ベター・レイト・ザン・ネヴァー〜真世界への旅
『ベター・レイト・ザン・ネヴァー〜真世界への旅』 | |||||
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アンダーソン=ポンティ・バンド の ライブ・アルバム | |||||
リリース | |||||
録音 |
2014年9月 コロラド州アスペン ホイーラー・オペラ・ハウス オーバー・ダビング:トーンキャスター・スタジオ(バロン・ブラウンのボーカル)、ズー・スタジオ(ジェイミー・グレイザーのギターおよびボーカル)、レイザーエッジ・スタジオ(レイモンド・グリフィンのドラムス)、ハッピー・バード・スタジオ(ウォーリー・ミンコのピアノおよびシンセサイザー)[1] | ||||
ジャンル | プログレッシブ・ロック | ||||
時間 | |||||
レーベル |
Liaison Music earMUSIC キングレコード | ||||
プロデュース | ジョン・アンダーソン、ジャン=リュック・ポンティ | ||||
チャート最高順位 | |||||
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ジョン・アンダーソン アルバム 年表 | |||||
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ジャン=リュック・ポンティ 年表 | |||||
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『ベター・レイト・ザン・ネヴァー〜真世界への旅』(原題:Better Late Than Never)は、ジョン・アンダーソンとジャン=リュック・ポンティを中心とした「アンダーソン=ポンティ・バンド」が2015年に発表したライブ・アルバム。
背景
[編集]アンダーソンとポンティは、1974年にイエス(アンダーソンの所属バンド)とマハヴィシュヌ・オーケストラ(ポンティの所属バンド)がテキサスで共演した際に知り合い、1980年代にロサンゼルスで再会した際、アンダーソンは自分がポンティの音楽に敬意を持っており、いつか共演したいと提案したという[3]。そしてアンダーソンは、ポンティが過去に発表した曲「Renaissance」と「Rhythms of Hope」に歌詞とボーカル・メロディを加え、そのMP3ファイルをポンティに送ったことがきっかけで、正式なバンド結成に至った[3]。
当初はジョーダン・ルーデス(ドリーム・シアター)がキーボーディストとして打診されていたが、ルーデスが多忙なため、最終的には1980年代末期から1990年代初頭にかけてポンティのツアーに参加したウォーリー・ミンコが正式キーボーディストとなった[3]。また、本作の元になったアスペン公演では、アンダーソンとの共演経験があるジェイミー・ダンラップがギターを担当したが[3]、ダンラップは本作のボーナスDVDの映像に映っているものの、ギター・パートのオーディオ・トラックはCD、DVDともにジェイミー・グレイザーの演奏に差し替えられた[1]。
「時間と言葉」はイエスの曲のリメイクで、アンダーソンのソロ・ライブと同様、レゲエ・アレンジで演奏された[4]。
本作のCD本編では、大部分の曲で観客の拍手がカットされており、ポンティは「レコードレーベルがラジオでかけるためにスタジオ・アルバム的なスタイルを求めたから、そういうミックスにした。ヨーロッパではライブ・アルバムをラジオでかけることも好まれているから、アメリカ的な手法だね」とコメントしている[3]。
反響・評価
[編集]キングレコードから発売された日本盤CDは、2015年11月2日付のオリコンチャートで163位を記録した[2]。平野和祥は『YOUNG GUITAR』誌のレビューにおいて「全体的にはイエス的コーラスを多用したプログレ・ポップ作」「ポンティはクラシック奏法寄りの演奏で柔和なメロディーメイカー役に徹しているが、ラストには彼が'70年代に生んだ疾走ハード・フュージョン名曲の改作カヴァーも」と評している[5]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はジョン・アンダーソンとジャン=リュック・ポンティの共作。
- イントロダクション - "Intro" (Wally Minko) - 1:17
- 希望へのリズム - "One in the Rhythm of Hope" - 4:34
- ポンティのアルバム『ミスティカル・アドヴェンチャーズ』(1982年)収録曲「Rhythms of Hope」の改作[3]。
- 静寂のアリア - "A for Aria" (Jon Anderson, Enrico Tomat) - 3:22
- 新曲。
- ロンリー・ハート - "Owner of a Lonely Heart" (J. Anderson, Trevor Rabin, Chris Squire, Trevor Horn) - 5:04
- イエスのアルバム『ロンリー・ハート』(1983年)収録曲。
