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'''佐竹 義利'''(さたけ よしとし、[[1904年]][[10月2日]] - [[1989年]][[1月19日]])は、[[日本]]の[[実業家]]・[[華族]]([[男爵]])。[[東洋製作所]]社長。 |
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== 来歴・人物 == |
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[[佐竹東家]](旧[[出羽国|出羽]][[久保田藩|秋田藩]]主・[[佐竹氏]]の分家)第23代当主・[[佐竹義準]]男爵の長男として[[東京府]](現・[[東京都]])に生まれた。[[1924年]]、父の死に伴い家督を継ぎ、男爵を襲爵。 |
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[[東京高等師範学校]][[筑波大学附属中学校・高等学校|附属中学校]]、[[水戸高等学校 (旧制)|旧制水戸高等学校]]を経て<ref>{{Cite web |title=佐竹義利 (第8版) - 『人事興信録』データベース |url=https://jahis.law.nagoya-u.ac.jp/who/docs/who8-9524 |access-date=2024-01-04}}</ref>、[[1930年]]に[[東京大学大学院工学系研究科・工学部|東京帝国大学工学部]][[航空宇宙工学科|航空工学科]]を卒業し、三菱航空機名古屋製作所に入社した。就職先に[[三菱グループ|三菱系の企業]]を選んだのは妹の操子が[[三菱財閥]]の創業者一族・[[岩崎彦弥太]]に嫁いでいることが関係していたと考えられている。[[三菱重工業]]、東洋機器製作所勤務を経て東洋製作所の社長に就任。その後同社会長を務めた。 |
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[[三菱重工業]]、東洋機器製作所勤務を経て東洋製作所の社長に就任。その後同社会長を務めた。厚夫人は[[天文学者]]・[[平山信]]の三女で、長女・斎子は[[斎藤寿一]]と、次女・紀子は[[小沢実]]と結婚した。 |
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== 系譜・家族 == |
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==関連項目== |
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; 父母 |
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*[[実業家一覧]] |
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* 父:[[佐竹義準]] |
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* 母:成子([[伊達邦成]]の娘) |
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; 兄弟姉妹 |
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* 長女:高子([[泉高勅]]夫人) |
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*: 泉は[[三井高寛]]の次男、「[[三井家|三井十一家]]」の一つ伊皿子家出身。 |
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* 長男:'''義利''' |
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* 次女:良子([[松平学義]]夫人、離別後[[谷安正]]夫人) |
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* 三女:操子([[岩崎彦弥太]]夫人) |
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*: 彦弥太は三菱本社副社長を務めた。[[三菱財閥]]の3代目総帥[[岩崎久弥]]の長男で、三菱の創始者[[岩崎弥太郎]]の嫡孫にあたる。 |
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; 配偶 |
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* 厚(あつ) |
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*: [[天文学者]]・[[平山信]]の三女<ref name="昭和人名辞典">『昭和人名辞典 第1巻 東京編』</ref>。 |
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; 子女 |
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* 義利・厚夫妻は2女をもうけた。 |
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; 義兄弟 |
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* 義兄:[[平山嵩]] |
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*: 嵩は[[建築家]]。平山信の次男で義利の妻・厚の次兄にあたる<ref name="昭和人名辞典"/>。 |
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* 義兄:[[坪井誠太郎]] |
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*: 誠太郎は[[地質学|地質学者]]・[[鉱物学|鉱物学者]]。妻・百合は平山信の長女で義利の妻・厚の長姉<ref name="昭和人名辞典"/>。 |
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* 義兄:[[正田建次郎]] |
