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神谷宗幣

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
神谷 宗幣
かみや そうへい
2023年2月19日、熊本駅前にて
生年月日 (1977-10-12) 1977年10月12日(47歳)
出生地 日本の旗 日本 福井県大飯郡高浜町
出身校 関西大学文学部史学地理学科(現:総合人文学科)卒業
関西大学法科大学院修了
前職 福井県立若狭高等学校講師
食品スーパー店長
会社代表[1]
現職 政治家
所属政党 吹田新選会 (2007–2012)
自由民主党 (2012–2015)
無所属 (2015–2020)
参政党 (2020-)[PR 1]
称号 学士(文学)
法務博士(専門職)[2]
公式サイト 神谷宗幣公式サイト

選挙区 比例区
当選回数 1回
在任期間 2022年7月26日 - 現職

当選回数 2回
在任期間 2007年5月27日 - 2012年12月

その他の職歴
参政党代表
(2023年8月30日 - 現職)
初代 参政党事務局長
(2020年 - 現職)
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神谷宗幣
所属組織 陸上自衛隊
軍歴 2012 - 2022年
最終階級 予備三等陸曹
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YouTube
チャンネル
活動期間 2013年4月20日
ジャンル 政治、経済、歴史、軍事、食と健康
登録者数 43.7万人
総再生回数 1億3840万回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2024年7月1日時点。
テンプレートを表示

神谷 宗幣(かみや そうへい、1977年昭和52年〉10月12日 - )は、日本政治家参政党代表兼事務局長[3][4]参議院議員(1期)を務める[2]。学位は法務博士(専門職関西大学法科大学院[2]福井県高浜町出身、石川県加賀市在住[5][6]

2007年から大阪府吹田市議会議員を2期6年務め、2010年に「龍馬プロジェクト」を開始して会長を務めた[3][5]2012年の衆院選自民党から、2015年の大阪府議選に無所属で立候補したが、落選した[3][7]。2013年に「株式会社グランドステラテジー(現・イシキカイカク株式会社)」を設立した[8][PR 2]。2020年に発起人として参政党を設立、2022年の参院選で比例区から当選した[3][6]陸上自衛隊予備自衛官三等陸曹(参議院議員就任により退職)[2][9]

著書に『大和魂に火をつけよう』『子供たちに伝えたい「本当の日本」』『参政党Q&Aブック 基礎編』『情報戦の教科書-日本を建て直すため『防諜講演資料』を読む 』『参政党ドリル』(いずれも青林堂)などがある。

来歴

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1977年10月12日、福井県大飯郡高浜町生まれ[2]。1996年、福井県立若狭高等学校理数科を卒業し、関西大学文学部史学地理学科(現:総合人文学科)に入学[PR 3]大阪府吹田市に移住する[PR 3]

大学3年終了後にカナダの語学学校で他のアジアの若者たちと交流し、その後、世界を8ヶ月間旅して視野を広げた[10]。この経験から、日本の若者の意識改革の必要性を感じ、教育を通じてそれを実現するため、弁護士を経て政治家を目指すことにした[10][11]

2001年に同大学卒業後、福井県立若狭東高等学校で英語と世界史の講師を務める[PR 3]

2002年、実家が経営する有限会社カミヤストアー(食品スーパー)[PR 3]の店長に就任し、経営の立て直しを図るが、最終的に倒産を経験する[10][12]

2003年、福井県立若狭東高等学校講師として再赴任。

2004年、関西大学法科大学院に入学し、2007年に修了、法務博士(専門職)取得[2][PR 4]。在学中に議員インターンシップで地方議員の活動を知り、地方議員になることを考える[11]

2007年2月、吹田市のWebサイトで市議会選挙があることを知り、選挙直前に立候補を決めた[10]

吹田新選会時代

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2007年4月、大阪府吹田市議会議員選挙に立候補し、初当選した(2,663票)[13][14]。1人会派「吹田新選会」を立ち上げ、翌2008年に石川勝市議が加わり2人会派「吹田新選会」となった[15][PR 5]。吹田市議会では、教育問題に特化して質問を行い、卒業式で「日の丸・君が代」を行うように発言した[16]。当時の市議会は共産党が第一党だったため、以後、「右翼」と呼ばれて孤立した[16]。吹田新選会では、「親学」を推奨していた[PR 6]

