勇者聖戦バーンガーン
『勇者聖戦バーンガーン』(ゆうしゃせいせんバーンガーン、The Saint of Braves Baan Gaan)は、シミュレーションRPG『新世代ロボット戦記ブレイブサーガ』シリーズに登場するロボットアニメコンセプトの作品。
タカラとサンライズによるテレビアニメシリーズ『勇者シリーズ』のフォーマットに則って企画・制作されたもので、2024年現在では同シリーズの公式サイトなどにおいて、各テレビシリーズと同様にシリーズの一作品、9代目の勇者としても数えられている。
概要
[編集]本作品は、1998年に発売された『ブレイブサーガ』において、各登場作品のストーリーを一つにまとめる意味合いも込めて新たに作られたもので、ゲーム内においては本作品のストーリーを縦軸とし、各登場作品のストーリーは横軸として展開する形とされている[1]。ゲームオリジナル作品とはいえ、そのフォーマットは前述の通り勇者シリーズのそれに準じたものとされ、ゲーム内では同シリーズの各テレビシリーズのように全48話のストーリーが用意されている他、主人公勇者であるバーンガーンなどのデザインも、やはりメカニックデザイナーとして同シリーズの全般に携わった大河原邦男が手がけている。『ブレイブサーガ』のプロデューサーにして、本作品の企画原案を手がけた早坂憲洋の語るところによれば、本作品の基本は全て勇者シリーズの第1作目である『勇者エクスカイザー』(1990年)に原点回帰したい、という思いが非常に強くあったといい、そうした思いは後述するバーンガーンのデザインなどにも色濃く反映されている[2]。
従来の作品に登場した勇者は、玩具としての発売を前提に可変機構や安全面に配慮したデザインが心がけられているが、本作品は前述の通りゲームオリジナルの作品として企画され玩具展開を前提としておらず、デザインの発注の際にも大河原に自由にやってもらいたいという意図から、当初「変形合体のパターンは適当でいい」ことが言明されていた[3][2]。しかし、ゲーム内容の発表を受けての反響の大きさから、途中で変形もできるようにコンセプトが変更されており、また大河原の方でもこの変更に当惑したとはいえ[2]変形合体に嘘を吐きたくないという思いもあったことから、変形合体にまつわる基礎の部分については過去にテレビアニメ『からくり剣豪伝ムサシロード』(1990年)で協働の機会があった、青木健太に協力してもらう形で考案している[3]。このような背景もあり、従来のDX玩具に相当する商品は長らく存在しなかったが、2007年7月に「DX友情合体 グレートバーンガーン」(シーエムズコーポレーション)が発売された。
上記DX玩具以外にも、変形合体を前提としないものも含めればプラモデルやアクションフィギュアとして、度々立体物が商品化されている。また作品自体も『ブレイブサーガ』シリーズの他、2023年より連載がスタートしたWebコミック『勇者宇宙ソーグレーダー』に一部キャラクターが登場する他、2024年には同作品に関連する形で、後述する新作Web小説の連載も開始された。
登場人物
[編集]VARSは、C-Naゼネラルカンパニーが開発する小型ロボットの名称と、私設地球防衛組織の2通りの意味を持つ。そのため本項目では区別のために小型ロボットを「VARS」、私設地球防衛組織を『VARS』と表記する。
- 芹沢 瞬兵(せりざわ しゅんぺい)
- 声 - 半場友恵
- 本作品の主人公。海浜小学校6年1組在籍。11月27日生まれ11歳。血液型はA型。身長135cm、体重35kg。好きなものは「VARS」とカレーライスにハンバーグ、チョコレート。嫌いな物はラッキョウと梅干。得意科目は国語、苦手科目は算数。「いつも心に太陽を」をモットーとする。気弱で泣き虫だが、正義感が強い。夢中になると他人の話を聞かず怒らせるのも度々で、遅刻の常習犯で留年するかもと真面目に悩んだらしい。他のシリーズの主人公に負けない優しい包容力の持ち主。「VARS」のテストプレイヤーでその腕前は全国大会級。その名は「瞬間を掴む兵(つわもの)たれ【一を知って十を知る】」の願いを込め、祖父である厳五郎によって付けられたものである。
