コンテンツにスキップ

阪急バス山口営業所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。126.61.252.22 (会話) による 2022年11月18日 (金) 16:12個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (5号・8号系統(五社循環系統))であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

阪急バス山口営業所(はんきゅうバスやまぐちえいぎょうしょ)は、兵庫県西宮市山口町阪神流通センター地内にある阪急バスの営業所。

最寄りの停留所は「山口営業所前」。

概要

1977年7月1日に開設された[1]。元々は宝塚営業所(当時は宝塚市栄町にあった)が所管路線を担当していたが、同営業所が市内のニュータウン路線の開設に伴う増車を行って手狭となったことから、主に宝塚から有馬方面を結ぶ路線を移管する目的で開設された。

営業エリアは、宝塚市西宮市(北部の塩瀬・山口地区)及び神戸市北区(有馬地区)を中心として、芦屋市三田市神戸市中央区まで乗り入れる路線も有する。路線は、これら各地のターミナル駅から有馬温泉へ向かう観光路線や、西宮市北部の住宅地路線が中心。

山間部を貫く路線も担当しているが、同じ山間部に路線を持つ能勢豊能の各営業所と比べると、近年は経路上の国道176号を始めとした幹線道路の線形が改良されたことで、運行スピードの高速化が進んでいる。

なお、運行管理業務は1999年4月9日から阪急田園バス委託していたが[2]2019年7月1日に同社との合併により直営化した[3]。営業所略号はウエスト神姫山崎営業所・神姫バス山崎出張所と同じく「山」である。

所在地

運行路線

有馬温泉地区には、阪急バス有馬案内所前にある駐車場形式の「有馬バスターミナル神戸電鉄有馬線有馬温泉駅の前にある「有馬駅前」、太閤橋東詰にある「有馬温泉」、有馬温泉観光総合案内所前にあった「有馬町」の4ヶ所があったが、2009年末に「有馬町」が廃止 (案内所前のりばに統合)され、2015年10月24日改正時に、「有馬」停留所が太閤橋東詰のりばと同じ「有馬温泉」に統一された。また、これと同時に、以下の停留所の名称変更も実施された。

  • 西宮名塩駅 → JR西宮名塩
  • 名塩 (JR西宮名塩方面のみ) → 名塩小学校前
  • 十八丁橋 (白水峡墓園前) → 白水峡墓園前

有馬線

かつては宝塚を起点に下山口ないし山口営業所前とを結ぶ路線が基本で、さらに「名塩山荘・鎌倉峡(国道176号)経由」の系統と「舟坂・有馬温泉県道51号)経由」の系統に分かれていた。その後、北六甲台を始めとしたニュータウン開発や、岡場駅への立ち寄り開始などがあり、経由地により後述する以下の6つの系統に細分化されるなど複雑化している。

1986年11月1日西宮名塩駅(当時は国鉄の駅)が開業したのに合わせて名塩経由系統の一部の便が同駅に乗り入れることとなり、それらには従来の番号に100を加えた派生の系統番号が設定された(有馬線以外の路線についてはこの限りではない)。現在は名塩経由系統の全便がJR西宮名塩を経由し、また一部の系統ではJR西宮名塩が起点で宝塚まで乗り入れない便もあるため、注意が必要である。

なお、名塩経由系統は中国道宝塚インターから流出する車両による渋滞に巻き込まれて遅延が発生することがある。また、毎年夏に有馬温泉界隈で行われる「有馬夏祭り」の開催日には、有馬案内所前のりば (バスターミナル) が休止となり、太閤橋付近にあるゆけむり広場駐車場で乗降扱いを行う。

2020年4月13日に行われたダイヤ改正で有馬温泉のバス停は駐車場形式の「有馬温泉」バスターミナルからに太閤橋東詰にある「有馬温泉(太閤橋)」移動し[* 1]、同時に一部系統の新設、廃止または本数の大幅削減が行われた。

丸山下系統

後述の北六甲台を経由しない系統。宝塚 - 下山口間は、ほぼ国道176号線のみ経由する。どちらも入出庫系統的な役割で、一部の時間帯のみ運行されている。

  • 70系統 : JR西宮名塩 - 名塩山荘 - 丸山下 - 下山口 - 西宮北インター - 山口営業所前
    • 早朝と深夜に数本ずつ運行。
  • 75系統:宝塚 - 生瀬 - JR西宮名塩 - 名塩山荘 - 丸山下 - 下山口 - 有馬駅前 - 有馬温泉
    • 元々は51系統と名乗っていたが、西宮名塩駅への乗り入れ開始に伴う改正により、51系統の一部を同駅を経由する便としたのが151系統である。1992年3月14日の改正で全便がJR西宮名塩経由となったが、系統番号はそのまま継続して使用されている 他に152、155、156、157系統が同様の経緯を持つ。2015年10月24日の改正時に、鎌倉峡停留所を経由しないルートに変更となり、同停留所は後述の「さくらやまなみバス」の専用停留所となった。なお、代替停留所として同停留所から約100m北に、北六甲台系統の「北六甲台東口」停留所が新設されている[* 2]。同時に系統番号が75系統に変更となり、運行本数も調整された。2020年4月13日改正時に運行本数が再調整されると共に、一部の便が北六甲台経由の45系統と、すみれ台経由の76系統 (有馬温泉発のみ)に振り替えられた。平日夕方ラッシュ時以降と土休日の早朝時間帯[* 3]に、それぞれ数本ずつのみ運行。

