FADD(Fas-associated protein with death domain)は、ヒトではの11q13.3領域のFADD遺伝子によってコードされるタンパク質である。MORT1(mediator of receptor-induced toxicity)とも呼ばれる。 FADDはアダプタータンパク質であり、アポトーシスの過程でFas受容体などのメンバーとカスパーゼ-8、前駆体とを橋渡しして(death-inducing signaling complex、DISC)を形成する。最もよく知られたアポトーシスにおける役割に加えて、FADDは細胞増殖、細胞周期の調節、発生など他の過程にも関与していることが知られている。