『国記』(こっき、こくき、くにぶみ、くにつふみ)とは、推古天皇28年(620年)に聖徳太子と蘇我馬子が編纂して成立したとされる書物で、事実とすれば『古事記』・『日本書紀』以前の書物。『天皇記』とともに編纂されたと伝えられる。 その性格については、倭国(日本)の歴史を記した物(坂本太郎説)、諸氏の系譜や由来・功績などを記した物(説)など歴史書であるとする説が有力であるが、倭国の風土・地理を記した地理書であるとする考えもある(石母田正説)。