北六甲台系統

西宮市山口町の北部に広がる北六甲台を経由する系統。西宮北インター・名来経由の40・41系統に加え、前述の75系統 (旧 51・151系統)の一部を北六甲台経由にした45系統がある。有馬急行線も、一部便が1989年6月1日から同地区内に乗り入れていた[* 4]が、利用客がさほど伸びなかったことから、1996年7月20日の改正で同地区への乗り入れは中止された。

  • 40系統:宝塚 - 生瀬 - JR西宮名塩 - 名塩山荘 - 北六甲台 - 西宮北インター - 山口営業所前
    • 北六甲台経由便の基本となる系統で、1983年10月1日の改正時に57系統として運行開始された。その後、前述した西宮名塩駅への乗り入れ開始に伴う改正により、57系統の一部が同駅を経由する157系統に変更された。1992年3月14日の改正時に、鎌倉峡系統と共に全便がJR西宮名塩経由となったが、系統番号はそのまま継続して使用されていた。2015年10月24日改正時に、40系統へ変更された。宝塚発着便の本数はあまり多くなく、営業所前発は平日夕方ラッシュ以降のみ、宝塚発は毎日朝に2本のみとなっている。
  • 41系統:宝塚 - JR西宮名塩 - 名塩山荘 - 北六甲台 - 名来南 - 名来 - 西宮北インター - 山口営業所前
    • かつて鎌倉峡経由とされていた旧153系統を北六甲台経由に移し替えた系統で、1992年3月14日の改正時に154系統として運行開始。開始当初は山口営業所前→JR西宮名塩・宝塚行きのみの片方向運行だったが、1995年8月25日の改正で逆方向の山口営業所前行きも運行され始め、153系統は廃止された。2015年10月24日改正時に、41系統に変更された。なお、山口営業所前行きは、走行ルートの関係上、天上橋停留所の南行きのりばは通過する[* 5]。土休日の宝塚発は設定されていない。
  • 45系統:宝塚 - JR西宮名塩 - 北六甲台 - 下山口 - 有馬温泉
    • 2020年4月13日改正時に、75系統のほとんどの便が振り替えられる形で新設された系統。この系統の新設により、土休日の有馬温泉→丸山下→宝塚行きは、すみれ台を経由する76系統が早朝に2本運行されるのみとなった。
40系統西宮名塩発の最終便は、1999年10月より2008年3月まで深夜バスとして運行されていた。元は1995年8月25日の改正で、23時55分発の157系統JR西宮名塩 → 山口営業所前行きの最終便を設定したのが始まりで、当時は0時を跨いで運行されていたのにも関わらず「深夜バス」としてではなく、通常運賃の最終便として運行されていた。その後、他の営業所と同調して1999年10月2日の改正より発車時刻を繰り下げたうえで深夜バス扱いに変更された。現在は後述のすみれ台系統である43系統に変更されている。

すみれ台・流通センター系統

西宮市山口町上山口のほぼ中央部に位置し、神戸電鉄三田線岡場駅阪神高速7号北神戸線西宮山口南出入口からほど近い同市すみれ台へのアクセス系統。山口町流通センター内に数カ所ある停留所 (営業所前停留所より南側) へのアクセスもこの系統が担っている。主に岡場駅を発着・経由する便を中心に設定されている。

  • 43系統:宝塚 - 生瀬 - JR西宮名塩 - 名塩山荘 - 北六甲台 - 下山口 - すみれ台 - 流通センター1 - 山口営業所前
    • 後述の73系統と同じ、44系統の岡場駅及び流通センター2・3を経由しないバージョン。早朝及び夕方ラッシュ時以降に運行されている。ほとんどが宝塚発着で、JR西宮名塩始発が平日夕方ラッシュ時以降に数本設定されるのみとなっている。なお、JR西宮名塩始発の最終便は、通常運賃の2倍の料金が必要となる「深夜バス」として運行される。
  • 44系統:宝塚 - 生瀬 - JR西宮名塩 - 名塩山荘 - 北六甲台 - 下山口 - すみれ台 - 岡場駅 - 流通センター2 - 山口営業所前
    • 北六甲台・すみれ台・岡場駅を全て経由し、流通センター1を経由しない便のメイン系統で、早朝から深夜帯までほぼ1時間に1本運行されている[* 6]。宝塚 - 営業所前での運行がほとんどだが、岡場駅→宝塚の区間便も平日の深夜帯に2本設定されている。JR西宮名塩発着便は設定されていない。
  • 73系統:JR西宮名塩 - 名塩山荘 - 丸山下 - 下山口 - すみれ台 - 流通センター1 - 山口営業所前
    • JR西宮名塩 - すみれ台間の速達運行に特化した系統。営業所前発は平日朝ラッシュ時に5本運行されるのみとなっているが、JR西宮名塩発は平日夕方ラッシュ以降の3本に加え、土休日の夜にも1本運行されている。
  • 74系統:宝塚 - 生瀬 - JR西宮名塩 - 名塩山荘 - 丸山下 - 下山口 - すみれ台 - 岡場駅 ← 流通センター2 ← 山口営業所前
    • 73系統の岡場駅経由バージョンだが、実際は日中から夕方に運行されるJR西宮名塩 - 岡場駅の区間便がほとんどで、宝塚→岡場駅が平日午前中に1本と土休日の夕方以降に2本、営業所前→岡場駅→宝塚が早朝及び夕方以降に数本ずつ[* 7]運行されるのみとなっている。宝塚・JR西宮名塩→営業所前は設定されていない。
  • 76系統:有馬温泉→すみれ台→下山口→丸山下→名塩山荘→JR西宮名塩→宝塚
    • 早朝のみ運行される75系統のすみれ台経由便で、平日3本、土休日2本運行される。有馬温泉発のみ運行され、逆方向の設定はない。なお、すみれ台内→宝塚方面のルートを他の系統と統一させるため、中野北停留所発車後は、一旦上山口交差点までそのまま進み、同交差点を左折→流通センター南停留所近くの交差点を左折というルートを走行している。

