癜風(でんぷう、英: Tinea versicolor)は、の癜風菌(Malassezia furfur)による皮膚感染症で、無症状の鱗屑を伴う斑が多発する。癜風は良性であり人から人への感染性はないと考えられ、発症者の大半は健康である。熱帯地方では人口の20-30%が罹患していると報告されている。 病変部は日焼けで黒くならないため、夏に診断されることが多い。ありふれた日和見感染の一つであるが気づかない人が多く、一般的に認知されていない。M. furfur によって産生されるアゼライン酸が、メラニン合成に関わるモノフェノールモノオキシゲナーゼを阻害することで、皮膚の脱色や着色が生じる。