『沈黙の春』(ちんもくのはる、Silent Spring, ISBN 978-4102074015)は、1962年に出版されたレイチェル・カーソンの著書。DDTを始めとする殺虫剤や農薬などの化学物質の危険性を訴えた作品。タイトルの沈黙の春とは、鳥達が鳴かなくなって生き物の出す物音の無い春という冒頭の状況を表している。 発売から半年で50万部売れ、特にBook of the Month Clubや、ニューヨーク・タイムズのベストセラー・リストに選ばれてからは更に売れるようになった。 1964年に新潮社から初めて日本語に訳された際の題名は、『生と死の妙薬-自然均衡の破壊者〈科学薬品〉』(せいとしのみょうやく―しぜんきんこうのはかいしゃ・かがくやくひん)だった。翻訳は青樹簗一(南原実)。現在は上記のタイトルで文庫版が刊行されている。