- 相羽 菜々子(あいば ななこ)
- 声 - 高木礼子
- 本作品のヒロインで瞬兵の幼馴染。7月12日生まれ。嫌いなものは納豆と水泳。趣味はドラマ鑑賞で、春秋の新番組には録画は欠かせず、気に入ったものはのめり込む。町内一のおせっかい焼きと町内では有名と同時に周囲には恐れられている。瞬兵に対しなにかと世話を焼くが、自分の弱さを認められない部分を持つ。宣伝ポスターでは瞬兵を抱きしめるロンロンに嫉妬している。
- 芹沢 愛美(せりざわ まなみ)
- 声 - 麻丘夏未
- 瞬兵の実姉。年齢24歳であるがマスコミに対しては26歳と公表している。11月生まれ。好きなものはラーメンとワインで週に2,3本飲む程の酒豪で菜食主義者。年齢は離れているが良い姉で、根暗に成らなかったのは彼女の賜物。C-Naゼネラルカンパニーに所属するトップと呼ばれるエンジニア。海浜総合開発総指揮者で、研修名目で月に一回は旅行する。「VARS」の開発者にして、『VARS』司令官。そしてバーンガーンとマッハスペリオンがグレート合体するためのシステム起動パスワードを、格好悪くて恥ずかしくてみっともない代物にした張本人。
- 芹沢 厳五郎(せりざわ げんごろう)
- 瞬兵、愛美の祖父で、瞬兵の名付け親。徹の父親。スケボーに乗るファンキーじいさん。軽い性格だが、時折威厳に満ちた言動もとる。
- 芹沢 徹(せりざわ とおる)
- 瞬兵、愛美の父親。世界を股に掛ける玩具会社のサラリーマン。「仕事も一流、家庭も一流」がモットーの良き父親。
- 芹沢 薫(せりざわ かおる)
- 瞬兵、愛美の母親。高名な料理研究家。左目じりに泣き黒子あり。パッと見で瞬兵の親だとわかる容姿をしている。
- 千葉 大地(ちば だいち)
- 瞬兵の同級生。ガキ大将で瞬兵を苛める。
- 池上 友貴(いけがみ ゆうき)
- 大地と一緒にいる少年。お父さん子。
- 森尾 成予(もりお なるよ)
- 瞬兵の同級生。普段、菜々子の言いなりになっている瞬兵を好意的に思っていない。
- 熊谷 知世(くまがい ともよ)
- 瞬兵の同級生。頭がよく、動物が好き。
- 坂下 洋(さかした ひろ)
- 声 - 宮田始典
- 7月21日生まれ。血液型はB型。身長:145cm、体重:40kg。好きな物は「VARS」で、その腕は瞬兵と互角。嫌いなものは梅干。バスケ部のポイントゲッター。海浜市美少年コンテストで優勝しているが、クラスメート女子による推薦のため本人はその事実を知らない。祖母と二人暮し。両親は離婚し、母は幼い時に病死、父親は行方不明[4]。『VARS』全国大会決勝戦の折、行方知れずになる。
- 椎名 ひろみ(しいな ひろみ)
- 声 - 氷上恭子
- 愛美に憧れているクォーター。私立明林学園に在籍する17歳。趣味は乗馬と下着集め、特技はパソコンと外国語翻訳。父親はC-Naゼネラルカンパニーの社長であり、ひろみがアルバイトをしているのを反対している。瞬兵には「瞬ちゃん」愛美には「お姉様」と呼ぶ。「VARS」全国大会では総合司会をし、『VARS』では通信オペレーターを務めグリフのAI教育を担当。バルドー編ではブッチョの作った装甲獣王国の女王クラウディアとなって支配していた。
- 逢坂 優(おおさか まさる)
- 声 - 柴本浩行
- 業界屈指の天才と謳われたプログラマー。愛美の開発した「VARS」に感動して弟子になる。彼女には「姉御」、瞬兵には「ボン」と呼ぶ。大阪人のため、虎には並々ならぬこだわりがある。ハウンドのAI教育担当。
- 守山 暁(もりやま さとる)
- 声 - 志賀克也
- 気の優しいメカニックマン。『VARS』で勇者ロボやサポートメカの調整を担当する。ひろみに憧れている。イッカクのAI教育担当。
- ロンロン
- 声 - 根谷美智子