2009年2月、神谷が中心となり、当時の橋下徹大阪府知事と大阪府下の若手市議が子どもの教育や学力について話し合う「大阪教育維新を市町村からはじめる会(教育維新の会)」を結成した[16][17]

2010年、「大阪維新の会」の結党時にも誘われたが、方向性の違いから参加を断った[16][18]週刊文春2012年2月16日号には、神谷が橋下を批判する記事が掲載された[16]。神谷は、親学を推進したい旨を橋下に提案したが、「親学はよそでやって下さい」と言われたなどとして批判した[16]

2010年、関西政治家連盟代表に就任。同年6月、林英臣政経塾のメンバー5人と「龍馬プロジェクト」を設立し会長に就任した[PR 7]。このプロジェクトを通じて、保守系の地方議員や首長の政治家ネットワークを構築し、人脈を広げた[13][14][19][20]。龍馬プロジェクトは「若手議員が地方から日本を変えていく」をキャッピコピーとし、日本の伝統や天皇制を重視する姿勢を示している[14]。WEBサイトには「私たちが住む日本は、紀元前から続く天皇家を中心とした世界で最も長く存続している国家です」「日本は天皇という親を中心とした家族国家というスタイルであり、古代より『和』を大切にして発展してきた国家」と書かれている[14]。『古事記』の紙芝居を作成し、全国の神社に寄付した[PR 3]。立ち上げメンバーには南出賢一(現泉大津市長)や[21][PR 8]川裕一郎(現参政党副代表)がいた[PR 1][PR 9][PR 8]。神谷と南出は林英臣を師匠としている[22]。「龍馬プロジェクト」の総会は、毎年4月28日靖国神社で開催されている[PR 10][PR 11]。プロジェクトのメンバーには、杉田水脈(現自民党衆院議員)も含まれており[20][14]、2022年時点で約250名の会員がいる[14]

2010年、予備自衛官三等陸曹に任官(2022年、参議院議員就任により退職)[2][9][PR 3]

2010年、「地域政党龍馬プロジェクト×吹田新選会」を発足[15]

2011年、吹田市議会議員に再選(5,856票)[23]。吹田市議会副議長に就任[PR 4]。同年、吹田市長選挙で「龍馬プロジェクト×吹田新選会(教育維新の会)」から候補を擁立したが、橋下徹大阪府知事が応援する「大阪維新の会」の候補に敗れた[16][23][24]

自民党時代

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2012年11月、自民党に入党し、西野陽衆議院議員の後任として大阪13区(東大阪市)選挙区支部長に就任した[25]。その後、2007年から務めた吹田市議会議員を2期目の途中で辞職し、自民党公認で大阪13区から衆院選に出馬した[25][20][PR 12]。同区は自民党の西野陽が地盤としていたが、西野は衆院選の公示日直前に突然引退を表明し、長男の西野弘一日本維新の会から立候補する意向を示したため、自民党側は「引退は寝耳に水。こちらの候補者擁立と、準備を遅らせる卑劣なやり方だ」と批判し、急遽神谷の擁立を決めた[26][PR 13]。選挙戦では、当時の自民党総裁安倍晋三小泉進次郎党青年局長も応援演説に駆け付けたが[27][28][29]、結果は西野が約110000票、神谷が約60000票であり、西野に倍近い票差で敗れ、比例復活もならず落選した[30][31]

2013年、「株式会社グランドストラテジー」を設立[13][32][PR 14]。インターネットチャンネル「CGS」(チャンネルグランドストラテジー、Channel Grand Strategyの略)を開設し、政治や歴史、経済をテーマに保守系の言論人を招いて対談する動画コンテンツを配信[13][33][34]倉山満はCGSの名付け親であり、立ち上げを支援したが、神谷のネットワークビジネスに対する態度が甘すぎるとして参政党から離れた[33][19]。その後、社名を「イシキカイカク株式会社[2][PR 2]」に変更し[19]、「イシキカイカク大学」などの政治系の自己啓発的な活動を通じてファンを増やし、スピリチュアルなビジネスも展開した[35]。イシキカイカク大学には、スピリチュアルや陰謀論を説く講師も招いていた[35][14][36]。講座のDVDや[35]健康食品、化粧品も販売した[37][PR 15]

2013年頃、青林堂の保守言論雑誌『ジャパニズム』の編集長だった古谷経衡から何度かインタビューを受け[38][13]、後に参政党の出版方面での協力者となる青林堂と接点を持つようになった[13]。この時期、「ONE PIECEのような政治をしよう[PR 9]」と書かれた名刺を配布していた[13][39]

