ヒュペルボレオイ(Hyperboreoi、ギリシア語: Ὑπερβόρε(ι)οι)、ヒュペルボレイオス(Hyperboreios)は「北風(ボレアース、Boreas)の彼方(ヒュペル、hyper)に住む人々」の意味で、ギリシア神話に登場する伝説上の民族。 アポローンを篤く崇拝する民族として知られ、彼らの住む地(国)は一種の理想郷と捉えられていた。 ギリシア人は極北の地を「トゥーレ」と呼んで人は住めないと考えていたが、一方では緑の楽園を夢見ていた。 この伝説に取材したジョージ・マクドナルドが『北風のうしろの国』という本を著している他、ヒュペルボレオイの英語読み「ハイパーボリア」は、クラーク・アシュトン・スミスが発表したホラー小説、『七つの呪い』に登場する「ハイパーボリア」のモデルとなっている。