黒教会 (くろきょうかい、ルーマニア語: Biserica Neagră, ドイツ語: Schwarze Kirche, ハンガリー語: Fekete templom) は、ルーマニア、トランシルヴァニア南東部のブラショヴにある教会である。ドイツ系住民によって建設され、ルーマニアを代表するゴシック建築であるほか、ルーテル教会としてはこの地域最大かつ最重要の教会の1つである。 黒教会の由来として、1689年のブラショヴ大火で焼け焦げたためであるとされることが多いが、21世紀に入ってからの研究では、大火で教会が被害に遭ったという証拠は確認されていない。教会が黒くなったのは、19世紀以降、ブラショヴの工業化が進んだことによる、単なる大気汚染のためであり、黒教会という名称が使われるようになったのは19世紀の終わりからである。