2013年から2年間、森友学園系列の社会福祉法人の監事に名を連ねた[14][40]。時期は不明だが、理事長の籠池夫妻と対立して離脱しており、直接関わった期間は書類上の任期より短かったとされる[注釈 1][14]

2014年、青林堂から『大和魂に火をつけよう 日本のスイッチを入れる2』を発表し、その後、『子供たちに伝えたい「本当の日本」』(2019年)、『国民の眠りを覚ます「参政党」』(2022年、吉野敏明:共著)、『参政党Q&Aブック 基礎編』(2022年)などを刊行した[13]

無所属時代

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2015年の統一地方選挙では、吹田選挙区から大阪府議会議員選挙(定数4)に無所属で立候補したが、6人中6位で落選した[3][19][PR 4]

2019年、参政党の前身となるYouTubeチャンネル『政党DIY』を開設した[41][14]

2015年から2020年にかけて、神谷が代表を務める「イシキカイカク株式会社(旧グランドストラテジー)」は、フジ住宅の今井光郎会長が運営する一般社団法人から、「義務教育学校設立の準備[42]」「日本史解説動画や古事記の紙芝居作成[43]」用途などとして助成金を支給されていた[44]。また、神谷が運営に関わる子ども劇団「吹田夢★志団」は[PR 16]、2015年から2021年にかけて同財団法人から助成金を支給された[44][43][注釈 2]

参政党時代

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2020年4月、政治団体「参政党」を松田学KAZUYA渡瀬裕哉篠原常一郎とともに結成し、神谷はボードメンバーとして、事務局長に就任した[41][19]政治資金収支報告書の代表欄には神谷の名前があり、事実上の代表だった[8][48]。その後、アメリカ大統領選で参政党が不正選挙と訴える陰謀論を主張したため、渡瀬とKAZUYAが離党し、篠原がボードメンバーを退任した[49][13][19]。その結果、新たに武田邦彦赤尾由美吉野敏明が加わった[3][19]。神谷を含む松田、武田、赤尾、吉野の5人の主要メンバーは、「ゴレンジャー」と呼ばれて支持を集めた[3][39][19]。松田ら4人は、神谷が運営するユーチューブに出演していて、神谷の声かけで参政党に参加した[3]

2020年7月に石川県加賀市に移住し、「加賀プロジェクト」という自給自足の自立型コミュニティを立ち上げた[5][37][50]。このプロジェクトは、農園、認可外保育園フリースクール、高校生や大学生向けの私塾などを運営している[5][37][50]。2020年9月に認可外保育園を大聖寺地区に開設し、2021年9月にフリースクールを旧黒崎小学校で始めた[5]。また、加賀市の旧看護学校生徒宿舎の活用事業に応募したが、政治団体を運営する立場で市の施設を活用することは、自治体の中立性を損なう可能性があるとして地元や市議会で議論が起きた[5][37]

2022年5月、参政党主催の政治資金パーティー「イシキカイカクサミット」の運営は、神谷が経営する「イシキカイカク株式会社」が行った[8]

2022年6月20日、中野駅前にて

2022年7月10日投開票の第26回参議院議員通常選挙比例区から参政党公認で立候補し初当選した[51][52][53]

7月15日、参政党の代表に松田が、副代表兼事務局長に神谷が就任したと発表[54]

12月、龍馬プロジェクトの会長を退任[55]。神谷は退任の理由について同会は地方議員中心の会であり、参議院議員が会長を務めることは趣旨に反することや、自身が会長を続けることで超党派の龍馬プロジェクトが参政党と同一視されることを避ける意図があったと説明した[56]。また、「ヤマト・ユダヤ友好協会(赤塚高仁:会長[57]船井勝仁:副会長)」の理事も退任した[58]

2023年1月30日、神谷を含むボードメンバー5名が、複数の参政党の元党員から詐欺としての損害賠償請求を起こされた[59][60]NHK党により公開された訴状によると、参政党はDIY政党として、一般の党員にも政策や党運営に関する決定権があると謳って党費や寄付金を集めているが、実際はそのような組織になっていないとされた[61][62]

2023年2月2日、NHK党は参政党と神谷に対して1億円の損害賠償請求訴訟を起こした。神谷は1月31日に下関市で開かれた演説会の中で、「NHK党は極左暴力集団反社とつながりがある人たちが幹部にいる」と発言したとされる[61][63]

