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航空会社コード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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航空会社コード(こうくうがいしゃコード)は、航空会社ひとつひとつに付けられるコード。ただし、国内線やチャーター便を専門に運航する会社などのように、航空会社コードを持たない航空会社も存在する。

定める機関によって、

  • アルファベット2文字、またはアルファベット1文字+数字1文字
  • アルファベット3文字

の2種類がある。2文字からなるものを2レターコード、3文字のものを3レターコード、などという。

IATA航空会社コード(IATA Airline Designators)

IATA航空会社コードの2レターコードは国際航空運送協会(IATA) により定められており、世界各地の航空会社に割り当てられている。 コードの2文字は自由につけることができるが、基本的に先願主義(早い者勝ち)なので、早く申請した航空会社には、会社の略称にちなんだコードが割り当てられていたことが多かった。また、航空会社名の変更があっても2レターコードは基本的に変更されないため、その会社の旧社名に由来するコードも多い。例:ユナイテッド航空=UA、コンチネンタル航空=COなど。日本の航空会社では、日本航空インターナショナル=JL、全日本空輸=NH、スカイマーク=BCなど。

また、新興航空会社などだと、アルファベットだけ(676通り)では足りないため、数字が入ったコード(それでも900通り位しか設定できない)を使っているところも多い。例:ダリアビア航空=H8、ユナイテッド・パーセル・サービス=5Xなど。

2レターコードが変更された例はニュージーランド航空(TE→NZ)、スカイネットアジア航空(6J→LQ)などがある。なおスカイネットアジア航空の2レターコードが変更された理由はIATAに契約更新料金を払わなかったためである。 2レターコードは主に航空券(特に国際線)や旅行代理店でのデータ処理など、主に航空券の関連など、旅行業関連の商用ベースで使用されているが、一般利用客には非常に分かりにくく、全日空の利用客がANを見つけて乗り込むとアンセット・オーストラリア航空だったいう事もある。

また、航空各社の略号は3文字が主流で、一般利用客にも馴染んでいる(JAL・ANA等)。実際にICOA1987年に通信用に2文字(676通り)を3文字(13824通り)に切り替えた。しかし、IATAが切替に多額の経費が掛かる為、移行を見送ってしまった為と、新興航空会社が沢山出来た為に、余計に分かり難くなっている。(杉浦一機氏・航空事情大研究より)

主な航空会社の2レターコード

日本

アジア(日本以外)

ヨーロッパ

アメリカ合衆国

北米・中南米(アメリカ合衆国以外)

オセアニア

アフリカ・その他

特殊

ICAO航空会社コード(3レターコード)

ICAO航空会社コード(3レターコード)は国連の付属機関である国際民間航空機関 (ICAO) により定められているコード。航空会社につけられる。日本の国内線の場合、日本航空=JAL、全日本空輸=ANAなど、機体に描かれている略称と3レターコードが同じの場合が多い(違う場合もある 例:旧中日本エアラインは略称はNALだったが3レターコードはALSで登録されていた。NALはアメリカの旧ナショナル航空)。

3レターコードは主に航空管制やフライトプラン等、航空機の運航に関連する公的機関のレベルで使用されている。

関連項目