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- アセテート盤(Acetate disc)または録音盤(ろくおんばん)は、円盤式レコードの規格に準拠した、柔らかい合成樹脂などでコーティングされた金属製の録音用メディア。セルロース盤、ワックス盤とも。 初期は亜鉛板にワックスエステルを塗布したものだった(蝋管と同様の層構造。特にワックス盤と呼称した場合はこれを指すことが多い)。普及期のものは多くの場合、芯の部分はアルミニウムで、コーティング素材はニトロセルロースかアセチルセルロース(セルロースアセテート)、あるいはアルマイト皮膜であった。アセテート繊維は含まれていない。 SPレコード準拠の10インチ録音盤の場合、SPレコードの再生時間とほぼ同量の片面約3分の録音が可能だった。1940年代後半以降、長時間録音をはかるために、16インチなど、より大きな規格の録音盤が開発されたが、磁気テープの普及に押され、原盤制作の現場以外では一般化しなかった。 流通用・再生専用のパッケージであるシェラック盤やビニール盤よりも強度が弱く、湿度や経年変化により表面剥離などが起きやすい。また、針による摩耗が容易に起きるため、再生回数に制限があった(1938年時点の国産品の性能では、約30回の再生でノイズ量が市販SPレコード並みになったとされる)。また物理的な記録であることから録音データの記録・劣化は不可逆であり、データの上書きやリセットは不可能である。 (ja)
- アセテート盤(Acetate disc)または録音盤(ろくおんばん)は、円盤式レコードの規格に準拠した、柔らかい合成樹脂などでコーティングされた金属製の録音用メディア。セルロース盤、ワックス盤とも。 初期は亜鉛板にワックスエステルを塗布したものだった(蝋管と同様の層構造。特にワックス盤と呼称した場合はこれを指すことが多い)。普及期のものは多くの場合、芯の部分はアルミニウムで、コーティング素材はニトロセルロースかアセチルセルロース(セルロースアセテート)、あるいはアルマイト皮膜であった。アセテート繊維は含まれていない。 SPレコード準拠の10インチ録音盤の場合、SPレコードの再生時間とほぼ同量の片面約3分の録音が可能だった。1940年代後半以降、長時間録音をはかるために、16インチなど、より大きな規格の録音盤が開発されたが、磁気テープの普及に押され、原盤制作の現場以外では一般化しなかった。 流通用・再生専用のパッケージであるシェラック盤やビニール盤よりも強度が弱く、湿度や経年変化により表面剥離などが起きやすい。また、針による摩耗が容易に起きるため、再生回数に制限があった(1938年時点の国産品の性能では、約30回の再生でノイズ量が市販SPレコード並みになったとされる)。また物理的な記録であることから録音データの記録・劣化は不可逆であり、データの上書きやリセットは不可能である。 (ja)
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- アセテート盤(Acetate disc)または録音盤(ろくおんばん)は、円盤式レコードの規格に準拠した、柔らかい合成樹脂などでコーティングされた金属製の録音用メディア。セルロース盤、ワックス盤とも。 初期は亜鉛板にワックスエステルを塗布したものだった(蝋管と同様の層構造。特にワックス盤と呼称した場合はこれを指すことが多い)。普及期のものは多くの場合、芯の部分はアルミニウムで、コーティング素材はニトロセルロースかアセチルセルロース(セルロースアセテート)、あるいはアルマイト皮膜であった。アセテート繊維は含まれていない。 SPレコード準拠の10インチ録音盤の場合、SPレコードの再生時間とほぼ同量の片面約3分の録音が可能だった。1940年代後半以降、長時間録音をはかるために、16インチなど、より大きな規格の録音盤が開発されたが、磁気テープの普及に押され、原盤制作の現場以外では一般化しなかった。 流通用・再生専用のパッケージであるシェラック盤やビニール盤よりも強度が弱く、湿度や経年変化により表面剥離などが起きやすい。また、針による摩耗が容易に起きるため、再生回数に制限があった(1938年時点の国産品の性能では、約30回の再生でノイズ量が市販SPレコード並みになったとされる)。また物理的な記録であることから録音データの記録・劣化は不可逆であり、データの上書きやリセットは不可能である。 (ja)
- アセテート盤(Acetate disc)または録音盤(ろくおんばん)は、円盤式レコードの規格に準拠した、柔らかい合成樹脂などでコーティングされた金属製の録音用メディア。セルロース盤、ワックス盤とも。 初期は亜鉛板にワックスエステルを塗布したものだった(蝋管と同様の層構造。特にワックス盤と呼称した場合はこれを指すことが多い)。普及期のものは多くの場合、芯の部分はアルミニウムで、コーティング素材はニトロセルロースかアセチルセルロース(セルロースアセテート)、あるいはアルマイト皮膜であった。アセテート繊維は含まれていない。 SPレコード準拠の10インチ録音盤の場合、SPレコードの再生時間とほぼ同量の片面約3分の録音が可能だった。1940年代後半以降、長時間録音をはかるために、16インチなど、より大きな規格の録音盤が開発されたが、磁気テープの普及に押され、原盤制作の現場以外では一般化しなかった。 流通用・再生専用のパッケージであるシェラック盤やビニール盤よりも強度が弱く、湿度や経年変化により表面剥離などが起きやすい。また、針による摩耗が容易に起きるため、再生回数に制限があった(1938年時点の国産品の性能では、約30回の再生でノイズ量が市販SPレコード並みになったとされる)。また物理的な記録であることから録音データの記録・劣化は不可逆であり、データの上書きやリセットは不可能である。 (ja)
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