ブラッスリー(仏: brasserie)とはフランスにおける飲食店の業態、種別で、本来の意味ではビアホールのように酒と食事を提供する店をさす。1870年からの普仏戦争を契機にアルザス=ロレーヌ地方からパリに移住した人々が始めた、ザワークラウトとビールを提供する店がその起源であり、もともとはパリ在住のドイツ人向けであった。第一次大戦までは、文人や政治家など知識層が集って議論をする場といった、フランス革命期におけるカフェと同じ役割も果たした。 brasserie という語はビール製造所の意味も持つが、本項では主にフランスの飲食店について解説する。なお、片仮名表記ではブラスリーまたはブラスリとも表記される。