日本内科学会雑誌
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今月の症例
慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチーとの鑑別を要したn-ヘキサン中毒性多発ニューロパチーの1例
高田 良治白石 匡史松浦 英治有里 敬代大窪 隆一樋口 逸郎梅原 藤雄納 光弘有村 公良橋口 一英
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2006 年 95 巻 5 号 p. 933-935

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抄録

症例は48歳, 女性. 両下肢脱力で発症し, 1カ月以上にわたる進行性の四肢末梢優位の運動感覚障害, 深部腱反射消失, 髄液蛋白細胞解離及び電気生理学的に伝導ブロックを伴う多発ニューロパチーを認めた. 当初慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチーが疑われたが各種免疫療法に治療抵抗性であった. 腓腹神経生検にてn-ヘキサンによる多発ニューロパチーが疑われ, 病歴の再聴取にてn-ヘキサン暴露歴が明らかとなり診断に至った.

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© 2006 一般社団法人 日本内科学会
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