日本の古瓦(にほんのこがわら)では、日本の古代から近世までの瓦について解説する。日本の瓦は飛鳥時代からの歴史を持つが、そのほとんどの期間において寺院などの宗教施設か、宮殿、官衙、城などの政治拠点で限定的に使用されてきた。また、多くの建造物が木造である日本では、建築の遺構を発掘しても建物そのものが出土することは非常にまれで、瓦や礎石などが主な調査対象となる。こうしたことから古瓦を調査研究することは歴史考古学や建築史の分野で重要な意味を持つと考えられている。