- 愛美の留学時代の悪友。『VARS』USA開発室長。香港出身の爆弾娘。彼女のVARSに共感し発展させたDOOLを生み出そうとする。『勇者特急マイトガイン』の浜田満彦と大阪次郎のファン。一作目では台詞のみの登場だが、『2』バルドー編では冒頭から最後まで愛美の相棒として登場する。コートの内側には無数の手製爆弾を隠し持つ。格闘ゲーム『闘神伝URA』にもプレイヤーキャラクターとして登場している。
- 相羽 真人(あいば まさと)
- 菜々子の兄で愛美の恋人。シャトルの搭乗員だったが消息不明になる。アイキャッチで、愛美と一緒にポートレートに写っている姿が一度だけ確認できる。獅子王凱の宇宙開発公団での先輩にあたる。
- ひみつ探偵
- 声 - 茶風林
- 正体不明の謎の人物。『VARS』を悪の組織と勘違いし、あれこれ調べまわるが、全てが空回りに終わる典型的な迷探偵。海浜市では知らぬ者のない有名人だが、本名、年齢、生い立ちなど、詳しいプロフィールは誰も知らない。バルドー編では、お手製のロボットに乗って参戦。お話にならない弱さだが一応は戦える。ロンロンのレーダーを潜り抜ける異様に高いステルス性を持つ。
聖勇者
[編集]太古から悪と戦い続けた、という以外正体が謎に包まれている意識生命体。指導者アスタル以下、6人の聖勇者と二人の見習いの存在が確認されている。5人は冒頭の回想録にて登場し、その中でステラはカルラとして現れている[5]。
- アスタル
- 声 - 紗ゆり
- 大いなる意思と呼ばれる意識生命体であり宇宙の創造主。グランダークとは善と悪、表裏一体の関係であり、彼が消滅すれば同じく滅ぶ。女性的な声をしている。
- 聖勇者
- バーン
- 声 - 中田譲治
- 勇気を司る意識生命体で、瞬兵がカスタムした「VARS」VR-3Cに融合。瞬兵の「勇気」を源とし、「ブレイブチャージ!」のかけ声により巨大化する。人型のロボット形態の他、スポーツカー型のビークル形態、そして設定上では「バーンドラゴン」と呼ばれる有翼のドラゴン形態への変形機能を有する。
- 前述の通り、当初の発注では商品化を前提とせず、変形に関してはごまかしてもいいとの話があったことから、後出の合体形態やスペリオンなども含め、まずはキャラクター優先でデザイン作業が進められた[6]。デザインモチーフがドラゴンであることは当初より決まっており、決定稿ではオミットされているものの、額にも飾り角を配した案が複数提示されている[6]他、頭部側面と背面から生えている計3本の角は、大河原曰くドラゴンの爪を意図したものであるという[2]。逆に決定稿に盛り込まれながらも、後にオミットされたのが背面のワイバーンウイングで、これは「新参勇者で小ロボが飛んでしまうのは生意気だろう」という早坂の意向によるものである[7]。
- 全高:15cm 〜 10.0m 重量:13.0t(巨大化時)
- 装備
- バーンマグナム
- ホイールシューター
- ワイバーンウイング
- 必殺技
- バーンサンダー
- ドラゴンバースト
- ガーンダッシャー
- 異空間から現れる巨大トレーラー。巨大な人型形態への変形機能を備え、バーンをその内部に格納合体することでバーンガーンのボディとして機能する他、『VARS』が開発したサポートメカと合体し、様々な状況下での活動をも可能とする。
- デザインはキングローダー(『勇者エクスカイザー』)やジェイローダー(『勇者警察ジェイデッカー』)といった、過去のシリーズ作品に登場するサポートメカと同系列であるものの、それらと比べて遥かに戦闘的な意匠が込められた形とされている[8]。
- バーンガーン
- バーンとガーンダッシャーが「龍神合体」することで完成する巨大勇者。勇気の化身として位置付けられており、合体の際には瞬兵の「ブレイブチャージ、バーンガーン」のキーボイスと、バーンブレスからの光によって合体シークエンスへと移行。源である瞬兵を額に収容し一体化することによって、真の力を発揮する。たとえどんなに破壊されようと搭乗者を守るように防御壁で守られている。
