内乱記
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古代ローマの政治家・武将・著述家であるガイウス・ユリウス・カエサル4世(Gaius Iulius Caesar IV)が、グナエウス・ポンペイウス・マグヌス(Gnaeus Pompeius Magnus)らと戦ったローマ内戦(Bellum Civile)
の経過を古典ラテン語で著述したラテン文学の名著『内乱記』(Commentarii de bello civili)のラテン語・日本語対訳。
『内乱記』は、『ガリア戦記』の続編に当たるが、『ガリア戦記』を絶賛したキケロら当時の著述家が言及していないことから、カエサルの生前には刊行されなかったと考えられている。刊行当時の書名は、『ガイウス・ユリウス・カエサルの業績(戦績)に関する覚え書』(C. Iulii Caesaris Commentarii Rerum Gestarum)であったと推定され、『ガリア戦記』と併せたものであったと考えられる。
ルネサンス期以降は『ガイウス・ユリウス・カエサルのガリア戦争および内戦に関する覚え書』(C. Iulii Caesaris Commentarii de Bello Gallico et Civili)と題して刊行されていた(右の画像)。
なお、「内乱記」という邦題で紹介される作品には、次のものもある。
- 1世紀のローマの詩人ルカヌス(Lucanus)の『内乱記』または通称『パルサリア』(De Bello Civili[1] sive Pharsalia)[2][3]
- カエサルの『内乱記』と同じ題材を、反帝政・反カエサルの立場から描写している叙事詩。
- 2世紀のギリシア人史家 アレクサンドリアのアッピアノス(Appianus Alexandrinus, Ἀππιανὸς Ἀλεξανδρεύς)の『内乱記』
- ローマの内乱史を描き、カエサルの内戦も扱っている。
各巻対訳(左右並列対訳)
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各巻対訳(詳解対訳)
[編集]- /内容目次:各 巻・章・節の内容を記した目次 (2017-06-20)
- 内乱記 第1巻 (全87節): (2015-4-26) (一通り訳了。推敲・補筆は未定)
- 内乱記 第2巻 (全44節): (2015-11-29) (一通り訳了。推敲・補筆は未定)
- 内乱記 第3巻(全112節)
- 内乱記 第3巻 (上) (1~74節): (2016-12-14) (一通り訳了。推敲・補筆は未定)
- 内乱記 第3巻 (下) (75節~112節): (2017-06-20) (一通り訳了。推敲・補筆は未定)
付録1
[編集]{{Wikipedia|内乱記|内乱記} }
- 内乱記の地誌
- /マッシリアについて: (2016-06-14) (おおむね完成)
-
- /おもな登場人物: (2016-6-11) (作成途上)
- /ギリシアとアルバニアについて: (2016-6-11) (作成途上)
- /デュッラキウムの戦い: (2016-12-24) (作成中)
-
- /あらすじ:各巻のあらすじ
- /参照画像一覧:本文で参照した画像一覧 :(掲載未定)
- /関連年表 :(掲載未定)
- /固有名詞一覧 (羅和) :(掲載未定)
- /人名一覧 (羅和) :(掲載未定)
- /地名一覧 (羅和) :(掲載未定)
- /ヒスパニアについて :(掲載未定)
付録2
[編集]- ラテン語の紀年法 (2009-01-12) (おおむね完成):年号、ローマ人の紀年法などについて
- 絶対奪格の例文 (2016-12-24)
- 処格の用例 (2016-10-16)
- 通貨・計量単位 (2016-12-29)
- 数詞の用例 (2016-12-29)
- 単語集 (2016-11-05)
- プトレマイオス朝について (2017-06-20)
- ラテン語動詞の活用一覧 (2016-06-16)
- 古代ローマ史の用語集 (2016-06-25)
- 古代ローマの名門の家系図 (2016-05-21)
- 古代ローマの不定時法 (2016-12-31)
原文出典
[編集]進捗状況の凡例
数行の文章か目次があります。:本文が少しあります。
:本文が半分ほどあります。
: 間もなく完成します。
: 一応完成しています。
- ラテン語版ウィキソース:Commentarii de bello civili(ただし、校訂本の出典記載なし! )
- 校訂本を参照しながら、 原文を修整した。
- トイプナー古典叢書(Bibliotheca scriptorum Graecorum et Romanorum Teubneriana)
- C. Iulii Caesaris Commentarii rerum gestarum, vol. 2, Commentarii belli civilis, edidit Alfredus Klotz, Lipsiae : in aedibus B. G. Teubneri, 1957.
- (アルフレート・クロッツ(1874-1956)編。20世紀の代表的な校訂本のひとつ。絶版。 ⇒(WorldCat))
参考文献
[編集]- ラテン語・英語対訳
- J. M. カーター(John Mackenzie Carter:1934- )による羅英対訳 (イギリスの出版社であった Aris & Phillips から刊行[4])。まれに、誤植や不可解な箇所が見られる。
- Julius Caesar: The Civil War Books I & II, Edited with an Introduction, Translation and Commentary by J. M. Carter, Aris & Phillips, 1990.
- (ISBN-13:978-0-85668-462-3, ISBN-10:0-85668-462-7)
- 第1巻~第2巻(1990年初版) (⇒WorldCat)
- Julius Caesar: The Civil War, Book III, Edited with an Introduction, Translation and Commentary by J. M. Carter, Aris & Phillips, 1993.
- (ISBN-13:978-0-85668-583-5)
- 第3巻(1993年初版、2010年に訂正のうえ重版) (⇒WorldCat)
- Julius Caesar: The Civil War Books I & II, Edited with an Introduction, Translation and Commentary by J. M. Carter, Aris & Phillips, 1990.
- J. M. カーター(John Mackenzie Carter:1934- )による羅英対訳 (イギリスの出版社であった Aris & Phillips から刊行[4])。まれに、誤植や不可解な箇所が見られる。
関連図書
[編集]- マティアス・ゲルツァー(Matthias Gelzer: 1886-1974)『ローマ政治家伝』(長谷川博隆訳、名古屋大学出版会)
- ドイツのローマ史家による評伝で、カエサル・ポンペイウスの一方にあまり偏らず、詳細な注で出典史料が示されている。
etc.
脚注
[編集]- ^ De Bello Civili sive Pharsalia(The Latin Library)
- ^ 『内乱 ─パルサリア─(上)』ルーカーヌス作、大西英文訳、岩波文庫、2012年、ISBN 978-4-00-321261-5
- ^ 『内乱 ─パルサリア─(下)』ルーカーヌス作、大西英文訳、岩波文庫、2012年、ISBN 978-4-00-321262-2
- ^ 版元 Aris & Phillips はOxbow Books、次いでCasemate Publishersのインプリントとなっている。
関連記事・関連画像
[編集]-
カエサルのイタリア侵攻
-
カエサル軍のマッシリア攻囲
-
カエサル軍のイレルダ攻め
関連項目
[編集]- 羅馬史略 (2022-08-18) (2022年8月18日から)
外部リンク
[編集]- 『内乱記』翻訳サイト
- 英語版ウィキソース:Commentaries on the Civil War(英語訳)
- フランス語版ウィキソース:La Guerre civile(仏語訳)
- 関連資料サイト