読売ゴルフ場系統

かつては読売ゴルフ場手前にフィールドアスレチック場『よみうり遊園』があり、行楽客の需要もあったため日中の運行もあったが、現在は全日とも読売ゴルフ場行きが朝のみ3便 (このうち1本はJR西宮名塩始発) 、読売ゴルフ場発が朝1便・夕方2便 (このうち最終の1本のみ宝塚行き、他の2本はJR西宮名塩止まり) のみとなっている。なお、よみうり遊園は1990年前後に閉園しており、その最寄の停留所であった「よみうり遊園前」停留所 (前坂 - よみうりカントリークラブ前間)も閉園に併せて廃止されている。
また、2010年まで『全英への道 ミズノオープンよみうりクラシック』が読売ゴルフ場で開催されていたため、この開催日にはJR西宮名塩発着の臨時便が運行されていた[* 8]

蓬莱峡系統

  • 95系統:JR西宮名塩 → 丸山下 → 有馬温泉 → 蓬萊峡 → 宝塚
  • 96系統:宝塚 - 蓬莱峡 - 有馬温泉 - 山口営業所前
  • 臨時系統:宝塚 - 生瀬 - 蓬莱峡 - 舟坂 - 白水峡墓園前(墓参臨時バス。不定期運行)
宝塚 - 有馬間を最短距離で結んでおり、先述の75系統に比べ所要時間はやや短いが、経路上で坂道とカーブが連続するため、乗り心地の面ではやや劣る。
かつては山口営業所前が起終点とされていたが、1990年3月29日の改正以前は下山口発着であった。2015年10月24日改正により大幅に減便の上で丸山下系統と統合された。
宝塚行きは、JR西宮名塩から金仙寺口までの間では行先は誤乗防止のため宝塚ではなく「有馬温泉」とされている(時刻表では『有馬到着後、引き続き舟坂方面へ運行します』と記されている)。
現在は2時間毎の運行だが、45系統・75系統と合わせて、宝塚と有馬温泉を結ぶ便は1時間当たり1本となる。このほか、土曜・休日に限り宝塚 - 舟坂 - 有馬温泉間の区間便が運行されているが、この区間便は冬季(12月1日 - 3月31日)運休となる。

西宮名塩ニュータウン線

  • 53系統:JR西宮名塩 - 東山台四丁目
西宮名塩ニュータウン東山台地区の造成の進捗と、阪神・淡路大震災の被災者向けの仮設住宅の建設に伴い、同地区への交通の便の確保を目的に1995年9月1日より運行開始。宝塚営業所との共同運行路線となっていた時期があった。

名塩南台線

  • 50系統:JR西宮名塩 → 名塩南台センター前 → 名塩南台二丁目 → JR西宮名塩 (循環)
1987年11月1日より運行開始。開始当初はJR西宮名塩 - 名塩南台二丁目間の往復運行だったが、1991年6月17日の改正より現在の循環運行となった。住宅内の循環運行は外回りのみで、のりばも東公園前停留所以外は、外回り方面のみ設置されている。平日・土休日ともに、最終便は住宅内を1周後、一丁目[* 9]で終点となっている。

名塩さくら台線

名塩○○と名乗る住宅街の中では最大規模となる西宮市名塩さくら台の外周道路を外回りで1周する路線で、1997年4月1日改正時より運行開始。全便が58系統として運行され、時間帯により下記の4ルートが設定されている。

  • JR西宮名塩→名塩小学校前→名塩茶園町→ さくら台南口→さくら台一丁目→名塩茶園町→名塩小学校前→JR西宮名塩 (循環)
    • 平日・土休日ともに、下記の一部便以外はこの循環便で運行される。
  • JR西宮名塩→名塩小学校前→名塩茶園町→さくら台南口→さくら台一丁目
    • 山口営業所へ入庫するための区間便で、平日の夜に5本運行される。
  • 名塩小学校前→名塩茶園町→さくら台南口→さくら台一丁目
    • 西宮市立名塩小学校の登校日にのみ運行される区間便で、平日の下校時間帯 (15時台) に2本運行される。
  • さくら台南口→さくら台一丁目→名塩茶園町→名塩小学校前→JR西宮名塩
    • 山口営業所からの出庫に伴う区間便で、毎日早朝時間帯に数本運行される。

芦屋有馬線

芦屋市内の3つの鉄道駅と有馬温泉との間を、県道奥山精道線芦有ドライブウェイを介して結ぶ路線。
元々この路線は、芦有ドライブウェイを管理する芦有開発株式会社のバス事業である『芦有バス』として運行していたが、1977年9月21日に阪急バスに移管された。この経緯から、現在でもこの路線を指して『芦有バス』と呼ばれることがある。
有馬 - 山口営業所前間は、かつてクローズド・ドア方式を採用し、有馬→山口営業所前方向は降車のみ、その逆は乗車のみの扱いだったが、1996年9月1日の改正をもって解消された。
2009年4月1日のダイヤ改正では、阪神芦屋→有馬止まりの区間便が全て山口営業所前行きとなり、山口営業所前行きは全て「有馬」停留所(バスターミナル)を経由しないようになった(「有馬駅前」停留所で下車)。その逆の芦屋方面行きは、従来通り有馬を経由する。
2020年4月13日ダイヤ改正で大幅に減便され、土休日のみ運行となり、冬期は運休する。また、有馬温泉~山口営業所間の運行は取りやめとなった。
なお、阪神芦屋 - 有馬温泉間は芦屋浜営業所も担当する(芦屋有馬線80系統・81系統を参照)。
平日と冬季は奥池から有馬温泉へ行くには西宮市経由で迂回する必要になった。

