『本を守護する者』(ほんをしゅごするもの、探綺書房、原題:英: The Guardian of the Book)は、アメリカ合衆国のホラー小説家による短編ホラー小説。クトゥルフ神話の1つで、『ウィアード・テイルズ』の1937年3月号に掲載された。ハーセは、ラヴクラフト・スクールとの繋がりがよくわかっていない作家であるが、クトゥルフ神話である本作品を手掛けている。2月に発表された本作を、3月に死没したラヴクラフトは読んで力量を評価していた。 東雅夫は『クトゥルー神話事典』にて「ネクロノミコンをすら凌駕するという究極の魔道書が登場する、いかにもパルプらしい胡乱さに満ちた呪物ホラー。クトゥルーの出自をめぐって、きわめて興味深い仮説が開陳されている点でも、注目に値する作品といえよう」と解説している。 ヴールの設定は、後のクトゥルフ神話の大系化に取り込まれて、クトゥルフのルーツとなる。 クトゥルフと本作の登場人物である「カトゥルン」の類似性が作中でも指摘されており、またラヴクラフト作品『闇に囁くもの』には「ルルム=カトゥルス」という固有名詞への言及がある。

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  • 『本を守護する者』(ほんをしゅごするもの、探綺書房、原題:英: The Guardian of the Book)は、アメリカ合衆国のホラー小説家による短編ホラー小説。クトゥルフ神話の1つで、『ウィアード・テイルズ』の1937年3月号に掲載された。ハーセは、ラヴクラフト・スクールとの繋がりがよくわかっていない作家であるが、クトゥルフ神話である本作品を手掛けている。2月に発表された本作を、3月に死没したラヴクラフトは読んで力量を評価していた。 東雅夫は『クトゥルー神話事典』にて「ネクロノミコンをすら凌駕するという究極の魔道書が登場する、いかにもパルプらしい胡乱さに満ちた呪物ホラー。クトゥルーの出自をめぐって、きわめて興味深い仮説が開陳されている点でも、注目に値する作品といえよう」と解説している。 ヴールの設定は、後のクトゥルフ神話の大系化に取り込まれて、クトゥルフのルーツとなる。 クトゥルフと本作の登場人物である「カトゥルン」の類似性が作中でも指摘されており、またラヴクラフト作品『闇に囁くもの』には「ルルム=カトゥルス」という固有名詞への言及がある。 (ja)
  • 『本を守護する者』(ほんをしゅごするもの、探綺書房、原題:英: The Guardian of the Book)は、アメリカ合衆国のホラー小説家による短編ホラー小説。クトゥルフ神話の1つで、『ウィアード・テイルズ』の1937年3月号に掲載された。ハーセは、ラヴクラフト・スクールとの繋がりがよくわかっていない作家であるが、クトゥルフ神話である本作品を手掛けている。2月に発表された本作を、3月に死没したラヴクラフトは読んで力量を評価していた。 東雅夫は『クトゥルー神話事典』にて「ネクロノミコンをすら凌駕するという究極の魔道書が登場する、いかにもパルプらしい胡乱さに満ちた呪物ホラー。クトゥルーの出自をめぐって、きわめて興味深い仮説が開陳されている点でも、注目に値する作品といえよう」と解説している。 ヴールの設定は、後のクトゥルフ神話の大系化に取り込まれて、クトゥルフのルーツとなる。 クトゥルフと本作の登場人物である「カトゥルン」の類似性が作中でも指摘されており、またラヴクラフト作品『闇に囁くもの』には「ルルム=カトゥルス」という固有名詞への言及がある。 (ja)
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  • 『本を守護する者』(ほんをしゅごするもの、探綺書房、原題:英: The Guardian of the Book)は、アメリカ合衆国のホラー小説家による短編ホラー小説。クトゥルフ神話の1つで、『ウィアード・テイルズ』の1937年3月号に掲載された。ハーセは、ラヴクラフト・スクールとの繋がりがよくわかっていない作家であるが、クトゥルフ神話である本作品を手掛けている。2月に発表された本作を、3月に死没したラヴクラフトは読んで力量を評価していた。 東雅夫は『クトゥルー神話事典』にて「ネクロノミコンをすら凌駕するという究極の魔道書が登場する、いかにもパルプらしい胡乱さに満ちた呪物ホラー。クトゥルーの出自をめぐって、きわめて興味深い仮説が開陳されている点でも、注目に値する作品といえよう」と解説している。 ヴールの設定は、後のクトゥルフ神話の大系化に取り込まれて、クトゥルフのルーツとなる。 クトゥルフと本作の登場人物である「カトゥルン」の類似性が作中でも指摘されており、またラヴクラフト作品『闇に囁くもの』には「ルルム=カトゥルス」という固有名詞への言及がある。 (ja)
  • 『本を守護する者』(ほんをしゅごするもの、探綺書房、原題:英: The Guardian of the Book)は、アメリカ合衆国のホラー小説家による短編ホラー小説。クトゥルフ神話の1つで、『ウィアード・テイルズ』の1937年3月号に掲載された。ハーセは、ラヴクラフト・スクールとの繋がりがよくわかっていない作家であるが、クトゥルフ神話である本作品を手掛けている。2月に発表された本作を、3月に死没したラヴクラフトは読んで力量を評価していた。 東雅夫は『クトゥルー神話事典』にて「ネクロノミコンをすら凌駕するという究極の魔道書が登場する、いかにもパルプらしい胡乱さに満ちた呪物ホラー。クトゥルーの出自をめぐって、きわめて興味深い仮説が開陳されている点でも、注目に値する作品といえよう」と解説している。 ヴールの設定は、後のクトゥルフ神話の大系化に取り込まれて、クトゥルフのルーツとなる。 クトゥルフと本作の登場人物である「カトゥルン」の類似性が作中でも指摘されており、またラヴクラフト作品『闇に囁くもの』には「ルルム=カトゥルス」という固有名詞への言及がある。 (ja)
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