- 当初は合体命令がなければ合体できなかったが、途中からはバーン自らの意思により可能となる。また、信念を貫く心を瞬兵が理解したことで、必殺技のドラゴンブレイクを放つ際に「バーンガーンドラゴン」と呼ばれるドラゴンを模した形態へも変形できるようになった。
- 装備
- ツインランサー
- デュアルランサー
- スパークキャノン
- バーンナックル
- 必殺技
- ドラゴンバースト
- クロスインパクト
- ランサーシュート
- シリウスインプルード
- インペイルノヴァ
- スパイラルサンダー
- ドラゴンブレイク
- プラズマストライク(マッハスペリオンとの合体技)
- ドリルバーンガーン
- イッカク獣型のサポートメカ「イッカク」と重装合体した遠距離攻撃用形態。胸部にはドリル、両腕には4連のバルカン砲、後足にはキャタピラを装備。
- 後述の2形態も含め、当初は合体だけではなく手持ち武器への変形という形で、バーンガーンとの連携が検討されていた[8]。
- 必殺技
- ガトリングバースト
- ウイングバーンガーン
- 始祖鳥型のサポートメカ「グリフ」と音速合体した白兵戦闘用形態。両肩にはウイング、右腕には剣、左腕には盾を装備。
- 必殺技
- ライトニングブレード
- パワードバーンガーン
- サーベルタイガー型のサポートメカ「ハウンド」と闘神合体した中距離格闘形態。両肩には連射砲、右腕にはワイヤーアーム、左腕にはクローアームを装備。
- 必殺技
- サーベルファング
- スペリオン
- 声 - 小杉十郎太
- 希望を司る精神生命体。洋がカスタムした「VARS」に融合しロボット化を果たし、彼の発する「ファイヤーチャージ!」のキーボイスで巨大化する。物語開始以前、単身ナイトメアに挑むもグランダークに囚われてしまい、以来憎悪の化身に身をやつしていたが、彼が希望を取り戻すことで真の姿を取り戻した。機動力がある上攻撃力も高く、さらに銃の名手でもあるなど、バーンを上回る実力者である。バーンガーンと合体可能ではあるも、一時期悪に染まっていた自分へのけじめとして、合体を拒否している[10]孤高の勇者。そのバーンガーンとの合体時には上半身が剣、下半身が弓にそれぞれ変形しており、いわゆる2号ロボの中核を構成する勇者でありながら、武器系勇者の特徴も併せ持っている。
- 全高:10.5m 重量:10.0t
- 装備
- スペリオルブレード
- ガトリングニードル
- 必殺技
- フェニックスストーム
- ファイヤーフィニッシュ
- ゲーム内では、グレートバーンガーンの合体時には使用不可となる。
- マッハフェニックス
- 異空間から現れる、不死鳥型のサポートメカ。ファイヤーフィニッシュ時、もしくはプラズマストライク時にもこの姿を取り、複数のパーツに分離した状態から、スペリオンを核として再合体することでマッハスペリオンとなる。設定上では「マッハファイター」と呼ばれる戦闘機型の別形態へも変形可能とされる。
- マッハスペリオン
- スペリオンがマッハフェニックスと「鳳凰合体」することで完成する巨大勇者。希望の化身として位置付けられており、合体の際には洋の「ファイヤーチャージ、マッハスペリオン」のキーボイスと、マッハトリガーから放たれた光によって合体シークエンスへと移行。希望の源である洋と一体化することで、真の力を発揮するという点はバーンガーンと同様である。
- 全高21.0m 重量:28.0t
- 装備
- マッハサーベル
- マッハショット
- ファイヤーウイング
- 必殺技
- フェニックスストーム
- スタービーム
- バーニングスパルタン
- プラズマストライク(バーンガーンとの合体技)
- グレートバーンガーン
- バーンガーンとマッハスペリオンが「友情合体」することにより完成する超巨大勇者。合体の際には前述の合体コードに加え、瞬兵と洋が「ブレイブ」「ファイヤー」「チャージ!」のキーワードを発する必要があり、両者ともかなりの恥ずかしさゆえに最後まで嫌がっていたものの、バルドー編以降は多少慣れた様子を見せてもいる。