三宮有馬線

三宮・新神戸の各駅と有馬温泉との間を結んでおり、途中新神戸トンネル県道神戸三田線・宝塚唐櫃線を走行する。
ほぼ全線で北神線神戸電鉄有馬線西日本JRバス有馬エクスプレスと並行しているが、三宮 - 有馬間を約50分・710円で行き来できることから、渋滞による遅延がなければ鉄道と遜色ない利便性を有する[* 10]
運行は日中のみで、1時間当たり1〜2本の計16本設定されている。三宮駅前 - 新神戸駅間のみの利用はできない。
神姫バスとの共同運行を行っており、運行本数は阪急が10往復、神姫が6往復担当している。2002年10月1日の改正までは神鉄バスも共同運行に参加していたが、同担当便[* 11]は全て阪急バスに移管された。系統番号の「6」は、かつて神鉄バスによって付番されていたものを使用している他、五社循環系統と系統番号が重複している。
この路線の利用客には、神戸市が発行している「敬老優待乗車証」を携行して、無料で乗車している高齢者が多い。特に、三宮駅前 - 谷上駅の近郊区間ではその利用が目立つ[4]。これにあわせ、阪急バス担当便では、同社の路線バス車両の中では稀少な、着席定員が最も多い全列ともに左右2列シート(最後尾は5人掛け)の車両を使用している。
路線開業は1962年で、当初は神戸市交通局[* 12]を含む4社共同運行(神鉄バスは当時『神戸電鉄バス』)であった。1977年8月に神戸市交通局が当路線から撤退してからは、神姫バス・神戸電鉄バス・阪急バスの民営3社での運行となった。運行ルートは、平野から有馬街道を経由していたものが、1968年11月に六甲山トンネル経由となり、1978年10月16日の改正より現在の新神戸トンネル経由に変更された。沿線の住宅地開発により3社15往復まで増便したこともあったが、北神急行線の開業により3社12往復に減便。そのあとも旅客流動の変化に応じて運行本数は変わってきた。
なお、途中経由する唐櫃団地口停留所付近には唐櫃営業所があるが、同営業所の所属車は現在この路線を担当していない。

三田線

  • 1系統:三田 - 新道場 - 下山口 - 有馬駅前 - 有馬 休止
  • 17系統:金仙寺口 - 下山口 - 新道場 - 三田
もともとは三田駅と有馬温泉とを結ぶ路線で、有馬線・鎌倉峡経由便と同様に国道176号と県道有馬山口線を走行していた。
元は神鉄バスの所有する路線だったが、2002年10月1日に移管された。三宮有馬線と違い、系統番号だけでなく、運賃や運行本数もそのまま引き継がれたが、2008年3月15日の改正で本数が減り、同時に17系統の三田→金仙寺口行きが廃止(片方向のみに変更)となった。その後、金仙寺口~有馬間が休止され全便が17系統に変更された。
毎年1月18日から19日には、沿線にある塩田八幡宮への参拝客向けに「三田 - 塩田八幡宮」間の臨時便を設定しているが、神鉄バスからの移管後は阪急田園バスが担当するようになった。現在は阪急バスが担当している。

西宮山口線

西宮市等からの2億円以上の運行補助を受け、2009年4月1日から運行を開始した路線。六甲山系によって隔てられている西宮市の南部(市街地部)と同市北部(山口地区)を西宮北道路を介して繋いでいる。『さくらやまなみバス』という愛称が付けられており(試行期間の名称は『西宮市南北バス』)、独自の塗装が施された専用車が運行に充てられているほか、経由する停留所の標柱にもロゴマークが描かれたシールが貼られている。

舟坂橋停留所から、北に向かう金仙寺系統と、西へ向かい有馬温泉を経由する有馬系統とに分かれる。ただ、現状は両系統とも便により、南部では停留所により停車の有無が、北部でもすみれ台ないし北六甲台経由の有無や山口営業所前行きないし名来行きが、それぞれあるなどルートは複雑化しているため注意を要する。その影響で80系統の運行本数が減少している。平日と冬季は奥池から有馬温泉へバスで行くにはこの路線に乗って西宮市経由で迂回しなければならない。

正式運行の開始後は、当初南部では主要な停留所にのみ停車していたが、ルートの多くが夙川台系統と重複するため、後のダイヤ改正で当路線を増発し停車する停留所を増やす形で夙川台(かぶとやま荘)系統を統合した。また、2015年10月24日ダイヤ改正で山口営業所管内の殆どの路線で土曜ダイヤが廃止され土曜日は土曜・休日ダイヤに統合されたが、当路線では土曜ダイヤが維持されている。なお、有馬線系統では停車が廃止された鎌倉峡停留所は当路線では停車が継続されている(西宮高原ゴルフ場停留所への立ち寄りは有馬線系統の立ち寄り廃止に先駆けて2015年4月1日に廃止)。2018年4月1日からは、西宮北道路の無料開放に伴い、西宮北道路を通過する区間の運賃が値下げされている。

