ヴァガケラトプス Vagaceratops はカナダ王国・アルバータ州の白亜紀後期カンパニアンのものとされる地層上部から発見されたケラトプス類に属する恐竜。名前は古代ギリシャ語で「放浪する角の顔」という意味である。もともとはカスモサウルス属の新種とされていたが、2010年に新属として独立した。アメリカ合衆国・ユタ州で見つかっているコスモケラトプスに似た内側に湾曲した縁後頭骨によって特徴づけられる。そのためコスモケラトプスと類縁関係にあったとされる。本属はバガケラトプスと表されることもあるが、角竜類でもプロトケラトプス科に属する別の恐竜、バガケラトプス(Bagaceratops)と区別するため積極的にヴァガケラトプスと表記される。