2016年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)優勝決定戦の第112回ワールドシリーズ(英語: 112th World Series)は、10月25日から11月2日にかけて計7試合が開催された。その結果、シカゴ・カブス(ナショナルリーグ)がクリーブランド・インディアンス(アメリカンリーグ)を4勝3敗で下し、108年ぶり3回目の優勝を果たした。 MLB全30球団で最も長く107年間シリーズ優勝から遠ざかっているカブスと、その次に長く67年間遠ざかっているインディアンスとの対戦で、結果はカブスが不名誉な記録に終止符を打った。第6戦・第7戦と敵地で連勝して1勝3敗からの逆転優勝を成し遂げたのは、今回のカブスがシリーズ史上37年ぶり4球団目である。シリーズMVPには、最終第7戦の延長10回に勝ち越し適時打を放つなど、7試合で打率.357・2打点・OPS.919という成績を残したカブスのベン・ゾブリストが選出された。 この優勝によりカブスは、2017年ローレウス世界スポーツ賞の最優秀チーム部門を受賞した。野球チームの受賞は、賞創設18年目で初である。