当路線に限り有効の企画乗車券 「さくらやまなみバス 1日乗車券」・「さくらやまなみバス 回数券」 が発売されている。

金仙寺系統

  • 西宮北口 - JR西宮 - 西宮市役所前 - 西宮戎(阪神西宮駅北) - JRさくら夙川 - 阪急夙川 - 獅子ケ口 -越木岩神社北 - 柏堂町 -{鷲林寺} - 西宮甲山高校前 - {かぶとやま荘} - 舟坂橋 - 金仙寺 - <すみれ台> - 金仙寺口 - 山口センター前 - 下山口 - <北六甲台> - 西宮北インター - 山口営業所前
  • 西宮北口 - JR西宮 - 西宮市役所前 - 西宮戎(阪神西宮駅北) - さくら夙川 - 阪急夙川 - 獅子ヶ口 - 越木岩神社北 - 柏堂町 - {鷲林寺} - 西宮甲山高校前 - {かぶとやま荘} - 舟坂橋 - 金仙寺 - <すみれ台> - 金仙寺口 - 山口センター前 - 下山口 - 北六甲台 - 天上橋 - 名来南 → 名来 ※西宮北口行きは名来南始発、名来南 → 名来 → 天上橋の順に停車。
  • 西宮戎(阪神西宮駅北) - JRさくら夙川 - 阪急夙川 - 獅子ヶ口 - 越木岩神社北 - 柏堂町 - 西宮甲山高校前 - 船坂橋 - 金仙寺 - <すみれ台> - 金仙台口 - 山口センター前 - 下山口 - <北六甲台> - 西宮北インター - 山口営業所前(平日朝のみ。「山口センター前」止まりあり)
{ }は一部の便が停車。< >は一部の便が経由。

有馬系統

  • 西宮北口 - JR西宮 - 西宮戎(阪神西宮駅北) - JRさくら夙川 - 阪急夙川 - 西宮甲山高校前 - {かぶとやま荘} - 舟坂橋 - 白水峡墓園前(十八丁橋) - 有馬温泉 - <すみれ台> - 金仙寺口 - 山口センター前 - 下山口 - <北六甲台> - 西宮北インター - 山口営業所前
  • 西宮北口 - JR西宮 - 西宮戎(阪神西宮駅北) - さくら夙川 - 阪急夙川 - 西宮甲山高校前 - {かぶとやま荘} - 舟坂橋 - 白水峡墓園前(十八丁橋) - 有馬温泉 - <すみれ台> - 金仙寺口 - 山口センター前 - 下山口 - <北六甲台> - 天上橋 - 名来南 → 名来 ※西宮北口行きは名来南始発、名来南 → 名来 → 天上橋の順に停車。
{ }は一部の便が停車。< >は一部の便が経由。
「有馬温泉」停留所は、有馬線と同様に太閤橋東詰(西日本JRバスの停留所に並立)にある。「有馬」停留所(バスターミナル)は経由しないため、注意を要する。80系統の平日及び冬季の代替便としての役割を持つ。

有野・藤原台線

2013年4月30日まで運行されていた神戸市バス有野営業所のうち68と69系統を除く路線(68と69系統は神姫バスが運行)が運行されている。従来唐櫃営業所が運行していた60系統も同営業所の運行に変更される。


6号系統(五社循環系統)

運行区間
  • 6:五社駅前→有野台会館→有野公園前→五社駅前
概要
6号系統は、北区神戸電鉄三田線五社駅を起点にして、有野台団地を循環する路線である。
沿革
63号系統として、北区有野地区において一番初めに設けられた路線である。当時は他に接続する路線がなく、完全に離れ小島状態であった。設定当初は神戸市営バス布引営業所(現在の神戸市バス中央営業所)担当であり、63号系統専用に操車場が設けられた。後に神戸市バス有野営業所となり、神戸市営バスとしての廃止直前は阪急バスが運行委託をしていた。阪急バスに引き継いだ後も系統番号はそのままであったが、2016年3月26日のダイヤ改正で6系統に変更されたほか、日中は同時に新設された2系統・3系統・4系統・5系統に置き換わる形で運行されなくなった。そのあと2022年4月1日のダイヤ改正で5系統と統合する形で廃止となった。
ダイヤおよび停留所
  • 63系統時代は、平日・土曜・休日とも、ラッシュ時は毎時3〜4本、日中は最大1時間毎に運行していたが、系統番号変更後は朝と夕方以降のみの運行になっていて、最終便は有野台八丁目止まりとなっていた。

5号・8号系統(五社循環系統)

運行区間
  • 5:岡場駅前→切畑公園前→五社駅前→有野台会館→有野公園前→岡場駅前
  • 8:岡場駅前→有野公園前→有野台会館→五社駅前→切畑公園前→岡場駅前→済生会病院前
概要
5号系統は、当初は前述の6系統の派生路線で、五社駅前を起点とし、有野公園前から6系統のルートを外れて岡場駅へ向かう片道のみの路線であった。そのあと2022年4月1日のダイヤ改正で起点を岡場駅前に変更し、廃止された6系統に代わって有野台団地を循環する路線となった。同時に、有野台団地を5系統の逆に循環し、済生会病院前まで運行される8号系統が新設された。
運行形態
5号系統・8号系統ともに、全線通しの便は日中時間帯の4本のみで、2時間間隔での運行となっており、8号系統の全線通し便は、済生会病院前から引き続き、後述の1号系統として運行される。夕方以降は岡場駅 - 有野公園前 - 五社駅間の運行が4本存在する。このほか、8号系統については有野台団地を循環後、済生会病院前に行かず岡場駅止まりとなる便が早朝に2本ある。

67号系統(藤原台系統)

