この記事では主にソマリア地域での、あるいはソマリ族による、海事の歴史を解説する。 昔から、アフリカの角に住むソマリ族は、交易で重要な役割を果たしていた。ソマリ族の船乗りと商人は、アフリカ各地で採れる乳香、没薬、香辛料などを、古代エジプト、フェニキア、ミケーネ、バビロンなどに輸出していた。古代ソマリアには、、などの都市国家があり、サバア、パルティア、アクスムなどと競っていた。中世にはスルターン国が誕生し、アラビア半島、 インド、ヴェネツィア、イラン、エジプト、ポルトガル、時には中国と交易した。この伝統は近世まで続いた。