三婆とは以下のものを指す。 * 「さんばば」と読んで、歌舞伎の時代物の母親役のうち演技が難しく、女形の役者にとって演じがいのあるもの3つを挙げたもの。以下のものをさす。「菅原伝授手習鑑」の覚寿「本朝廿四孝」あるいは「」の勘助の母「近江源氏先陣館」の微妙(みみょう) * 「さんばば」と読んで、有吉佐和子原作の小説の一。本項目で説明する。 『三婆』(さんばば)は、1961年に発表された有吉佐和子の小説、及びそれを原作とした1974年公開の日本映画。テレビドラマ化・舞台化も繰り返しされている作品である。 会社社長が空襲で家を焼け出され、妹のタキの家に妾の駒代同伴で転がり込む。駒代が気に入らないタキは、本妻の松子を呼んで同居することになる。そんな中、社長が急死。戦後の混乱の中、いがみ合いながらもそれぞれに変化していく3人の「婆」と周囲の人たちが巻き起こす騒動を描いた喜劇。