運行区間
  • 岡場駅前 - 藤原台中町4丁目 - 藤原台南町4丁目 - 地域福祉センター前 - 岡場駅前
概要
沿革
  • 1991年12月に開業。当時は復路で地域福祉センター前を経由していなかった。長らく路線変更などは行われなかったが、2010年4月に藤原台中町7丁目間の復路で地域福祉センター前を経由する経路変更が行われた。
  • 阪神大震災後の一時期は、定期観光バス用の車両も使われていた。
ダイヤおよび停留所
  • 平日朝ラッシュ時は毎時3〜4本、日中および休日は毎時2本が運行されている。

有馬・岡場線

1号系統

運行区間
  • 1: 岡場駅→済生会病院前→北神区民センター→岡場駅→東有野台→岡場駅→済生会病院前→北神区民センター→岡場駅
概要

もともとは60系統で、有馬地区と東有野台・岡場駅方面を結ぶ路線として、2004年4月1日の神戸市バスのダイヤ改正・路線改編と併せて開設され、同局と系統番号も揃えた上での共同運行となっているが、共同運行区間は東有野台以北となっていて、東有野台 - 有馬間は阪急バスの単独運用となっている。運行開始当初は唐櫃営業所での運行だったが、2013年5月1日より神戸市バスが撤退し、全区間で阪急バスの単独運行となり、運行する営業所は山口営業所に変更となった。

2009年12月5日のダイヤ改正より有馬地区の起終点が変更され、神姫バスが設置した「有馬町」停留所に代わり、大半の系統が起終点(もしくは経由地)としている「有馬」停留所(バスターミナル)発着に変更した。

2016年3月26日のダイヤ改正で、60系統から1系統に変更されたと同時に、日中の東有野台 - 岡場駅間は1時間に3本程度から1本に減便された。ただし、この区間はこの改正で新設された、同一区間を走る2系統・3系統・4系統がカバーしているため、実質的に毎時3本程度の本数は維持されている。有馬温泉 - 東有野台間は本数が少なく、平日ダイヤは1日8往復、土休日は1日6往復だけとなっている。なお、60系統時代で「有馬町」発着の頃は有馬町 - 有馬駅前間で有馬停留所バスターミナルを起終点とする有馬線・蓬莱峡系統(山口営業所が運行)と系統番号が重複していたため、同区間内のみ「60A」と表記していた。

2022年4月1日のダイヤ改正で、有馬温泉 - 東有野台間が廃止となり、 東有野台地区も循環する形の路線となった。

現在、バス停はすべて神戸市北区に所在しているが、有馬温泉 - 東有野台間の廃止前は、途中の香花園が兵庫県西宮市に所在し、唐櫃営業所時代は唯一神戸市外に乗り入れる路線であった。

運行形態

岡場駅→東有野台→岡場駅の運行が主体で、この区間は基本的に30分間隔で運行されている。朝は東有野台始発が設定されており、平日の朝ラッシュ時間帯は東有野台→岡場駅間で本数が多くなる。また、最終便については東有野台止まりとなっている。 岡場駅から済生会病院前方面は9時台から16時台までの運行となっており、岡場駅止まりと東有野台方面行きが1日に4本ずつ交互に運行され、この区間での東有野台方面行きは、先述の8系統が系統番号を変えて引き続き運行する形になっている。

3・4号系統

運行区間
  • 3:岡場駅→切畑公園前→五社駅→東有野台→有野公園前→岡場駅→済生会病院前→北神区民センター→岡場駅
  • 4:岡場駅→有野公園前→東有野台→五社駅→切畑公園前→岡場駅
概要

2016年に新設された路線で、岡場駅を起点とし、切畑公園前・五社駅前を経て東有野台地区へ向かい、そこからは1系統と同じルートで岡場駅方面に戻る循環路線である。五社駅先行が3系統、有野公園前先行が4系統となっている。

運行形態

当初は、1号系統の減便された分のカバーをする役目があったこともあり、3号系統・4号系統ともに1時間に1・2本程度の本数があったが、2022年4月1日のダイヤ改正後はラッシュ時の補完的な存在となっており、3系統は朝の3本のみ、4系統は夕方以降の運行で、平日4本・土休日2本だけになっている。また、岡場駅を超えて済生会病院前方面へ向かう便は平日ダイヤの1本のみである。

7号系統

運行区間
  • 7:有馬温泉(大閣橋) - 五社駅 - 有野公園前 - 岡場駅
概要

2022年4月1日のダイヤ改正で、1系統の路線短縮に代わって新設された路線。短縮前の1系統と同様に、有馬温泉から岡場駅までを結ぶ路線であるが、五社駅を経由し、東有野台地区は通らない。また、済生会病院方面への便はなく、すべての便が有馬温泉 - 岡場駅の往復路線となっている。

運賃

山岳路線のため殆どが初乗り160円または170円からの距離制運賃だが、2013年5月に神戸市営バスが運行していた有野・藤原台線は神戸市営バスの均一運賃210円であり、有馬・岡場線は神戸市営バスが運行していた区間(東有野台 - 岡場駅→済生会病院前→北神区民センター→岡場駅)は210円の均一運賃、それ以外(有馬温泉 - 東有野台)は初乗り170円からの距離制運賃になっている。

