「デボンレックス」の版間の差分
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デボンレックスのその歴史は、[[20世紀]]の中頃 |
デボンレックスのその歴史は、[[20世紀]]の中頃―1960年のある日に、[[イングランド]]の南西部に位置する[[デボン州]]の地の古鉱山の付近で、ベリル・コックスという名の女性が縮れ毛を持つ一匹の雄猫を発見したことに始まる。<ref group="文献1" name="p168"/> |
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[[File:Bigadon House in 1962 - geograph.org.uk - 216756.jpg|thumb|left|160px|デボンレックスの源流の地―1960年代のデボン州バックファストリー<ref group="文献2" name="p15">頁.15:『素敵な”巻き毛ネコ”はどこから来たの? レックスキャットの秘密をめぐる旅』</ref>]] |
[[File:Bigadon House in 1962 - geograph.org.uk - 216756.jpg|thumb|left|160px|デボンレックスの源流の地―1960年代のデボン州バックファストリー<ref group="文献2" name="p15">頁.15:『素敵な”巻き毛ネコ”はどこから来たの? レックスキャットの秘密をめぐる旅』</ref>]] |
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地元の雌猫と交配させられることになったその猫は、やがてその雌猫との間に複数の子をもうけたが、そうして生まれた子供らの中に、一匹だけ縮れ毛を持った子猫が混ざっていた。その子猫はカーリーと名付けられた。<ref group="文献1" name="p168"/> |
地元の雌猫と交配させられることになったその猫は、やがてその雌猫との間に複数の子をもうけたが、そうして生まれた子供らの中に、一匹だけ縮れ毛を持った子猫が混ざっていた。その子猫はカーリーと名付けられた。<ref group="文献1" name="p168"/> |
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ベリル・コックスとその夫は、雄猫であったそのカーリーと、複数の[[コーニッシュレックス]]の雌との交配を試みた。カーリーと同様に巻き毛を特徴とするコーニッシュレックスとの交配であったが、そこから生まれてきた子猫らは皆が直毛を持っていた。<ref group="文献1" name="p168"/> |
ベリル・コックスとその夫は、雄猫であったそのカーリーと、複数の[[コーニッシュレックス]]の雌との交配を試みた。カーリーと同様に巻き毛を特徴とするコーニッシュレックスとの交配であったが、そこから生まれてきた子猫らは皆が直毛を持っていた。<ref group="文献1" name="p168"/> |
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カーリーの持つ巻き毛の遺伝子がコーニッシュレックスのそれとは |
カーリーの持つ巻き毛の遺伝子がコーニッシュレックスのそれとは別種の突然変異体であるということがそうして示されたのちに、様々な猫種との異種交配を経て、コーニッシュレックスと別個の一猫種としての『デボンレックス』が、その原産国たる英国にあって[[1960年代]]のうちに公認を獲得。<ref group="文献1" name="p168"/> |
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それからしばらくを経ても[[北アメリカ]]ではコーニッシュレックスと同種のものと見做されていたが、1979年になるとついに、キャット・ファンシアーズ・アソシエーション<small>(CFA)</small>によって、米国の地でも『デボンレックス』が認められたのであった。<ref group="文献1" name="p168"/><ref>[[Yahoo! Japan|Yahoo!ペット]]:[http://pets.yahoo.co.jp/cat/zukan/csearch_detail.html?sk=12&si=1 デボンレックス]</ref> |
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==特色== |
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===文献=== |
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*<small>『新猫種大図鑑』 第1版第2刷 2006年5月20日 ブルース・フォーグル ISBN 4938396661 ― 『イエネコの種類』 ― 『短毛種』 ― 頁.168〜169:『デボン・レックス』</small> |
*<small>『新猫種大図鑑』 第1版第2刷 2006年5月20日 [[ブルース・フォーグル]] ISBN 4938396661 ― 『イエネコの種類』 ― 『短毛種』 ― 頁.168〜169:『デボン・レックス』</small> |
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*<small>『日本と世界の猫のカタログ (2003年版)』 2002年10月 ISBN 4415097553</small> |
*<small>『日本と世界の猫のカタログ (2003年版)』 2002年10月 ISBN 4415097553</small> |
2010年8月27日 (金) 02:51時点における版
デボン・レックス(Devon Rex)は、イギリスにその起源を有する、猫の一品種。イングランドのデボン州で発見された突然変異の猫の個体から発生したこの猫種は、その気質と縮れ毛という特色から、犬種のプードルに因む『プードルキャット』という異称を有してもいる。[文献1 1]
歴史
デボンレックスのその歴史は、20世紀の中頃―1960年のある日に、イングランドの南西部に位置するデボン州の地の古鉱山の付近で、ベリル・コックスという名の女性が縮れ毛を持つ一匹の雄猫を発見したことに始まる。[文献1 1]
地元の雌猫と交配させられることになったその猫は、やがてその雌猫との間に複数の子をもうけたが、そうして生まれた子供らの中に、一匹だけ縮れ毛を持った子猫が混ざっていた。その子猫はカーリーと名付けられた。[文献1 1]
ベリル・コックスとその夫は、雄猫であったそのカーリーと、複数のコーニッシュレックスの雌との交配を試みた。カーリーと同様に巻き毛を特徴とするコーニッシュレックスとの交配であったが、そこから生まれてきた子猫らは皆が直毛を持っていた。[文献1 1]
カーリーの持つ巻き毛の遺伝子がコーニッシュレックスのそれとは別種の突然変異体であるということがそうして示されたのちに、様々な猫種との異種交配を経て、コーニッシュレックスと別個の一猫種としての『デボンレックス』が、その原産国たる英国にあって1960年代のうちに公認を獲得。[文献1 1]
それからしばらくを経ても北アメリカではコーニッシュレックスと同種のものと見做されていたが、1979年になるとついに、キャット・ファンシアーズ・アソシエーション(CFA)によって、米国の地でも『デボンレックス』が認められたのであった。[文献1 1][1]
特色
『ハッとするような』と形容される印象的な眼に、際立って大きな耳、そしてなによりもその縮れた被毛を特徴とするデボンレックスは、『プードルキャット』(プードル猫)という異称を持ち、その風貌は『小さな妖精のような』などと表現されている。[文献1 1]
強度の縮れを有するコーニッシュレックスのそれとは違って、その被毛は細やかに波打っており、その歴史を通して多様な品種群との異種交配を経てきたことから、あらゆる色と模様の個体が存在している。[文献1 1]
基本的には短毛種。[文献2 2] ところが特に1960年代に行われたペルシャを含む様々な猫種との交配の結果として、デボンレックスには長毛の個体が誕生することがある。[文献1 1]
遺伝性の痙攣発作を起こすことがある。それは黎明の頃に行われていた近親交配に因むものである。カーリーの親らが互いに近縁関係にあったことは確実であり、デボンレックスの作出と定着のためにはそうした同系交配が不可欠であった。[文献1 1]
その気質上の傾向については、『プードル・キャット』なる異称の背景となった『慌しさ』[文献1 1]に加えて、満ち溢れる冒険心と好奇心などといったものが指摘されている。[2] その鳴き声は静かで、気分の良い時はしきりに喉を鳴らす。[文献2 2]
出典
ウェブ
文献
- 『新猫種大図鑑』 第1版第2刷 2006年5月20日 ブルース・フォーグル ISBN 4938396661 ― 『イエネコの種類』 ― 『短毛種』 ― 頁.168〜169:『デボン・レックス』
- 『日本と世界の猫のカタログ (2003年版)』 2002年10月 ISBN 4415097553