- 前述の通り、スペリオンは「けじめ」を理由として合体には参加しておらず、厳密にはマッハフェニックスのみが合体した状態にある。また、事前にバーンガーンがサポートメカのいずれかと合体している場合は、それを解除する必要もある。
- デザイン作業は、合体前の各形態も含めて全て同時に進行しており、その都合上初期段階では末広がりのおめでたいフォルムとして描かれていたグレートバーンガーンも、変形合体のギミックの明確化につれて段階的に煮詰められていった[11]。
- 全高:30.0m 重量:53.0t
- 装備
- デュアルランサー
- グレートキャノン
- 必殺技
- スターブラスター
- ハイパーフレイムバースト
- バーニングランサー
- グレートフィニッシュ
- グレートバーンガーン・フルウェポンモード
- グレートバーンガーンの本来の姿で、スペリオンの上半身が変形したフェニックスブレードが手持ち武器として右手に、下半身が変形したファイヤーアローが左前腕にそれぞれ装備されている。
- 大河原によるグレートバーンガーンの決定稿も、この形態に近い形で描かれているが、スペリオンの上半身が手持ちの剣ではなく、ファイヤーアローと同じ要領で右前腕に合体しているという点で相違している[11]。
- 全高:30.0m
- 重量:63.0t
- 装備
- デュアルランサー
- グレートキャノン
- フェニックスブレード
- ファイヤーアロー
- 必殺技
- スターブラスター
- ハイパーフレイムバースト
- バーニングランサー
- グレートフィニッシュ
- バーンスペリオン
- ハイパーバーンガーン
- 黄金に輝くバーンガーン。真グランダークにグレートバーンガーンが敗れると登場するバーンの完全体。善悪全ての意味を理解した瞬兵の心を開放した姿でもあり、新たな必殺技こそないものの能力が飛躍的に上がる。
見習い勇者
[編集]バルドー編から登場する、バーンを師に持つ双子の兄弟。上下合体によるパワーアップが可能なのだが、バルドー編及びアスタリア編では見習いのため未登場。双子勇者のレイカーブラザーズを先輩と呼び[12]、様々な誤解や解釈が重なった結果、ひみつ探偵(後述)を尊敬している。
- マグナ
- 声 - 上別府仁資
- フラッシュの兄で血気盛んな熱血漢。風魔の領域に保存されていたE4系新幹線から変形する。元々はスペリオンの弟子だったが、当人が弟子教育を拒み放棄したため、フラッシュの師匠に当たるバーンの元へ預けられた。
- 全高:11.0m 重量:36.0t
- 装備
- ハンマーアックス
- グランドランチャー
- 必殺技
- マグナバースト
- クロスアタック
- 岩石割り
- 骸割り
- ダブルクロスインパクト(フラッシュとの合体技)
- マグナムランサー(バーンガーンとの合体技)
- フラッシュ
- 声 - 高橋広樹
- マグナの弟であり、冷静にはまだなれないやんちゃな知恵の聖勇者見習い。700系新幹線から変形する。
- 全高:10.5m 重量:33.0t
- 装備
- ドリルスピアー
- 必殺技
- デルタフラッシュ
- クロスフラッシャー
- プラズマブーメラン
- ソニック突き
- マッハ突き
- ダブルクロスインパクト(マグナとの合体技)
- フラッシュクロス(バーンガーンとの合体技)
- マグナボンバー[13]
- マグナとフラッシュが上下合体した姿。マグナが主導権を握る形態で、マグナが上半身、フラッシュが下半身を構成。「見習いの癖に生意気だ」との理由で実現していない。
- フラッシュカイザー
- 同じくマグナとフラッシュの合体形態。フラッシュが主導権を握る形態で、フラッシュが上半身、マグナが下半身を構成。マグナボンバーと同様の理由で実現していない。
ナイトメア
[編集]太古から善と戦い続けたということ以外、正体が謎に包まれている意識生命体。
- グランダーク
- 声 - 飯塚昭三
