滇緬線(てんめんせん、中国名:滇缅铁路)は、20世紀初頭から計画された、ビルマ(現ミャンマー)と中国雲南省の昆明を結ぶ予定であったメーターゲージの未完成鉄道である。第二次大戦中に着工したが全通せず、戦後、昆明北駅から間が完成して昆一線となったが、1970年の成昆線の完成に伴い大部分が廃止、現在は昆明北駅と間の12.9kmが昆石線として残っている。 本鉄道の構想は19世紀よりあり、日中戦争中、蔣介石への軍事支援を行うためのルート整備の一環として1938年に着工した。1942年、日本がビルマを占領したため建設は全面的に中断した。戦後、中国が中国共産党の支配下になり、ビルマも独立したため、共産党中国・イギリスともに本鉄道の建設を放棄、現在は100km以上に及ぶ遺構のみが残る未成線となっている。