ドグン・チューギェン・パクパ(チベット文字:འགྲོ་མགོན་ཆོས་རྒྱལ་འཕགས་པ་; ワイリー方式:Gro mgon Chos rgyal 'Phags pa、1235年3月6日 - 1280年11月22日)は、チベット仏教サキャ派(赤帽派)の座主。元朝の初代皇帝のクビライに招請された帝師。モンゴル語化したパスパの名前で表記されることも多く、漢語史料では八思巴、発思八、抜合思巴とも表記される。本名はロドゥ・ギェンツェン(bLo gros rgyal mtshan)であり、幼年期に利発さを示したため、「聖者」を意味するパクパの名前で呼ばれた。 チベットの有力氏族の一つであるコン氏の出身であり、ソナム・ギェンツェンを父に持つ。先代の座主サキャ・パンディタの甥にあたる。