同年8月30日、参政党は松田学の代表辞任と、神谷の新代表就任を発表した[64]。神谷はこの日の記者会見で、松田がSNSなどで「党に対して混乱を生むような発言があった」として代表辞任を求めたと説明した[65]

2024年7月の東京都知事選挙において、参政党のアドバイザーだった田母神俊雄を支援し、街頭演説で応援演説を行った[66][67]

政策・主張

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外交

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国防・安全保障

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経済

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社会

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新型コロナ対策

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  • 新型コロナウイルス感染症ワクチン接種に関して批判的[20][13]。「接種は任意なのに、なし崩し的に同調圧力がかかっているのはおかしい[80]」「ワクチンが強制される状況を作った人たちには罰を与えればいい[81]」と主張。2022年、参院選の街頭演説では、「ワクチン殺人」と呼び、「製薬会社の利権でお注射(ワクチン)が打たれている」と述べた[20][13][49]。また、COVID-19ワクチンだけでなく全てのワクチンを否定し[注釈 3]、ABEMAニュースでは新型コロナウイルスの存在自体に疑問を呈した[82][83]。2023年7月11日、産経新聞後援の講演会では、「COVID-19ワクチンを売るために、ウイルスを撒いた可能性がある」と発言した[79]
  • 南出賢一泉大津市長が共同代表を務める「こどもコロナプラットフォーム」に参加しており[84]厚生労働省への子どものCOVID-19ワクチン接種勧奨中止等を求める要望書提出に関わった[85]
  • 新型コロナ対策におけるマスクの着用について、「マスクをつける自由もあればつけない自由もある」と主張している[86]。「WeRise」という団体の実行委員として、2020年12月にノーマスクの集会を開催した[14][87][88]。この団体は、新型コロナの脅威やマスクの有効性を否定する主張を展開している[14][89][90]。ただし、神谷自身は「公衆衛生を無視しているわけでなく、僕も飛行機では着ける」と述べている[91]

農業・食品

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  • 農業政策について、「日本の伝統食への回帰」「食料自給率100%の達成」「農薬化学肥料の使用に反対」「学校給食のオーガニック化による子どもの健康と学力向上」などを提唱している[92][13]。さらに、戦後アメリカから種子と共に肥料・農薬を購入させられたという主張や、日本ではアメリカで禁止されているグリホサートという農薬が使用許可されているという主張も行っている[92][93]
  • 小麦食に関して、「戦後にアメリカに持ち込まれたもので、小麦粉は戦前の日本に存在しない」「粉もん文化は戦後77年でできたもの」「アメリカで作られた食文化を守る必要はない」などの主張を街頭演説で行った[14][36]
  • 食品添加物が原因で、日本はがんが急増していると主張[13]
  • 「バクチャー」というスピリチュアル系に人気の微生物活性材を「イシキカイカク株式会社」の動画シリーズで紹介した[94][14][95]。イシキカイカク株式会社は2022年7月まで、バクチャー関連商品の飲料「活性エキス」を販売していた[14][96][PR 15]

論争など

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ユダヤ資本批判

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  • 2022年の参議院選挙で、選挙運動中に「参政党は日本をユダヤ資本に売り渡したりしない」と演説したことから、イスラエルの外交官に抗議を受けたり、国際的なメディアで報道されるなどした[97][98][99]
  • 自身の著書で「ワクチンや医薬品販売による莫大な利益獲得を目的とする“あの勢力”がコロナ禍の恐怖を過剰に煽るために、新聞やテレビなどのメディアを利用して盛んにマスク着用呼びかけている」と記述しており[100]、“あの勢力”とは国際金融資本や多国籍のグローバル企業のことを指すと説明していた[101][PR 18]。また、著書にはこれらの組織の総称として「ユダヤ系」との記述もあったが、自身の参院選当選後の2022年8月18日に深層NEWSBS日テレ)に出演した際、これらの見解の妥当性を問われると、「ユダヤ資本が入ってるのは事実だが、全てユダヤ人がやってるというふうに誤解されるような書き方はちょっとまずかったなというふうに思っていて、今後修正をしていかないといけないなというふうには考えています」と釈明した[101]