- アスタルと対を成す混沌と破壊を司る絶対悪。甲冑の体と、剣と一体化した老人の顔を持ち、凶悪な技を繰り出す。完全体になるために巨悪たちを蘇らせた。普段は時空城の奥にある玉座に鎮座する。
- セルツ・バッハ
- 声 - 一条和矢
- グランダークの側近。絶望の化身である宇宙意識体。鉄仮面と甲冑を身に纏い、黄金の鎌で全ての希望を摘み取る。喩え滅ぼされても生物の絶望を吸収することで何度も甦る。要所で瞬兵たちに介入し、自身の完全体成就を目論み、最終決戦でグランダークの力を取り込み真グランダークとなり、聖勇者と対峙する。
- デスマレフィック
- セルツが搭乗する専用機。パイロット同様、巨大な鎌を背負う。
- カルラ
- 声 - 根谷美智子
- 嫉妬を司る宇宙意識体。セルツを父として慕い愛していた。彼が倒れたことで一体化していたヒロを付け狙い続けるが、セルツにとっては彼女の思念を絶望に染まらせ復活の手駒として利用していたに過ぎなかった。正体は、聖勇者ステラ。
- ガスト
- 声 - 長嶝高士
- 怠惰と醜悪を司る意識生命体。瘴気を操る。美的感覚が人間とは異なり醜く汚いものが好き。設定では、首を伸ばした状態の反対側に傷跡があり、後述のゴーダとは一つの体として共有していたと推測される。
- ゴーダ
- ガストとは兄弟だったが、喧嘩が原因で喰われてしまう。劇中未登場。
- ギルティ
- 声 - 宮田始典
- セルツに代わって側近となった絶望の勇者。緋色の眼を持つ金色の仮面を被り、瞬兵を執拗に憎み、殺害しようとする。その正体はセルツがヒロの体に融合して乗っ取った姿であり正反対の暗黒面でもある。また、相羽真人に変装して愛美や菜々子を誘拐したこともある。
- ギルディオン
- 声 - 小杉十郎太
- ギルティに付き従う真紅のロボット。失敗した者には容赦ない、ペルソナと呼ばれる仮面を付けている憎悪の化身。漆黒の疾風と呼ばれる。無口故、通常はギルティが代弁する形をとっている。正体は、聖勇者スペリオン。『新章 アスタリア』ではスペリオンと分離してしまい、完全なる別個の存在と化す。
- 全高11m、重量11t
- 装備
- ギルブレード
- フェニックスストーム
- ガトリングニードル
- 必殺技
- ダークプロミネンス
- ダークファイター
- 凶鳥の異名を持つサポートメカ。マッハファイターの変貌した姿。
- ダーククロウ
- ダークファイターの別形態。マッハフェニックスが変貌した鴉型のメカ。
- ダークギルディオン
- ギルディオンがダークファイターと合体した更なる憎悪の化身。バーンガーンを破壊しようとしている。
- 装備
- フェニックスストーム
- ダークサーベル
- ダークショット
- ファイヤーウイング
- 必殺技
- ダークネスフレア
- エターナルデス
- ガニメデ
- 量産型ロボット。飛行形態に変形可能。強化型も登場。
- カリスト
- カルラが乗り込む強化型ガニメデ。
- ネレイド
- 鮫に似た特攻形態に変形するロボット。強化型も存在する。
- オベロン
- 重火器を多数搭載した量産ロボット。強化型も存在する。
- ティタン
- 両腕両足が巨大な手に変形する量産ロボット。強化型も存在する。
用語
[編集]- 海浜市
- C-Naゼネラルカンパニー
- 愛美が所属する複合企業。
- 「VARS」(ヴァルス)
- 愛美が開発した小型ロボットで、本来は宇宙開発用に生み出されたが、OSが簡単で扱い方によっては軍事用に転換されやすい面を持っていたこともあり、玩具として特許を取得し、一般向けに売り出された。互いの「VARS」を戦わせる格闘ゲームが大当りし、全国大会が開かれる程に普及した。
- 『VARS』
- ナイトメアの侵攻後、愛美が立ち上げた私設防衛組織『Valiant Attack and Rescue Staff』の略。海浜ドーム地下を本拠地にする。Valiantは勇敢な、英雄的なの意。
- モビィ・ディック
- 海浜ドームから発進する要塞。バルドー編ではブレアに破壊される。