過去の路線

有馬線

かつては宝塚営業所も担当していた。もとの路線名は「有馬三田線」。

  • 55(155)系統:宝塚 - 生瀬( - JR西宮名塩) - 名塩山荘 - 鎌倉峡 - 下山口 - 新道場 - 三田
宝塚 - 下山口間は51(151)・52(152)系統と同一の経路だが、下山口からは再び国道176号を北上、県道西脇三田線黒石三田線を走行して三田駅までを結んでいた。
下山口 - 三田間は三田線(1・17系統)、日下部 - 三田間は神姫バスも並行して運行されていた。
1995年8月25日の改正で全便がJR西宮名塩発着に短縮され、2008年3月15日の改正にて152系統に統合される形で廃止された。
開設当初は、神鉄バスの路線と重複する区間(現在の阪急バス三田線・下山口 - 三田間)では無停車としていたが、地元の度重なる嘆願により神鉄バスの停留所に停車するようになり、クローズドドア制が実施されるようになった(後に廃止)。
  • 53(153)系統:宝塚 - 生瀬( - JR西宮名塩) - 名塩山荘 - 鎌倉峡 - 下山口 - 名来北 - 山口営業所前
1995年8月25日の改正で全便北六甲台経由(154系統)となる。

2015年10月24日の改正で同一のルートを経由する、71系統が設定された。(ただし、宝塚〜JR西宮名塩間の運行なし)

  • 58系統:宝塚 - 生瀬 - 蓬莱峡 - 舟坂 - 西宮高原ゴルフ場 - 有馬温泉 - 金仙寺口 - 下山口 - 山口営業所前
  • 60系統:宝塚 - 生瀬 - 蓬莱峡 - 舟坂 - 西宮高原ゴルフ場 - 有馬駅前 - 金仙寺口 - 下山口 - 山口営業所前
蓬莱峡系統のうち、途中で西宮高原ゴルフ場に立ち寄る系統。95系統に一本化され、西宮高原ゴルフ場への乗り入れは廃止された。
  • 63(163)系統:宝塚 - 生瀬( - JR西宮名塩) - 名塩 - 鎌倉峡 - 下山口 - 流通センター南 - 山口営業所前
164系統のすみれ台を経由しないタイプの系統で、1989年3月29日の改正より運行を始めたが、164系統の増便に伴い徐々に運行本数を減らしていき、1995年8月25日の改正で廃止された。
  • 162系統:宝塚 - 生瀬 - JR西宮名塩 - 名塩 - 鎌倉峡 - 下山口 - 山口営業所前 - 流通センター2 - 山口営業所前
現在の152系統とほぼ同経路だが、流通センター内で循環運転を行う。1989年3月29日の改正で設定されたが、1995年8月25日の改正で廃止される。
これにより、現在は宝塚やJR西宮名塩方面から「流通センター2」・「流通センター3」の各停留所へ直行する路線はなくなっている。
  • 系統番号不明:宝塚 - 生瀬 - JR西宮名塩 - 名塩山荘
区間便。開設時期は不明だが、名塩山荘が街開きをしてから、1970年代後半と考えられる。
名塩山荘の住民に重用されてきたが、利用客の減少により1995年8月25日改正で廃止された。
現在の停留所とは別に折り返し用のロータリーも設けられており、標柱は撤去されているものの、公衆電話を含む施設はそのまま残されている。ロータリーは名塩山荘バス停前交差点を南へ折れ、中国道の高架下をくぐった先にある。

三宮有馬線

2009年12月5日のダイヤ改正で、有馬町発着から有馬温泉発着に変更された。方向幕では「有馬温泉」と表記されている。

有野・藤原台線

  • 62号系統(岡場五社系統):有馬中学校前 - 五社駅前 - 岡場駅前 - 藤原台北町2丁目
2009年4月、五社駅前を起点として有野台地区を循環する63系統の派生として誕生した。この路線の開業によって、有野台の南側地区から岡場駅へのアクセスが改善されたが、昼間のみ運行で、本数は1日6本だった。2016年3月26日のダイヤ改正で廃止。

三田線

2009年12月5日のダイヤ改正で、有馬町発着から有馬温泉発着に変更された。方向幕では「有馬温泉」と表記されている。

西宮市南北バス

西宮山口線の前身に当たり、同線の開業に先駆け、2007年9月1日から11月30日まで「試験運行」を行っていた[5][6]2000年代以降の阪急バスによる試験運行は、宝塚新橋線に次いで2例目である[* 13]

試験運行の終了から1年4か月後、2009年4月1日からは「西宮山口線」として正式に運行を開始した。ただし苦楽園口は経由しないなどルートは若干変更された。

開始後1か月の利用者は1日約500人で、想定より200人程度上回ったものの、全利用者のうち47%が西宮北道路以南の区間のみ(甲山 - 夙川・西宮北口間)の限定的な利用に留まった[7]

同年10月には西宮市内のNPO法人が当路線に関する企画を打ち出したり[8]、市内を舞台としている『涼宮ハルヒシリーズ』などの作品の聖地巡礼のために利用[9]したりするといった試みもみられた。

  • 名来系統:西宮北口 - 西宮市役所前 - 阪急夙川 - 苦楽園口 - 西宮甲山高校前 - 舟坂橋 - 金仙寺 - 金仙寺口 - 山口支所 - 下山口 - 鎌倉峡 - 北六甲台 - 名来循環 (名来行は名来南 → 名来行、西宮行は名来南発 → 名来経由)
  • 新有馬系統:西宮北口 - 西宮市役所前 - 阪急夙川 - 苦楽園口 - 西宮甲山高校前 - 舟坂橋 - 金仙寺 - 丸山下 - 下山口 - 山口支所 - 金仙寺口 - 流通センター南 - すみれ台 - 中野 - 新有馬
各系統ともに、南部地区は既存の一部の停留所のみに停車[* 14]。経路は夙川台線の1・2系統とほぼ同一である。
また、平日のうち2日と日曜日には流動調査が行われた。

車両

2020年6月現在、54台が在籍する[10]