政治的主張と論争

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  • 2022年、参院選の街頭演説では、「日本人は戦後、GHQに洗脳されコントロールされた」「マスコミは国民を誘導するための装置」などの主張をした[83]BuzzFeedは、神谷の主張の特徴として、「大和魂」などの日本人の精神性や戦前の歴史を賞賛する一方で、戦後の日本の衰退をGHQの洗脳の結果として否定的に捉え、このままでは外国人に国を奪われるという危機感を打ち出していると指摘した[83]。参院選では、ときに「ワクチン殺人」という言葉を使い、グローバル企業による「陰謀論」と受け取れるような発言、食への不安をあおるような発言をしたため、「新興宗教的」「カルト」と感じるという声もあった[20][7]。神谷は「『炎上商法』ではないが、批判を受けるくらいわかりやすい言葉は選挙に有効」と話していた[20]倉山満は、神谷から「陰謀論スピリチュアルネットワークビジネス、そういうものを許容しないと広がりが無い」と言われたことを明かし、「そちらの方向に振り切ってから、参政党の勢いは加速度がついて広がった」と述べている[33][19]。ライターの雨宮純は、神谷氏の主張には長年の政治活動の中で、支持獲得の新たな手段として戦略的に陰謀論や反ワクチン論が盛り込まれている感じがすると指摘している[102]
  • 自身の主張が陰謀論と指摘されると「これは歴史の事実」「テレビでは言わないこと」と反論している[83]。また、「私たちの言っていることのスケールが大き過ぎるから、勉強が足りない人は『陰謀論だ』とか『カルトだ』とか言う」と発言している[73]

統一教会への見解や接点について

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  • 「統一教会については、籍すら置いたこともありません」「吹田市議時代に市民の支援者で統一教会の方は数名おられました」「参政党の党員の中にも信仰を持った方はいらっしゃるかもしれません。しかし、それは個人の自由ですから特に問題はないと考えています」と主張している[PR 19]
  • 自民党大阪第13区支部長を務めていた2013年に地方議員の紹介で世界平和統一家庭連合(旧・統一教会)の会合に出席していたことを、2022年8月に共同通信のアンケートで答えている[103][104][14]。なお、その会合出席の際に講演などは行っておらず、選挙支援や政治献金も受けていないと述べている[104]
  • 統一教会系とされる世界日報社が発行する月刊誌『ビューポイント』のWeb版で神谷は「ライター一覧」に掲載され、3本の2017年の日付の記事が存在していたが[9][105][106][107]、これは当時転載自由としていたブログの転載に過ぎないとBS日テレの番組内で述べた[108]。2022年7月15日、ABEMAニュースに出演し[109]、「統一教会と国会議員に繋がりがあっても問題ないと考える」と答えた[110]
  • 2022年7月19日に神谷はNHK党の立花孝志党首と対談を行い、立花に旧統一教会との関係を問われた際に、「参政党として、統一教会と組んで何かやったり、お金もらっている事実はない。党員に(信者が)いるかどうか確認していない」と答えた。また、「(大阪府)吹田市議時代に応援してくれた人の中に何人かいた」とも語った[111][112]

議員連盟、所属団体

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著書

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単著

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  • 『日本のスイッチを入れる~未来は、自分たちの手で変えられる!』カナリア書房、2013年2月6日。 
  • 『大和魂に火をつけよう-日本のスイッチを入れる2』青林堂、2014年12月8日。 
  • 坂本龍馬に学ぶ「仲間をつくる力」』きずな出版、2016年1月23日。 
  • 『子供たちに伝えたい「本当の日本」』青林堂、2019年5月23日。 
  • 『情報戦の教科書--日本を建て直すため「防諜講演資料」を読む』青林堂、2024年2月

編著

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  • 『日本のチェンジメーカー : 龍馬プロジェクトの10年』神谷宗幣:編,龍馬プロジェクト:著、2020年4月、青林堂[119]
  • 『参政党Q&Aブック 基礎編』、2022年6月、青林堂
  • 『参政党ドリル』、2024年6月、青林堂

共著

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  • 『政(まつりごと)の哲学』藤井聡:共著、青林堂、2014年5月24日
  • 『じっくり学ぼう! 日本近現代史 - 全5巻』倉山満:共著、2016年6月、呉PASS出版
    • DVD『日本近現代史』[120]
  • 『龍馬プロジェクト―超党派の若手政治家たちが日本再興の大きなうねりを創りだす!』龍馬プロジェクト:編著、2010年、カナリア書房[PR 20]
  • 『100人の龍馬--地域から政治改革のうねりをつくる』龍馬プロジェクト:著, 岬龍一郎:監修、2010年、PHP研究所[PR 21]
  • 『国民の眠りを覚ます「参政党」』吉野敏明:共著、2022年2月、青林堂
  • 『新しい政治の哲学--国民のための政党とは』藤井聡:共著、2023年3月、青林堂