- 抒情の時 - "Listening with Me" - 5:39
- ポンティのアルバム『A Taste for Passion』(1979年)収録曲「Stay with Me」の改作[3]。
- 時間と言葉 - "Time and a Word" (J. Anderson, David Foster) - 5:30
- イエスのアルバム『時間と言葉』(1970年)収録曲。
- 永遠のミラージュ - "Infinite Mirage" - 3:48
- ソウル・エターナル - "Soul Eternal" - 4:58
- 新曲。
- 不思議なお話を - "Wonderous Stories" (J. Anderson) - 4:01
- イエスのアルバム『究極』(1977年)収録曲。
- 同志 - "And You and I" (J. Anderson, Bill Bruford, Steve Howe, C. Squire) - 3:00
- イエスのアルバム『危機』(1972年)収録曲。
- 太陽への回帰 - "Renaissance of the Sun" - 6:36
- ラウンドアバウト - "Roundabout" (J. Anderson, S. Howe) - 5:27
- イエスのアルバム『こわれもの』(1971年)収録曲。
- 愛の使者 - "I See You Messenger" (J. Anderson, Damon Anderson, Sean Anderson) - 3:50
- 新曲。
- 真世界 - "New New World" (J. Anderson, Jamie Dunlap) - 3:46
- アンダーソンのソロ・アルバム『Survival & Other Stories』(2011年)収録曲。
日本盤ボーナス・トラック
[編集]- 記憶分子 - "Re-Rembering Molecules" - 5:44
- ポンティのアルバム『コズミック・メッセンジャー』収録曲「Egocentric Molecules」の改作[6]。
ボーナスDVD
[編集]- イントロダクション - "Intro"
- 希望へのリズム - "One in the Rhythm of Hope"
- 静寂のアリア - "A for Aria"
- ロンリー・ハート - "Owner of a Lonely Heart"
- 抒情の時 - "Listening with Me"
- 時間と言葉 - "Time and a Word"
- 永遠のミラージュ - "Infinite Mirage"
- ソウル・エターナル - "Soul Eternal"
- 不思議なお話を - "Wonderous Stories"
- 太陽への回帰 - "Renaissance of the Sun"
- ラウンドアバウト - "Roundabout"
参加ミュージシャン
[編集]- ジョン・アンダーソン - リード・ボーカル
- ジャン=リュック・ポンティ - ヴァイオリン
- ジェイミー・グレイザー - ギター、ボーカル
- ウォーリー・ミンコ - キーボード
- バロン・ブラウン - ベース、ボーカル
- レイフォード・グリフィン - ドラムス、パーカッション
アディショナル・ミュージシャン
- ジェイミー・ダンラップ - ギター(DVDの映像のみ)
脚注
[編集]- ^ a b CD英文ブックレット内クレジット
- ^ a b “ベター・レイト・ザン・ネヴァー〜真世界への旅 - アンダーソン=ポンティ・バンド”. オリコン. 2020年1月16日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i Galloway, A. Scott. “Jazz Violin Master Jean-Luc Ponty Teams With Rock Vocal Guru Jon Anderson For Visionary World Unifying Epic "Better Late Than Never"”. TheUrbanMusicScene.com. The Jordan Music Group. 2020年1月16日閲覧。
- ^ Mettler, Mike (2015年11月11日). “Jon Anderson and Jean-Luc Ponty: Owners of a Lovely Spark”. Sound & Vision. 2020年1月16日閲覧。
- ^ 平野和祥 (2015年11月10日). “BETTER LATE THAN NEVER/ANDERSON PONTY BAND レビュー”. YOUNG GUITAR. シンコーミュージック・エンタテイメント. 2020年1月16日閲覧。
- ^ 山崎智之 (2015年11月9日). “【インタビュー】ジャン=リュック・ポンティ/マハヴィシュヌ・オーケストラ、フランク・ザッパ、そしてアンダーソン・ポンティ・バンドを語る”. ヤマハ. 2020年1月16日閲覧。
外部リンク
[編集]- ベター・レイト・ザン・ネヴァー〜真世界への旅 - Discogs (発売一覧)