーガイア20号」の宮崎空港駅 - 大分駅間を運休するため、20号のダイヤで、宮崎空港駅 - 延岡駅間に「102号」を運転[9]
  • 2021年(令和3年)3月13日:ダイヤ改正により以下のように変更[10][11]
    1. 短縮および一部区間臨時化された「にちりん」3往復を編入する一方、従来の1往復(旧2・11号)を廃止し、下り8本・上り9本の運転になる(全体では2往復増発)。このうち2往復については繁忙期には大分駅発着に延長の上で「にちりん」として運行する。
    2. 5号を宮崎駅で打ち切り、宮崎駅発宮崎空港駅行きの普通列車に分割する。
    3. 上り最終列車(旧14号、改正後18号)を20分程度繰り上げ。
    4. 使用車両を787系に統一する(783系は日豊本線自体から撤退)。
    5. 一部が停車していた日向住吉駅は全列車通過となる。逆に一部が宮崎神宮駅に停車するようになる。

脚注

  1. ^ "平成23年春ダイヤ改正" (Press release). 九州旅客鉄道. 17 December 2010. 2011年4月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。 {{cite press release2}}: 不明な引数|deadlinkdate=は無視されます。 (説明)
  2. ^ JR九州大分・鹿児島支社 Archived 2017年2月18日, at the Wayback Machine.
  3. ^ 平成30年3月にダイヤを見直します” (PDF). 九州旅客鉄道 (2017年12月15日). 2017年12月15日閲覧。
  4. ^ 新型コロナウイルス感染拡大に伴う追加の運転計画について(3月24日追加)”. 九州旅客鉄道. 2020年3月20日閲覧。
  5. ^ 新型コロナウイルス感染拡大に伴う今後の運転計画について”. 九州旅客鉄道. 2020年3月16日閲覧。
  6. ^ 新型コロナウイルス感染拡大に伴う追加の運転計画について(4月8日追加) - 九州旅客鉄道(2020年4月8日)
  7. ^ 新型コロナウイルス感染拡大に伴う運転計画について (2020年4月21日追加)”. 九州旅客鉄道. 2020年4月21日閲覧。
  8. ^ 新型コロナウイルス感染拡大に伴う追加の運転計画について”. 九州旅客鉄道. 2020年4月21日閲覧。
  9. ^ 一部在来線特急列車の運転計画の見直しについて - 九州旅客鉄道(2020年9月18日、2020年9月20日閲覧)
  10. ^ 【鹿児島支社版】 2021 年 3 月にダイヤを見直します- 九州旅客鉄道鹿児島支社(2020年12月18日,2020年12月19日閲覧)
  11. ^ 山陽・九州新幹線、特急列車時刻表 -2021年春ダイヤ- - 九州旅客鉄道(2020年12月18日、2020年12月19日閲覧)

関連項目

外部リンク