常備軍(じょうびぐん、英: standing army)は、恒常的に編成されている、多くの場合はプロフェッショナルな軍隊のことである。志願制の場合も徴兵に基づく場合もあるが、いずれにせよ常勤の兵士で構成されている。これは、長期登録されているが戦争または自然災害時にのみ召集される予備役であるとか、戦争または戦争の脅威が差し迫った場合にのみ民間人を徴集して、戦争または脅威が去ると解散する一時的な軍隊とは異なる。 通常、常備軍とは、よりよい装備を持ち、より高度に訓練され、緊急時の即応性に優れ、抑止力としても効果的で、そして何よりも戦争に備えている。西欧でこの用語が生まれたのは1600年頃だが、そのはるか以前から常備軍は存在していた。 ヨーロッパ諸国において、封建社会が崩壊し市民社会が成立する過程に現れた絶対王政にあって、官僚制とともに制度を特徴付けるものとされる。