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*: 建次郎は[[数学者]]。先妻・多美は平山信の次女で義利の妻・厚の次姉<ref name="昭和人名辞典"/>。 |
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* 義弟:[[川上寿一]] |
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*: 川上は[[日本国有鉄道]]常務理事・[[日本電設工業]]社長・東京電気保全社長等を歴任した国鉄の技術者。妻・千枝は平山信の四女で義利の妻・厚の妹。 |
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; 甥・義甥 |
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* 甥:[[岩崎寛弥]] |
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*: 寛弥は[[三菱銀行]]取締役・東山農事([[小岩井農場|小岩井農牧]]の親会社)社長を歴任した[[実業家]]。義利の妹・操子とその夫・岩崎彦弥太の長男<ref name="昭和人名辞典"/>。 |
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* 義甥:[[坪井正道]] |
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*: 正道は[[化学者]]。義利の妻・厚の長姉・百合とその夫・坪井誠太郎の長男<ref name="昭和人名辞典"/>。 |
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* 義甥:[[正田彬]] |
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*: 彬は[[法学者]]。義利の妻・厚の次姉・多美とその夫・正田建次郎の長男<ref name="昭和人名辞典"/>。 |
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; その他の係累 |
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* 義利の義父・平山信の弟子に[[萩原雄祐]]がいるが<ref>『現代天文学講座 別巻 天文学人名事典』</ref>、萩原家も深井家(萩原夫人の実家)・小坂家([[長野県|信州]]の地方財閥)を通じて三井十一家の1つである本村町家と縁続きになるので、平山・萩原の師弟はそろって[[三井財閥]]の創業者一族・三井家と姻戚関係で結ばれているといえる<ref>なお佐竹東家及び同家を含む佐竹氏と萩原家の間には直接の姻戚関係はない。</ref>。 |
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== 脚注 == |
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[[Category:佐竹氏|よしとし]] |
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== 参考文献 == |
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* [[中山茂]]編 『現代天文学講座 別巻 天文学人名事典』 [[恒星社厚生閣]]、1983年3月25日初版第1刷発行、284頁。 |
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* 『昭和人名辞典 第1巻 東京編』[[日本図書センター]]、1987年10月5日発行、831頁 - 832頁。ISBN 4-8205-0693-5 |
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* [[霞会館]]華族家系大成編輯委員会『[[平成新修旧華族家系大成]]』上巻、霞会館、1996年。 |
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| title = 男爵 |
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2024年4月28日 (日) 06:23時点における最新版
佐竹 義利(さたけ よしとし、1904年10月2日 - 1989年1月19日)は、日本の実業家・華族(男爵)。東洋製作所社長。
来歴・人物
[編集]佐竹東家(旧出羽秋田藩主・佐竹氏の分家)第23代当主・佐竹義準男爵の長男として東京府(現・東京都)に生まれた。1924年、父の死に伴い家督を継ぎ、男爵を襲爵。
東京高等師範学校附属中学校、旧制水戸高等学校を経て[1]、1930年に東京帝国大学工学部航空工学科を卒業し、三菱航空機名古屋製作所に入社した。就職先に三菱系の企業を選んだのは妹の操子が三菱財閥の創業者一族・岩崎彦弥太に嫁いでいることが関係していたと考えられている。三菱重工業、東洋機器製作所勤務を経て東洋製作所の社長に就任。その後同社会長を務めた。
系譜・家族
[編集]- 父母
- 兄弟姉妹
- 配偶
- 子女
- 義利・厚夫妻は2女をもうけた。
- 義兄弟
- 甥・義甥
- その他の係累
- 義利の義父・平山信の弟子に萩原雄祐がいるが[3]、萩原家も深井家(萩原夫人の実家)・小坂家(信州の地方財閥)を通じて三井十一家の1つである本村町家と縁続きになるので、平山・萩原の師弟はそろって三井財閥の創業者一族・三井家と姻戚関係で結ばれているといえる[4]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 中山茂編 『現代天文学講座 別巻 天文学人名事典』 恒星社厚生閣、1983年3月25日初版第1刷発行、284頁。
- 『昭和人名辞典 第1巻 東京編』日本図書センター、1987年10月5日発行、831頁 - 832頁。ISBN 4-8205-0693-5
- 霞会館華族家系大成編輯委員会『平成新修旧華族家系大成』上巻、霞会館、1996年。
日本の爵位 | ||
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先代 佐竹義準 |
男爵 佐竹家(東家)第2代 1924年 - 1947年 |
次代 華族制度廃止 |