村山龍平記念館(むらやまりょうへいきねんかん)は、三重県度会郡玉城町田丸にある文化施設。朝日新聞の創刊に携わった村山龍平を顕彰する記念館であり、玉城町郷土資料館や玉城町図書館などを併設する。 村山龍平は嘉永3年(1850年)に伊勢国田丸(現・玉城町田丸)の紀州藩田丸城代に仕える家系に生まれ、後大阪へ移住、1879年(明治12年)に朝日新聞を創刊し、後に朝日新聞社の社主となった。村山は財界人・言論人として社会を先導し続けたのみならず、美術品収集(香雪美術館参照)でも知られた文化人でもあった。また郷土愛にあふれた人物でもあり、故郷に多くの寄付を行い、田丸城の町有化などの原資を提供した。玉城町ではこうした村山の功績を讃える施設の建設が没後50周年を迎えるにあたって計画され、村山の子孫からの多額の寄付を受け、1983年(昭和58年)に開館した。