分知(ぶんち)とは、武家の知行の一部を親族に分与すること。分地とも。江戸時代の幕藩体制下で行われたものを指すことが多い。 形式上においては知行は主従関係と引換に1代限り授けられたものであったため、分知を希望する者は知行を与えてくれた主君(大名・旗本は将軍、藩士は大名)に許可を得る必要があり、また分知を受けた者は主君と新たに主従関係を結ぶ必要があった。このため、分知の実施は新たな分家・家臣を創出する効果があった。