『応天の門』(おうてんのもん)は、灰原薬による日本の漫画作品。『月刊コミックバンチ』(新潮社)にて、2013年12月号から連載中。 平安京を舞台に巻き起こる怪奇事件を、在原業平と菅原道真が解き明かすクライム・サスペンス作品。事件は平安時代に信じられていた鬼や物の怪などが引き起こすという形で発生するが、真相は人間たちが引き起こしたものとして解決される。また、事件の背景には、朝廷で勢力争いを繰り広げていた藤原氏や伴氏といった有力貴族が何らかの形で関わっているなど、歴史ものとしての側面も描かれている。 本作の監修は東京大学史料編纂所の本郷和人が担当しており、単行本には平安時代の文化・風俗に関する解説文を書いている。 2017年、第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞受賞。2022年6月時点で紙と電子書籍を含めた単行本の累計部数は、150万部を突破している。 2023年2月に宝塚歌劇団の月組によって「平安朝クライム『応天の門』―若き日の菅原道真の事―」(主演:月城かなと、海乃美月)のタイトルで舞台化される。