脚注

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注釈

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  1. ^ 『世界』岩波書店 2022年12月号には「13年から2年間、学校法人森友学園系列の社会福祉法人の監事に2年間名を連ねた。神谷氏本人はブログで「関わっていたのは半年もなかったように記憶しています」と記述している。時期ははっきりしないが、理事長の籠池夫妻と対立して離脱しており、直接関わった期間は書類上の任期より短かったようだ」とある[14]
  2. ^ 「一般社団法人 今井光郎文化道徳歴史教育研究会」は、「日本人として正しい文化・道徳・歴史・教育に関し、理解を広く国内外において促進するため、又、広く後世へと伝えるために、日本の文化・道徳・歴史・教育に関する活動を行っておられる個人・法人・グループを支援」するためにフジ住宅の今井光郎会長が始めた[45][46]。2020年度の助成金総額は約1億3千万円だった[47]
  3. ^ 2022年2月の街頭演説で、「自分はワクチンを打っていないし、子供にも打たせない。コロナだけでなく他のワクチンも打っていない」「しっかり食べてしっかり寝ていたら免疫がちゃんと維持できる。人類はそうやって何万年も生きてきた」と発言した[14]

出典

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  1. ^ 国立印刷局官報』号外第139号7ページ「参議院比例代表選出議員選挙選挙長告示第1号「令和四年七月十日執行の参議院比例代表選出議員の選挙において、政党その他の政治団体から参議院名簿の届出があった件」」、2022年(令和4年)6月28日
  2. ^ a b c d e f g h 議員情報 神谷宗幣(かみやそうへい)”. 参議院. 2024年6月19日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j 議席獲得、参政党ってどんな党? ユーチューブで勝負、反グローバル”. 朝日新聞 (2022年7月10日). 2023年8月9日閲覧。
  4. ^ “参政党 松田学代表が辞任 後任に神谷宗幣参院議員”. NHK. (2023年8月30日). https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230830/amp/k10014178801000.html 2023年8月30日閲覧。 
  5. ^ a b c d e f “市有施設貸与 広がる波紋 私塾開設など「加賀プロジェクト」”. 中日新聞. (2022年3月5日). https://www.chunichi.co.jp/article/429041 2022年8月1日閲覧。 
  6. ^ a b 参政党の神谷氏、地元で会見 統一地方選に「1千人擁立を目指す」”. 朝日新聞 (2022年7月13日). 2024年6月22日閲覧。
  7. ^ a b 神沢和敬 (2022年11月22日). “参政党、勢力拡大の背景は 扇動的な言葉、「稼げる」演説動画”. 朝日新聞. 2023年8月9日閲覧。
  8. ^ a b c 【台風の目or愛国商法】参院選で 注目!「参政党」は“会いに行ける オンラインサロン””. 示現舎 (2022年6月6日). 2023年8月13日閲覧。
  9. ^ a b c 神谷宗幣”. ビューポイント. 2018年6月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月29日閲覧。
  10. ^ a b c d 『致知 2014年1月号』致知出版社、2013年12月1日、86-87頁。 
  11. ^ a b 佐藤大吾『“20代、コネなし”が市議会議員になる方法--1.21人に1人が当選!』ダイヤモンド社、2010年10月1日。ISBN 978-4478014608 
  12. ^ 日本最年少市長も県知事も輩出!全国で200名もの若手政治家たちが所属する「龍馬プロジェクト」会長の神谷宗幣氏インタビュー - 選挙ドットコム
  13. ^ a b c d e f g h i j k l m 参政党とは何か?「オーガニック信仰」が生んだ異形の右派政党”. Newsweek (2022年7月14日). 2022年11月24日閲覧。
  14. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 藤倉善郎『『世界2022年12月号』「【特集1】カルト・宗教・政治」』岩波書店、2022年11月8日、90-99「参政党を取り巻く陰謀論ー自然派、反ワクチンレイシズム……」頁。 
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関連項目

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外部リンク

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党職
先代
松田学
参政党代表
第2代:2023年 -
次代
(現職)