営業エリアのほぼ全域が冬期の積雪地帯であることや、有馬線・蓬莱峡経由便芦屋有馬線といった山岳路線を抱える関係から、過去には観光バス用エンジンを搭載した高出力車両が配備[* 15]されていた。

現在はいすゞの高出力車両を中心に国産大型4メーカー(三菱ふそう日野いすゞ日産ディーゼル)が揃い[10]ワンステップバスの配置も進んでいるが、勾配が多い路線の割合が高いことから、ノンステップバスの配置はそれほど進んでいない。

『さくらやまなみバス』(西宮山口線)については、専用塗装のいすゞ・エルガで運行されているが、2021年9月より置き換えで三菱ふそう・エアロスターノンステップバスが導入された[11]

一部は撤退した神戸市営バスからの転属車もある。神戸市営バスからの転属車は塗装はそのままでマークのみの変更で使用されているが、後に塗装変更も行われている。また、一部の塗装変更車は一般の阪急バス車両と若干塗りわけが異なっている[* 16]車両も存在する。車番は5000番台を使用している[* 17]

脚注

注釈

  1. ^ このダイヤ改正以降、駐車場形式の「有馬温泉」バスターミナルから発着する一般路線は有馬急行線を除けば有馬・岡場線1系統のみになった。
  2. ^ 「さくらやまなみバス」は、「北六甲台東口」停留所には停車しない。
  3. ^ 土休日の便は、 JR西宮名塩発が早朝に3本のみ。
  4. ^ 朝の梅田行き1便、夕の有馬行き1便が天上公園前とセンター前に停車していた。
  5. ^ 同停留所すぐそばにある天上橋交差点を右折するため、安全上停車することができない。JR西宮名塩・宝塚行きは、南北両方向とも停車する。
  6. ^ 宝塚発は早朝から夕方ラッシュ時まで、営業所前及び岡場駅発は、朝ラッシュから深夜帯に運行されている。
  7. ^ 営業所前始発便は平日夕方3本のみで、他は岡場駅始発。
  8. ^ 2011年からは『全英への道 ミズノオープン』として岡山県JFE瀬戸内海カントリー倶楽部での開催となったため、運行されていない。
  9. ^ 名塩南台一丁目停留所は、住宅街内に向かう便も同停留所の前を経由するが、のりばはJR西宮名塩方面のみ設置されており、住宅街内 (四丁目)方面は通過する。
  10. ^ 北神線が市営化した2020年6月1日以降、運賃が最安且つ所要時間でも便利なのは地下鉄西神山手線・北神線・神戸電鉄経由のルートである(680円)。
  11. ^ 神鉄バスが担当していたのは4本。すなわち、3社で全12本を3等分し対応していた。
  12. ^ 1968年11月1日改正時、神戸市バスの路線は唐櫃団地線60系統 三宮 - 唐櫃団地口、六甲トンネル線62系統三宮 - 有馬町系統の2系統。1977年に廃止。
  13. ^ 同線は2年間の試験期間終了後も引き続き運行されているが、2008年4月1日の改正で1日2往復のみに減便された。
  14. ^ JR西宮(東西方向どちらとも、ロータリーではなく市道上に停車)、(国道)市役所前、西宮戎JRさくら夙川、阪急夙川、苦楽園口、柏堂町、西宮甲山高校前の各停留所。
  15. ^ 例えば1978,79年はMS512M/512N系をベースに後乗り・前降りの路線用ボディ(呉羽自工製)を架装した車両が山岳路線専用として配備された。
  16. ^ 阪急バスは窓周りの色が肌色になっているのに対し、市バスからの移籍車は窓周りが黒くなっている。なお車内も神戸市営時代のままとなっている。
  17. ^ ちなみに車番の5000番台は唐櫃営業所で旧神鉄バスからの転属車にも付けられていたほか、阪急田園バスの合併による編入車にも付けられている。

出典

  1. ^ 阪急バス株式会社社史編集委員会 編 編『阪急バス50年史』阪急バス株式会社、1979年4月、371頁。 
  2. ^ 阪急バス株式会社75周年記念誌編纂委員会 編『ハートフルネットワーク 阪急バスこの15年』阪急バス株式会社、2002年7月、124頁。 
  3. ^ 阪急バスと阪急田園バスの合併に関するお知らせ” (阪急バス). 阪急バス (2019年3月7日). 2019年3月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月5日閲覧。
  4. ^ 敬老優待乗車制度(敬老パス)の低所得者対策及び高頻度利用者対策について”. 神戸市 (2011年10月1日). 2012年4月1日閲覧。
  5. ^ (仮称)南北バス事業”. 西宮市 都市計画部 (2008年8月22日). 2012年4月1日閲覧。
  6. ^ 西宮市政ニュース(1280号)”. 西宮市 (2007年8月25日). 2012年4月1日閲覧。
  7. ^ 西宮市南北バスの予算”. 後天性無気力症候群 (2007年10月7日). 2012年4月1日閲覧。毎日新聞神戸新聞の関連記事より引用)
  8. ^ 西宮流は南北バスを応援します”. 西宮流 (2007年10月3日). 2012年4月1日閲覧。
  9. ^ 西宮南北バスで行く 秋期限定 谷川流作品舞台縦断OFF”. 涼宮ハルヒの舞台の写真 (2007年9月17日). 2012年4月1日閲覧。
  10. ^ a b BJエディターズ 編『BJハンドバックシリーズ V104 阪急バス』BJエディターズ発行/星雲社発売、2020年、25頁。ISBN 978-4-434-27806-8 
  11. ^ 【さくらやまなみバス】ノンステップバス車両の導入について”. 阪急バス (2021年9月13日). 2021年9月13日閲覧。

外部リンク