N型貨物船(エヌがたかもつせん)は、日本郵船が運航した貨物船の形式のひとつ。1933年(昭和8年)から1935年(昭和10年)の間に三菱長崎造船所、横浜船渠および浦賀船渠で計6隻が建造された。日本郵船における本格的なディーゼル貨物船の最初のクラスとして船舶改善助成施設の適用を受けて建造され、ニューヨーク航路に就航して船質改善に一役買った。太平洋戦争では全船が日本海軍と日本陸軍に徴傭され、すべて戦没した。 本項では、主に建造までの背景や特徴などについて説明し、船歴については略歴の形で一覧としてまとめている。単独項目として作成されている船に関しては、そちらも参照されたい。