琵琶湖運河(びわこうんが)は、琵琶湖と敦賀湾(日本海)や大阪湾(瀬戸内海)・伊勢湾(太平洋)を繋ぐ、構想上の運河である。敦賀から琵琶湖を経由して京都や大阪に物資を運ぶ経路は古代から利用されており、古くは平安時代や安土桃山時代にも敦賀 – 琵琶湖間の運河掘削が試みられたとの伝承もある。江戸時代には敦賀 – 琵琶湖間の開削を中心に複数の計画が立てられており、近代には敦賀湾と大阪湾を繋ぐ阪敦大運河計画や大琵琶湖運河計画が、高度経済成長期には敦賀湾と伊勢湾を繋ぐ日本横断運河[中部(横断)運河などとも]の構想が持ち上がっている。その他本州横断運河などという呼称も用いられ、21世紀においても同様の計画は検討されている。このような運河計画の目的としては、水運のほか琵琶湖の水位低下による治水や新田開発が挙げられることもあった。江戸時代に短期間用いられた敦賀 – 疋田間の船川といった部分的なものを除き、これらの運河計画はいずれも実現していない。