- Gシステム
- バーンガーンとマッハスペリオンの内部に搭載されている超合体装置。これによりグレート合体が可能になっている。
- バルドー編ではマッハスペリオン側の装置の一部が戦闘中に失われるアクシデントが発生したが、バーンガーン側の装置を単独でグレートに合体可能なように書き換えることで対処した。
- 時空城(じくうじょう)
- ナイトメアの本拠地。月の裏側から配下が出撃。負の力を集めさせる。外敵が攻めてきた際には三方から侵入しないと玉座にまで到達できない。
主題歌
[編集]他媒体展開
[編集]- 『勇者聖戦バーンガーンTHE NOVEL』
- 脚本:小太刀右京、イラスト:綱島志朗
- 2024年6月より、前出の『ソーグレーダー』公式サイト内にて連載されているWeb小説。
- 同作品は、『ブレイブサーガ』そのもののノベライズではなく[14]、「もしバーンガーンが単独作品だったら?」という前提の元でノベライズされた[15]、バーンガーンのオリジンに迫る完全新作である[1]。そのため、ストーリーも『ブレイブサーガ』のシナリオを大筋でなぞりつつも、エクスカイザーを始めとする他のシリーズ作品のキャラクターが登場しないなど、元のゲームにあったクロスオーバー要素が排された形となっている[16]。
- 早坂曰く、本作品については「勇者シリーズ集大成」と銘打ったテレビゲームであるがゆえに、ゲーム内では語り尽くせなかったエピソードや要素も多数存在し、それらを何らかの形で発表してもらいたいというユーザーからの要望もこれまでに多数寄せられていたといい、そうした声に対する「ひとつの形」として発表されたのが同作品である[1]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c @SWORGRADERの2024年6月12日のツイート、2024年6月25日閲覧。
- ^ a b c d e 大河原 2000, pp. 106, 「BRAVE SERIES DESIGNERS INTERVIEW 早坂憲洋」
- ^ a b 大河原 2000, pp. 06, 「大河原邦男 インタビュー」
- ^ 家庭は劇中で様子を確認できない
- ^ スペリオンは既に囚われの状態
- ^ a b 大河原 2000, pp. 98, 「THE SAINT of BRAVE BAANGAAN バーン」
- ^ a b c 大河原 2000, pp. 99, 「THE SAINT of BRAVE BAANGAAN スペリオン&マッハスペリオン」
- ^ a b 大河原 2000, pp. 101, 「THE SAINT of BRAVE BAANGAAN バーンガーン」
- ^ 大河原 2000, pp. 100, 「THE SAINT of BRAVE BAANGAAN バーンガーン」
- ^ 厳密には、リアアーマーのみグレートバーンガーン時の頭部に合体している
- ^ a b 大河原 2000, pp. 102, 「THE SAINT of BRAVE BAANGAAN グレートバーンガーン」
- ^ シリーズ初の兄弟&双子であることに起因する。
- ^ 一部媒体ではマグナムボンバーと表記されることもある。
- ^ @Hayabaanの2024年7月18日のツイート、2024年7月27日閲覧。
- ^ @Hayabaanの2024年6月18日のツイート、2024年6月26日閲覧。
- ^ @Hayabaanの2024年7月23日のツイート、2024年7月27日閲覧。
参考文献
[編集]- 『大河原邦男BRAVE SERIES DESIGN WORKS』ムービック、2000年8月1日。ISBN 978-4896014877。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 勇者聖戦バーンガーンTHE NOVEL(『勇者宇宙ソーグレーダー』公式サイト内コンテンツ)