ミーノース(古希: Μίνως, Mīnōs)は、ギリシア神話に登場するクレータ島の王である。冥界の審判官の一人。長母音を省略してミノスとも表記される。 ミーノースはクノッソスの都を創設し、宮殿を築いてエーゲ海を支配したとされる。ミノア文明という名称はミーノースに由来している。ヘーロドトスやトゥーキューディデースはミーノースを実在の人物と考え、プルータルコスはミーノースの子ミーノータウロスを怪物ではなく将軍の一人だとする解釈を示している。 近年、クレータ島のクノッソス宮殿遺跡から世界最古の玉座とともに古文書が見つかり、その碑文の中にミヌテ、ミヌロジャという名前があったことから、ミーノース王の実在を示すものではないかと言われている。